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[PLAY]若手イケメン俳優集結!『アナザー・カントリー』5月開幕

[PLAY]若手イケメン俳優集結!『アナザー・カントリー』5月開幕

 

2019年上半期の注目作、演劇『アナザー・カントリー』の全キャラクターイメージ写真が公開された。

『アナザー・カントリー』は、1981年にイギリスで発表されたジュリアン・ミッチェルの同名戯曲が原作。舞台版に主演していたルパート・エヴェレット主演で1984年に映画化され、日本でも大ヒット。当時、英国パブリックスクールものや美形俳優ブームを巻き起こすきっかけを作った。近年また世界的に英国俳優ブームが再燃しているが、『英国王のスピーチ』『キングスマン』で人気のコリン・ファースが俳優デビューした作品としても広く知られている。

英国舞台版当時のポスター(コリン・ファース)

 

 

 

物語の舞台は1930年代の英国、良家の子息たちが集う名門パブリックスクール。自由奔放なガイと、共産主義に傾倒するトミー……伝統や規律を重んじる寮生活のなかでは“はみ出し者”の2人を中心にストーリーが展開する。生まれながらにして社会的地位を保証されているはずの学生たちが、校内の人間関係によりその後の人生までも左右されてしまうという悲哀を描いて話題を呼んだ作品が、2019年、韓国で初めて舞台化される。

注目のキャストは、韓国舞台シーンですでにキャリアをもつ6名に加え、750分の1という驚異的な倍率でオーディションを勝ち抜いた若手俳優13名が出演する。

(写真左から)ガイ役のイ・ドンハ、パク・ウンソク、ヨン・ジュンソク

本作の主人公となる自由を求める同性愛者のガイ・ベネット役は、イ・ドンハ、パク・ウンソク、ヨン・ジュンソクと近年ドラマで活躍している3人が演じる。『憎くても愛してる』『シグナル』などに出演していたイ・ドンハは、2年ぶりの舞台復帰。そして現在出演ドラマ『ドクター・プリズナー』が放送中のパク・ウンソクは、演劇『ヒストリー・ボーイズ』以来の“制服モノ”主演となる。

今回舞台初挑戦となるヨン・ジュンソクは『華麗なる遺産』(09年)、『サメ~愛の黙示録~』(13年)などで子役俳優として活躍。その後も『応答せよ1984』などさまざまなドラマ、映画に出演してきた逸材だ。演劇の名門、中央大学演劇映画科で演技を学んだという彼が舞台でこれまでの活動をどう昇華させてくれるのか期待される。

トミー役のイ・チュンジュ(左)とムン・ユガン

ガイの親友トミー・ジャッド役は昨年演劇『アマデウス』でサリエリを好演していたイ・チュンジュと、新人ムン・ユガンが演じる。ガイとは思想も性格も正反対ながら、彼を常に尊重しつつも影響を与えていく盟友トミーを2人がどのように演じるのか注目だ。

そのほか、ガイとトミーを取り巻く寮生たちを演じる新人俳優たちは、熾烈なオーディションを経て選ばれただけに、いずれもヴィジュアルと演技力を兼ね備えた実力派だという。

(写真左から)バークレイ役のイ・ジヒョン、デヴィニッシュ役のカン・ヨンソクとぺ・フン

学生自治会のメンバーで、ガイの行動に頭を悩ませる学生寮の寮長バークレイ役は、映画やウェブドラマなどで経験を積んできたイ・ジヒョン。ガイとトミーの同級生デヴィニッシュ役は、現在出演中のミュージカル『あの日々』をはじめ『地球を守れ!』『スリル・ミー』『ママ、ドント・クライ』など小劇場では常に主役級俳優として活躍するカン・ヨンソクと本作で俳優デビューとなるぺ・フンが演じる。

(写真左から)メンジーズ役イ・テビン、ファウラー役イ・ジュビンとチェ・ジョンウ

次期学生代表の座を狙うメンジーズ役は、グループMYTEENの元メンバーで、日本のドラマ『リッチマン、プアウーマン』の韓国リメイクドラマ『リッチメン』にも出演していたというイ・テビン。規律からはみ出す行動を繰り返すガイを目の敵にするファウラー役はイ・ジュビンとチェ・ジョンウが演じる。『君に光の速度で行く』などに出演していたイ・ジュビン。一方、同名映画が原作の『二十歳』、ドラマ原作の『恋愛プレイリスト』に出演していたチェ・ジョンウ、と舞台経験豊富な2人が冷酷なファウラーに変身する。

(写真左から)デラヘイ役キム・ウィダム、サンダーソン役キム・ギテクとファン・スンジョン

寮長バークレイの側近的存在だが、ガイにある弱みを握られているデラヘイ役は昨年演劇『アマデウス』で舞台でビューしたキム・ウィダム。常にメンジーズやファウラーに同調するサンダーソン役は新人キム・ギテクとファン・スンジョンが演じる。キム・ギテクは昨年「第16回オフ大学路フェスティバル」というイベントで上演された演劇『妖精の歌』という作品で注目された新鋭だという。

(写真左から)ハーコート役イ・ゴニ、ウォートン役のチェジン(MYNAME)とチョン・ビョンヒョン

ガイが一目ぼれしてしまう美少年ハーコート役は本作でデビューとなるイ・ゴニ。上級生たちの命令に付き従う下級生ウォートンは、日本でも活躍中のMYNAMEメンバー、チェジンとチョン・ビョンヒョンが演じる。

本作の演出も務めるキム・テハン(左)とユン・ソグォンはミスターカニンガム役

最後に、デヴィニッシュの叔父であり文学者のミスターカニンガム役は本作の制作会社Page1作品ではおなじみのキム・テハンとユン・ソグォンが演じる。
なかでも今回演出家デビューを果たすキム・テハンは『ジーザス・クライスト・スーパースター』『ドリアン・グレイ』『アマデウス』など本作の芸術監督であるイ・ジナ演出作品の常連俳優として知られるベテラン俳優。イ・ジナの描く世界観を最もよく理解しているであろう彼が演出家としてどのような手腕を見せてくれるのか注目だ。

未来のスター俳優候補たちが一堂に会した『アナザー・カントリー』は5月21日から8月11日まで大学路ユニプレクス1館で上演。5月21日~26日のプレビュー公演のチケットは、全席50%OFFで3月26日(火)午前11時よりインターパークとメロンチケットで発売される。プレビュー期間は、ガイ役ヨン・ジュンソク、トミー役ムン・ユガンを中心に、新人俳優のみで上演される予定だ。



【公演情報】
演劇『アナザー・カントリー」(어나더 컨트리)

2019年5月21日~8月11日 大学路ユニプレクス1館

<出演>
●ガイ・ベネット役:イ・ドンハ、パク・ウンソク、ヨン・ジュンソク
●トミー・ジャッド役:イ・チュンジュ、ムン・ユガン
●バークレイ役:イ・ジヒョン
●デヴィニッシュ役:カン・ヨンソク、ぺ・フン
●メンジーズ役:イ・テビン
●ファウラー役:イ・ジュビン、チェ・ジョンウ
●デラヘイ役:キム・ウィダム
●サンダーソン役:キム・ギテク、ファン・スンジョン
●ハーコート役:イ・ゴニ
●ウォートン役:チェ・ジン、チョン・ビョンヒョン
●ミスター カニンガム役:キム・テハン、ユン・ソグォン

プロデューサー:イ・ソンイル/芸術監督:イ・ジナ/演出:キム・テハン/協力演出:イ・スイン/助演出:チョン・ユジョン/振付:シム・セイン/音楽監督:シン・ウンギョン/舞台:イ・オムジ/衣装:ドヨン/照明:ウォン・ユソプ/音響:キム・ピルス/小道具:キム・リナ/ヘアメイク:キム・ナムソン/舞台監督:ノ・ジェミン

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[PHOTO]ミュージカル『キング・アーサー』プレスコール

アーサー役 チャン・スンジョ

アーサー役チャン・スンジョ(左)とランスロット役:ニエル

ランスロット役:ニエル

アーサー役 コ・フンジョン(左)とマーリン役 チ・へグン

聖剣エクスカリバーを引き抜こうとするメレアガン役 カン・ホンソク

聖剣エクスカリバーを引き抜くアーサー役 コ・フンジョン

メレアガン役:カン・ホンソク

グィネヴィア役 カン・ミヨン(左)とアーサー役 ハン・チサン

メレアガン役 キム・チャンホ

モルガナ役 リサ

 

モルガナ(写真中)に操られるアーサー役チャン・スンジョ(左)とイム・ジョンヒ(右)

メレアガン役イ・チュンジュ(左)にけしかけるモルガナ役(右)パク・ヘナ

ランスロット役 イム・ビョングン

モルガナ役 チェ・スジン

グィネヴィア役(右)カン・ミヨンに贈り物をするモルガナ役 チェ・スジン

アーサー役 コ・フンジョン

アーサー役 ハン・チサン

ランスロット役 チャン・ジフ

(写真左から)アーサー役のコ・フンジョン、ハン・チサン、チャン・スンジョ

(写真左から)メレアガン役のキム・チャンホ、イ・チュンジュ、カン・ホンソク

(写真左から)グィネヴィア役のカン・ミヨン、イム・ジョンヒ、イ・ジス

(写真左から)マーリン役チ・へグンと、モルガナ役チェ・スジン、パク・ヘナ、リサ

 


【公演情報】

ミュージカル『キング・アーサー』(킹아더)

2019年3月14日~6月2日 忠武アートセンター大劇場

<出演>

●アーサー役:チャン・スンジョ、ハン・チサン、コ・フンジョン

●グィネヴィア役:イム・ジョンヒ、カン・ミヨン、イ・ジス

●ランスロット役:イム・ビョングン、チャン・ジフ、ニエル

●モルガナ役:リサ、パク・ヘナ、チェ・スジン

●メレアガン役:キム・チャンホ、イ・チュンジュ、カン・ホンソク

●マーリン役:チ・へグン

作曲:Dove Attia、Rod Janois、Zaho、Skead、Siovio Lisbonne、Rodrigue Janois

作詞:Dove Attia、Francois Chouquet、Vincent Baguian、Zaho、Nicholas Boisnard

プロデューサー:オ・フンシク/演出・脚色:オ・ルピナ/音楽監督・編曲:シン・ウンギョン/振付:チェ・ヒョンウォン/舞台:オ・ピリョン/照明:ウォン・ユソプ/音響:キム・ピルス/衣装:アン・ヒョンジュ

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[MUSICAL]EMK 2019年新作『エクスカリバー』豪華キャストを公開

[MUSICAL]EMK 2019年新作『エクスカリバー』豪華キャストを公開

 

主人公となる若きアーサー役(写真左から)KAI、キム・ジュンス、ドギョム(SEVENTEEN)

EMKミュージカルカンパニーが2019年に発表する新作『エクスカリバー』。主要キャストのイメージポスターが公開された。

ミュージカル『エクスカリバー』は“アーサー王伝説”として知られる、中世ヨーロッパで発展した騎士道物語を基にしている。サクソン族の侵略に対抗し、混乱した古代英国を制していく神話の中の英雄、アーサー王の説話だ。現代ではさまざまな映画やゲームのモチーフとなっている物語を舞台化にあたり再解釈。ブリテン王ウーサーの庶子として生を受けながら、出自を知らずに育った青年アーサーが、運命に導かれるように王に上り詰めていく過程をドラマチックに描き、熱い感動を呼ぶ作品になるという。ちなみに“エクスカリバー”とは、劇中に登場する「王になるものだけが抜くことができる」とされた、岩に刺さった聖剣のこと。王になった後に湖の乙女から受け取ったという別説もあり、本作ではこの聖剣がどのように活用されるか注目だ。

ワイルドさを増したイメージに注目!アーサー役のKAI

『エクスカリバー』はEMK3作目のオリジナルミュージカルいう触れ込みだが、純粋な韓国オリジナル作品だった前2作『マタ・ハリ』『笑う男』とは背景が異なる。2014年3月にスイスのザンクトガレン劇場(Theater St.Gallen)で初演し、その後オーストリア、ドイツでも上演された『Artus-Excalibur(アルトゥス・エクスカリバー)』が土台となっているのだ。EMKがまだ開発中だった同作のワールドワイド上演権を獲得し、タイトルも『エクスカリバー』に変更。ストーリーやキャラクターに、より説得力を持たせるよう、さまざまな改定を加えて韓国オリジナル作品としてお披露目されることになった。
この制作方式は、日本の観客にもよく知られている『三銃士』『ジャック・ザ・リッパ―』などが同様に海外作品の上演権を獲得し、韓国オリジナル作品に再開発して原作を生んだ本国よりも成功を収めた例がある。ただし『エクスカリバー』の場合は、脚本家アイヴァン・メンチェル、作曲家フランク・ワイルドホーン、作詞家ロビン・ラーナーと原作のスタッフがそのまま制作に関わっているのが他とは異なる点だ。
また、EMK作品に縁の深いオク・ジュヒョンとイム・テギョンがともに2014年に発表した個々のソロアルバムに『エクスカリバー』の「Never to Love」を収録しており、韓国上演に向けての準備は、長年水面下で行われていたことがうかがえる。

この壮大な物語を具現化するにふさわしい豪華キャストが、発表されるやいなや大きな耳目を集めている。

新境地開拓なるか!? アーサー役のキム・ジュンス

主人公となる若きアーサー王役にはKAI、キム・ジュンス、グループSEVENTEENのドギョムの3人が選ばれた。
『ファントム』『ザ・ラスト・キス』などのEMK作品や、『フランケンシュタイン』『ベン・ハー』など、声楽出身ならではの安定した歌唱力と演技を見せ、一作ずつ丁寧に主演をこなしてきたKAIは、最近バラエティ番組にも精力的に出演中。注目度が上昇しているなかでアーサー王役を射止め、また新たな魅力を披露してくれるに違いない。
兵役から除隊後、当たり役だった『エリザベート』トート役で華麗な復活を遂げたキム・ジュンスは、過去主演したどの作品よりもドラマ性が強く、キャラクターのカリスマ性も必要とされるアーサー王役で新境地に挑む。今後ミュージカル俳優として役柄の幅を広げるためにも、彼にとって重要な勝負作となりそうだ。
そして、人気グループSEVENTEENでメインボーカルを担当しているドギョムは本作でミュージカルデビューを果たす。
芸能人を多数排出しているソウル公演芸術高校出身で、普段からミュージカルなどあらゆる舞台芸術に関心が高かったというドギョム。ミュージカルへの挑戦を念頭に置き1年前からボーカルレッスンを受けて準備してきたというだけに、フレッシュなミュージカルスターの誕生が期待される。

アーサーの友人であり忠臣ランスロット役(写真左から)オム・ギジュン、イ・ジフン、パク・ガンヒョン

円卓の騎士と呼ばれるアーサー王の忠臣たちのなかでも、武功に優れ、最高の騎士と名高いランスロット役はオム・ギジュン、イ・ジフン、パク・ガンヒョンが演じる。

『あの日々』『ジャック・ザ・リッパー』を掛け持ちし、今年は積極的に舞台に立っているオム・ギジュン。ミュージカル『三銃士』では銃士を目指す青年ダルタニャンを演じていた彼が、本作では中世の騎士に変身する。そして昨年『エリザベート』ではルキーニを演じ、いまやEMK作品には欠かせない俳優となっているイ・ジフンとパク・ガンヒョン、2人の演技巧者の変貌にも期待したい。アーサーの名参謀でありながら、アーサーの妻グィネヴィアと道ならぬ恋に落ちるランスロットを、タイプの異なる個性をもつ3人が、どう演じるか注目される。

アーサーの異母姉モルガナ役シン・ヨンスク(左)とチャン・ウナ

アーサーを父王ウーサーの隠し子と知らず、王の後継者である自らの地位を脅かす彼と対立することになるモルガナを、シン・ヨンスクとチャン・ウナが演じる。『レベッカ』『ファントム』『笑う男』などで、主人公を惑わすヒール的なキャラクターを巧妙に演じてきたシン・ヨンスク。一方『アイーダ』『三銃士』『光化門恋歌』などで、多彩な役柄をこなしてきたチャン・ウナ。ともに独特の個性と高い歌唱力が魅力の2人が、マーリンの元弟子であり魔術も駆使できるというモルガナをどう演じるのか見ものだ。

年齢不詳の魔術師マーリン役はキム・ジュンヒョン(左)とソン・ジュノ

アーサー誕生のカギを握るドルイド教の魔術師マーリンはキム・ジュンヒョンとソン・ジュノが演じる。『風と共に去りぬ』『三銃士』ではダンディさを、『マタ・ハリ』『レ・ミゼラブル』では冷徹な敵役と、男性美溢れる役柄を多く演じてきたキム・ジュンヒョン。そして『エリザベート』のフランツ・ヨーゼフ、『明成皇后』の高宗など、ノーブルなキャラクターが似合うソン・ジュノがミステリアスな魔術師に変貌する。マーリンは、アーサーの運命を左右する影のフィクサー的存在なだけに、要所要所で物語を動かす重要な役割を果たすだろう。

武術に長けた聡明で勇敢なグィネヴィア役キム・ソヒャン(左)とミン・ギョンア

騎士顔負けの武術をもち、のちにアーサーの妻となるグィネヴィアはキム・ソヒャンとミン・ギョンアが演じる。ブロードウェイでミュージカル修行を積み、『マタ・ハリ』には開発段階から参加して、初演に貢献。昨年は再び大学路の小劇場作品にも出演するなど、縦横無尽の活動を展開中のキム・ソヒャン。近年は『ザ・ラスト・キス』『笑う男』『ジキル&ハイド』と次々と大作でヒロインを演じ、小劇場から大飛躍を果たしたミン・ギョンアが、勇敢で聡明なグィネヴィア役で大胆な変身を遂げる。アーサー、そしてランスロットと2人の男性を魅了し、国の運命さえも狂わせてしまうヒロイン像に注目だ。

エクター役パク・チョルホ(左)とチョ・ウォニ(中)、ウルフスタン役イ・サンジュン(右)

幼きアーサーをウーサー王から託され、実の息子のように育てたエクターは、パク・チョルホとチョ・ウォニが演じる。『ファントム』のジェラルド支配人、『モーツァルト!』のレオポルトと、温かな父性をもつキャラクターが良く似合うパク・チョルホ。片や『モンテクリスト』のコミカルなファリア神父役が好評だったチョ・ウォニが、アーサーを育て、彼が王座に就いた後も執事のような役割を果たすことになるエクターを人間味豊かに演じてくれることだろう。

アーサーの宿敵となるサクソン族の軍隊を率いる異教徒ウルフスタンはイ・サンジュンが演じる。『笑う男』では使用人ペドロを、『ファントム』ではマダム・カルロッタの夫ショレと、狡猾だが憎めないキャラクターを巧妙に演じてきただけに、本作でも印象的なヒールを見せてくれるはずだ。

本作でミュージカルデビューするアーサー役のドギョム(SEVENTEEN)

最後にスタッフにも注目しておきたい。
『エクスカリバー』は、冒頭で紹介したオリジナルの脚本、作曲、作詞家に加え、演出は『マタ・ハリ』の2017年再演を演出したスティーブン・レーンが担当する。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーをはじめ欧米で演出経験豊富な彼は、『マタ・ハリ』を再構築して制作陣、観客の両方から高い評価を得ていた。そんな彼がスイス初演などでは弱かったとされるストーリーラインにどれほど説得力を持たせてくれるのか期待が膨らむ。
そして韓国制作陣は大幅な変化を見せている。翻訳は『もしかしてハッピーエンディング』『バンジージャンプする』の脚本家として知られ、韓国のミュージカル賞を多数受賞したパク・チョンヒュ。そして音楽監督のウォン・ミソル、衣装のチョ・ムンスは、これまで『ジキル&ハイド』『ドクトル・ジバゴ』『スウィーニー・トッド』など、ODミュージカル制作作品でスタッフロールに名を連ねていた人物だ。スタッフを大胆に入れ替えたことで、どのような効果をもたらすのか気になるところだ。

今年上半期最高の期待作となるであろう『エクスカリバー』は、プレビュー公演分の発売を前に、本公演に当たる6月18日からのチケットが発売される。
1次チケットは3月14日(木)に世宗文化会館の有料会員とメロンチケット会員への先行発売を実施したあと、3月15日(金)午後2時から、インターパークとメロンチケットを通じて一般発売が実施される。


【公演情報】

ミュージカル『エクスカリバー』(엑스칼리버)

2019年6月15日~8月4日 世宗文化会館 大劇場

<出演>
●青年アーサー役:KAI、キム・ジュンス、ドギョム(SEVENTEEN)
●ランスロット役:オム・ギジュン、イ・ジフン、パク・ガンヒョン
●モルガナ役:シン・ヨンスク、チャン・ウナ
●マーリン役:キム・ジュンヒョン、ソン・ジュノ
●グィネヴィア役:キム・ソヒャン、ミン・ギョンア
●エクター役:パク・チョルホ、チョ・ウォニ
●ウルフスタン役:イ・サンジュン

<スタッフ>
総括プロデューサー:オム・ホンヒョン/プロデューサー:キム・ジウォン/脚本:アイヴァン・メンチェル/作曲:フランク・ワイルドホーン/作詞:ロビン・ラーナー/韓国語歌詞:パク・チョンフィ/演出:スティーブン・レーン/編曲:クーン・シューツ/振付:ジェイミー・マクダニエル/音楽監督:ウォン・ミソル/舞台:チョン・スンホ/衣装:チョ・ムンス/扮装:キム・ユソン/照明:グ・ユニョン/映像:ソン・スンギュ/小道具:チョ・ユニョン/武術監督:マルセロ・マラスカルチ

●公式サイト:http://www.musicalxcalibur.com/

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[MUSICAL]開幕を控えた『ファントム』稽古場公開

[MUSICAL]開幕を控えた『ファントム』稽古場公開

 

ファントム役KAIとクリスティーン役キム・スンヨン

12月からの開幕を前に、ミュージカル『ファントム』のシッツプローブ(sitzprobe=着座してのリハーサル)が公開された。

シッツプローブ開始前に挨拶をするキム・ムンジョン音楽監督(左)とロバート・ヨハンソン演出家

マスコミを稽古場に入れて公開されたシッツプローブでは、ファントム役のイム・テギョン、チョン・ソンファ、KAIをはじめ、アンサンブルまで全キャストが揃い、自身が担当するパートになるとマイクの前に出て、着実に歌と演技をこなしていった。今年の再演では、ミュージカル俳優としてキャリア豊富なキャストを揃えているだけに、とてもスムースに進行していたのが印象的だった。

ファントム役チョン・ソンファとアンサンブルたち

ファントム役イム・テギョン(左)とクリスティーン役キム・スンヨン

この日はチョン・ソンファが「私の悲劇的な物語(Hear My Tragic Tale)」を歌ったのを皮切りに、「ファントムのフーガ(Phantom Fugue)」をKAI、キム・スンヨンが。「クリスティーン(Chiristine)」をイム・テギョンとイ・ジヘが歌うなど、全16曲が披露された。

これまでパート別に稽古を進めていたキャストが、初めてオーケストラと歌合せをする場だけに、和やかな雰囲気のなかにも緊張感も漂う独特の空気を感じられる貴重な機会となった。

耳に残る美しい旋律のナンバーの数々と哀しくも深い見守り愛のストーリーが多くの観客の心をとらえる『ファントム』は、12月1日から、忠武アートセンター大劇場で開幕する。

稽古前に談笑するロバート・ヨハンソン演出家とファントム役の3人

クリスティーン役キム・ユジンとフィリップ・ド・シャンドン伯爵役ペク・ヒョンフン

(写真左から)ジェラルド・カリエール役ユン・ヨンソク、ショーレ役イ・サンジュン、マダム・カルロッタ役チョン・ヨンジュ

マダム・カルロッタ役チョン・ヨンジュの熱演にはキャストから大きな歓声が沸いた

(写真左から)マダム・カルロッタ役チョン・ヨンジュ、クリスティーン役イ・ジヘ、フィリップ・ド・シャンドン伯爵役パク・ソングォン

フィリップ・ド・シャンドン役パク・ソングォン(右)が歌詞を間違い、笑いがこぼれるクリスティーン役イ・ジヘ

ショーレ役イ・サンジュン(左)とジェラルド・カリエール役パク・チョルホ

実力派ぞろいのアンサンブルキャストも自身のパートをしっかりとこなしていた

同じ声楽出身で、稽古中も親しげに会話していたファントム役のイム・テギョン(左)とKAI


【公演情報】

ミュージカル『ファントム』

2018年12月1日~2019年2月17日 忠武アートセンター 大劇場

●ファントム役:イム・テギョン、チョン・ソンファ、KAI

●クリスティーン役:キム・スンヨン、キム・ユジン、イ・ジヘ

●ジェラルド・カリエル役:パク・チョルホ、ユン・ヨンソク

●マダム・カルロッタ役:チョン・ヨンジュ、キム・ヨンジュ

●フィリップ・ド・シャンドン伯爵役:パク・ソングォン、ペク・ヒョンフン

●ムッシュ・ショレ役:イ・サンジュン、チェ・ソクジュン

●バレリーナ役:キム・ジュウォン、チェ・イェウォン

●若いカリエル役:イ・ヒョンジュン、ユン・ジョンイル、アレックス


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[MUSICAL]『マタ・ハリ』を上回るスケール!『笑う男』全貌を公開

[MUSICAL]『マタ・ハリ』を上回るスケール!『笑う男』全貌を公開

 

(写真左から)美術オ・ピリョン、衣装グレゴリー・A・ポプリク、演出ロバート・ヨハンソン、オム・ホンヒョンEMK代表、キム・ジヒョンEMKプロデューサー、ヘアメイク キム・ユソン ©EMKミュージカルカンパニー

オム・ホンヒョンEMK代表/総括プロデューサー ©EMKミュージカルカンパニー

EMKミュージカルカンパニー(以下EMK)が『マタ・ハリ』に続き2番目のオリジナル作品に挑む、『笑う男』の制作陣が作品の概要を紹介する制作発表記者会見が、3月12日開催された。

準備に5年をかけ、ついに今年本公演となる『笑う男』だが、実はEMKが2016年に初の創作ミュージカルとして上演した『マタ・ハリ』よりも先に企画を進めていた作品だったという。最初に登壇したオム・ホンヒョン代表は「まだ稽古を始めてはいないが、衣装からセットまで現時点で90%以上完成させている。ワールドプレミアにふさわしく完成度の高い公演にしなくてはいけないと準備している」と挨拶し、『マタ・ハリ』以上に世界を狙う作品に仕上がりつつある自信をのぞかせた。

脚本・演出のロバート・ヨハンソン ©EMKミュージカルカンパニー

 

 

 

 

本作は『レ・ミゼラブル』『ノートルダム・ド・パリ』の原作者として知られるヴィクトル・ユゴーが1869年に発表した同名小説を原作にしている。脚本・演出のロバート・ヨハンソンが偶然飛行機の機内で見た『笑う男』のフランス版映画にいたく感動したことが制作のきっかけとなった。「機内にいるのに涙が止まらず、この作品をミュージカルにしてはどうかと思いついた。飛行機を降りてすぐに(作曲家の)フランク(・ワイルドホーン)に電話し、“この映画を見て”と伝えた。するとフランクも映画の魅力にはまって作曲に取り掛かり、数曲を仕上げてきた。それからオム代表らEMKのプロデューサーに舞台化を提案して本格的に制作が始まった」という。ロバートは振付のジェイミー・マクダニエルと共にヴィクトル・ユゴーが最後に暮らした家を訪ねるなどして準備を重ねたほか、彼が幼いころに親しんだ古典文学をコミック化した児童書シリーズの写真をスクリーンに映して「そのなかでも『笑う男』が一番好きだったことを後で思い出した」と、原作との運命的な縁も語っていた。

制作発表会の進行は、日本で女優・MCとして活躍するキム・テイが務めた。会場前方左側には、美術オ・ピリョンデザインのセットの模型も展示されていた。©EMKミュージカルカンパニー

本作の主人公は貴族の子息として生まれたが、対抗勢力に父を殺され、口角を切り割かれて顔に笑ったような傷を刻まれた青年グウィンプレン。盲目の少女デアとともに興行師に拾われ、サイドショー(見世物小屋)の芸人となり、決して幸せな境遇ではなかったが相思相愛のデアと過ごす日々を糧に生きていた。しかしある日、幼いころの彼を知る貴族が彼の存在に気づき、女王に報告。やがて貴族へ身分を回復したグウィンプレンだが、彼にはさらなる試練が待っているのだ。

作曲家フランク・ワイルドホーン インタビュー映像(EMK公式YouTubeより)

原作にもある「裕福な者たちの楽園は、貧しい人々の地獄の上に建てたものだ(부유한 자들의 낙원은 가난한 자들의 지옥으로 지은 것이다)」という一文は本作のテーマとして、台本の1ページ目にも記されているという。17世紀英国を舞台にしているが、現代の格差社会にも通じる“クラス(階級)”への鋭い批評と風刺が根底にあるこの物語で、どん底から這い上がろうとするグウィンプレンの姿は共感を呼ぶだろう。
ロバートは、昨年末に主要キャストを揃えて進行したワークショップでは「参加した皆が泣いた」と語り、物語を彩るフランク・ワイルドホーンの楽曲は「『ジキル&ハイド』以降で最高のスコア」と絶賛するなど、すでにスタッフ間でもクオリティの高さは検証済みのようだ。

作詞家ジャック・マーフィー インタビュー映像(EMK公式YouTubeより)

EMK作品を長年支えてきた音楽の要であるキム・ムンジョン音楽監督は「メインテーマ曲をはじめ、バイオリンの旋律が特徴的な楽曲となる。実際にバイオリニストが舞台に登場して、主人公の感情を代弁するような役割となるだろう」と予告。また、「フランクの楽曲の最大の魅力は大衆性。甘く抒情的なメロディーが特徴だが、今回はジプシー音楽をギターやマンドリンも入ったフルオーケストラで表現する楽曲もある」と語り、フランクのポップス作曲家としての利点も生かしたスコアが聴けそうだ。

キム・ムンジョン音楽監督(左)とオ・ピリョン舞台美術デザイナー ©EMKミュージカルカンパニー

舞台美術担当のオ・ピリョンは、台本にある一文にインスピレーションを受け“傷”をキーワードに視覚化した。「一部の金持ちの享楽のために子供の口を裂き、傷を与えて喜びを得る。貧しい者たちの世界は傷だらけだ。一方金持ちは傷があってもそれを覆い隠そうし、誇張されてより分厚くなっている」と独自の作品感を語っていた。どのシーンも世界を表す円形が特徴的なセットとなっており、会場に小型の模型も持ち込んでコンセプトを紹介していた。

主人公グウィンプレンの口を象徴するようなメイン舞台(左)と、グウィンプレンが貴族階級に復権後のシーン(右)©オ・ピリョン

『ファントム』に続き、EMK作品の衣装を担当することになったグレゴリー・A・ポプリクは、「時代を特定させたくないというロバートのリクエストに応え、バレンシアガからヴィヴィアン・ウエストウッドまでたどりつつ、様々な時代の要素を取り入れて185体の衣装を制作した」という。女王の衣装には白、金、銀などの色使いで貴族の高貴さを表現する一方、見世物小屋の芸人などにはブードゥー的イメージを持たせたモノトーンの衣装スケッチを披露していた。

衣装コンセプトを説明するグレゴリー・A・ポプリクデザイナー ©EMKミュージカルカンパニー

そしてヘアメイク担当のキム・ユソンは「最近は人の口元ばかり見ている」と話しはじめて笑いを誘った。グウィンプレンの特徴的な“割けた口”の特殊メイクのテスト版イメージ写真を公開しつつ、「俳優のカッコよさは生かしつつ、歌を歌う際の妨げにならないようにどう作るかに苦心している」と語っていた。

ドクター・コンクエスト(左)と、興行師ウルシュスの衣装スケッチ ©グレゴリー・A・ポプリク

制作費は『マタ・ハリ』の125億ウォンを上回る175億ウォンが投じられる。テレビ局SBSとインターパークが主な出資企業だそうだが、初演のみならず、今後の再演や海外へのライセンス販売などを通して収益を回収していく長期的展望があるそうだ。7月からの芸術の殿堂オペラ劇場での公演は、芸術の殿堂の開館30周年記念作のひとつとして上演。その後、9月からブルースクエア インターパークホールに会場を移して10月末まで上演される。初演作ながら、2会場で計4カ月にわたる長期公演が実施されるのは異例だが、今後大型創作ミュージカルを制作するうえで、試金石となる重要な作品となりそうだ。

キャストは4月に公開予定。会見当日も助演俳優のオーディションを終えてきたという制作陣は、主演のみならず端役までも役柄や楽曲に合う人材を探すオーディションを行い、さらに完成度を高めるために努力しているそうだ。


【公演情報】
ミュージカル『笑う男』(웃는 남자)
2018年7月10日~8月26日 芸術の殿堂オペラ劇場
2018年9月4日~10月28日 ブルースクエア インターパークホール

総括プロデューサー:オム・ホンヒョン/プロデューサー:キム・ジウォン/脚本・演出:ロバート・ヨハンソン/作曲:フランク・ワイルドホーン/作詞:ジャック・マーフィー/編曲・オーケストレーション:ジェイソン・ハウランド/韓国語歌詞・協力演出:クォン・ウナ/音楽監督・指揮:キム・ムンジョン/振付:ジェイミー・マクダニエル/協力振付:ホン・セジョン/舞台:オ・ピリョン/衣装:グレゴリー・A・ポプリク/衣装スーパーバイザー:アン・ヒョンジュ/ヘアメイク:キム・ユソン/照明:グ・ユニョン/映像:ソン・スンギュ/小道具:チョ・ユニョン/舞台監督:チョン・ウニョン

写真提供:EMKミュージカルカンパニー
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『笑う男』メインテーマ曲 ティーザー映像(EMK公式YouTubeより)

[コラム]2018年韓国舞台読者アンケート結果発表

[コラム]2018年韓国舞台読者アンケート結果発表

 

1月末に公開しました「2018年韓国ミュージカル/演劇の見どころは?」という記事のなかでお願いした読者アンケートを集計しました。回答にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
いま韓国の舞台に興味をお持ちの方が、注目されている作品や俳優を知ることができて、とても興味深い結果となりました。


3年ぶりの再演は11月、ブルースクエア インターパークホールで上演 ©EMKミュージカルカンパニー

【2018年に見たい韓国ミュージカルは?】
2018년에 보고 싶은 한국 뮤지컬은?

1位『エリザベート』(엘리자벳)
2位『フランケンシュタイン』(프랑켄슈타인)
3位『ファントム』(팬텀)
4位『ジキル&ハイド』(지킬 앤 하이드)
5位『ドクトル・ジバゴ』(닥터 지바고)

見事、過去にヒットした大型ミュージカルの再演作品が並びました。なかでも『エリザベート』はぶっちぎりの1位です。アンケートには3作品記入可能なように設定していましたが、『エリザベート』は項目①②へ優先的にご記入いただいた方が多かったです。2位の『フランケンシュタイン』は韓国創作(オリジナル)作品のなかでは他を圧倒。ほか項目①にご記入が多かったのが『三銃士 10周年記念公演』でした。上位作品は日本版が上演されているものも多く、既にストーリー等を理解していて、安心して観られる作品を好まれる印象を受けました。
一方、日ごろ創作ミュージカルや小劇場作品まで幅広くご覧になっているんだろうな、という印象を受けた回答を下さった方は全体の1割程度だったのは少々残念でした。

ちなみに公演情報サイトPlay DBの調査では、新作は『笑う男』『マチルダ』、再演作は『フランケンシュタイン』『バンジージャンプする』という結果が。

公演情報サイトStage Talkの調査では新作『マチルダ』『レッド・ブック』、再演作では『フランケンシュタイン』『ストーリー・オブ・マイライフ』と、韓国では日本の観客とは作品の嗜好が若干異なる結果となっています。


モーツァルト役はチョ・ジョンソク、キム・ジェウク、キム・ソンギュ(INFINITE)とトリプルキャストとなった『アマデウス』はチケット争奪戦必至の話題作。©Page 1

【2018年に見たい演劇は?】2018년에 보고 싶은 한국 연극은?
1位『アマデウス』(아마데우스)
2位『ネヴァー・ザ・シナー』(네버 더 시너)
3位『リチャード三世』(리처드 3세)
4位『ミザリー』(미저리)
5位『Bea』(비)

演劇は『アマデウス』ほぼ一択という結果に。有名キャストが名を連ねるだけに、改めて人気を実感しました。ミュージカルの欄に『アマデウス』と書かれていた方が多かったのですが(今回は演劇として集計しました)、歌を歌うかどうかよりも作品を(俳優を)とにかく見たい、というお気持ちの現れかと思いました。また、ミュージカルにはたくさんのタイトルをご記入いただいている方が、演劇で見たいものは「ない」もしくは無回答の方もかなりいらっしゃいました。
日本国内だとミュージカルよりも演劇ファンのほうが幅広くいらっしゃる印象があるのですが、やはり言葉の問題か……韓国で演劇までご覧になるのはハードルが高いようです。演劇のほうがチケットも安いし、多様な作品が見られると思うんですけどねぇ。。。

公演情報サイトのPlay DBStage Talkも共に、人気作家東野圭吾原作で、朗読公演も好評だった『ナミヤ雑貨店の奇跡』が期待作1位となっています。再演作ではStage Talkの調査で『カポネ・トリロジー』が1位となっています。


日本の観客にはダントツの1位を誇ったパク・ウンテさん主演の『ドクトル・ジバゴ』は2月27日よりシャーロッテシアターで開幕。©ODカンパニー

【好きな韓国舞台俳優は?】좋아하는 한국 배우는?
1位:パク・ウンテ(박은태)
2位:ホン・グァンホ(홍광호)
3位:オク・ジュヒョン(옥주현)
4位:チョン・ドンソク(전동석)
5位:チョ・ジョンソク(조정석)

好きな俳優も3名まで記入いただけるよう設定していましたが、おそらく韓国国内で人気投票したら結果が違うかも? と思いました。優先順位①の項目に最も多く名前が挙がっていたのがパク・ウンテさん。最近大作に次々と主演されていますが、日本の皆さんがどの作品でウンテさんに魅了されたのか? とても気になりました(『フランケンシュタイン』再演への期待度?)。そして、チョン・ドンソクさんの人気が高いのは、現在『ザ・ラスト・キス』が上演中であることと、過去に何度か日本でコンサートをされたことが大きいのかな? と思いました。また、女優さんの名前はほとんど挙がらなかったなか、オク・ジュヒョンさんが男優陣を抜いて3位というのはさすが。韓国ミュージカル界の女王の面目躍如です。

実は俳優部門は、歌手やアイドル出身俳優が上位に入るのでは? と予想していたのですが、兵役で活動休止中だったり、特に出演予定作がないときは大きく関心度が落ちるということが分かりました。K-POPファンの方が、もう少し舞台にも興味を持ってくだされば、韓国の公演界をさらに盛り上げることができるのではないでしょうか?

俳優に関しては、かなり票が割れてしまい、1票しか入らなかった方については、以下にお名前だけ紹介します。なかには筆者が名前を知らなかった俳優もいて、まだ無名の俳優を日本から応援されている、というその情熱に感服しました。

<グラフ掲載外の俳優(あいうえお順)>
イ・ジフン/イ・チャンヨン/イ・ドンファ/イ・ホウォン/イ・ユル/イム・ヒョンス/イム・へヨン/オ・マンソク/カン・ヨンソク/キム・ウヒョン/キム・ソヒョン/キム・ソンチョル/キム・チャンジョン/キム・チャンホ/キム・デヒョン/キム・ヨンチョル/クォン・ギジュン/クォン・ヨングク/コ・ウンソン/コ・フンジョン/コ・ヨンビン/シン・ソンウ/ソ・スンウォン/ソ・ヨンジュ/ソン・ヨンジン/ソンジェ/チェ・ウォンソプ/チェ・ミンチョル/チャ・ジヨン/チャン・ウナ/チャン・スンジョ/チュウォン/チョ・グォン/チョ・スンチャン/チョ・ソンユン/チョ・ヒョンギュン/チョ・プンレ/チョン・カフィ/チョン・ソンウ/チョン・テグン/チョン・ドンファ/チョン・ミド/パク・ジュンフィ/パク・ソングォン/パク・トンハ/パク・ハングン/パク・ミンソン/パク・ヨンス/ハン・ジュニョン/ピョン・ヨハン/ファン・チャンソン/ぺク・ヒョンフン/ユン・ジオン/ユン・ジュンサン/ユン・ソホ/ユン・ナム/リョウク/ルイス・チョイ


【今まで見た韓国舞台作品で良かったものは?】지금까지 본 공연 중 가장 사랑하는 작품은?
1位『フランケンシュタイン』(프랑켄슈타인)
2位『エリザベート』(엘리자벳)
3位『ジキル&ハイド』(지킬 앤 하이드)
4位『ファントム』(팬텀)
5位『レベッカ』(레베카)

上位は「2018年に見たい作品」とほぼ同じような結果となりました。大作ミュージカルは、人気俳優が出演し、セットや衣装も豪華なので、チケットはどうしても高くなりますが、そのぶん満足度も高いようです。日本から韓国に行かれる場合、多くの方が週末利用のケースが多いと思うのですが、限られたスケジュールの中で何を観るか? と考えると、未知の作品に挑戦するよりは、こういうセレクトにならざるを得ないのかもしれません。

俳優同様、良かった作品も投票はかなり割れました。1票のみの作品は以下の通りです。
演劇が1作も入ってなかったのはこれまた残念です。

<グラフ掲載外の作品(あいうえお順)>
30の頃に/愛は雨に乗って(サ・ビ・タ)/阿娘歌(アランガ)/イン・ザ・ハイツ/オー!キャロル/オール・シュック・アップ/キム・ジョンウク探し/共同警備区域JSA/ゴレゴレ/30の頃に/ジャック・ザ・リッパー/スウィーニー・トッド/ストーリー・オブ・マイライフ/砂時計/洗濯(パルレ)/ドリアン・グレイ/ナポレオン/ファリネッリ/僕とナターシャと白いロバ/マイ・スケアリー・ガール/マタ・ハリ/マディソン郡の橋/モンテクリスト/ラフマニノフ/ルドルフ/忘れられた顔1895/私の愛 私の花嫁

今回は150名ほどの方にご回答いただきました。改めてアンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。今後もまた機会を見て、このようなアンケートを実施してみたいと思っています。
その際はご協力をお願い致します。

文:さいきいずみ(韓劇.com)

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[コラム]2018年韓国ミュージカル/演劇の見どころは?

[コラム]2018年韓国ミュージカル/演劇の見どころは?

 

シンシカンパニー2018年作品(左から『ビリー・エリオット』『シカゴ』『マチルダ』と演劇『The Play That Goes Wrong』)

早くも1月が終わろうとしていますが、韓国では2月中旬の旧正月以降が本格的な新年度のスタートとなります。そのお正月休みを前にようやく2018年ラインナップが出そろいました。そこで今年のおすすめ作品を紹介します。

※大手制作会社や、公営劇場は年間スケジュールを早々に決めて動くため、ほぼ予定は確定していますが、大学路の小劇場などで上演されるミュージカル、演劇は、長期スケジュールを事前に公開しないためラインナップに漏れている作品が多数あることをあらかじめご了承ください。

【ミュージカル】

2018年も昨年に引き続き新作は少なめ。しかし、大劇場ヒット作の再演タームが来た年となっており、人気作の再演が多いのが特徴です。

ODカンパニー2018年作品(左から『タイタニック』『ドクトル・ジバゴ』『マン・オブ・ラ・マンチャ』『ジキル&ハイド』『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』)

ライセンスミュージカルの新作はティム・バートンの同名映画が原作の『ビッグ・フィッシュ』と、映画『ジャイアント・ピーチ』や『チャーリーとチョコレート工場』で知られるロアルド・ダールの児童文学が原作の『マチルダ』が韓国初演となります。特に5歳の少女が主人公となる『マチルダ』は現在再演中の『ビリー・エリオット』をはじめ、英国ウエストエンドの人気作を韓国で上演し、着実に実績を残しているシンシカンパニーが制作するとあって、クオリティの高さは保証できると思います。一方『ビッグ・フィッシュ』は、『キンキーブーツ』『ボディーガード』と映画を舞台化した作品を精力的に上演しているCJ E&Mが制作。昨年日本版が上演されたようですが、原作映画のファンタジックな作品世界を、どう舞台に落とし込み、韓国の観客に見せてくれるのか楽しみです。

EMKミュージカルカンパニー2018年作品(左から『笑う男』『エリザベート』『ファントム』)

韓国創作ミュージカルの新作では『レッド・ブック』『笑う男』は必見です。
『レッド・ブック』は名作『女神さまが見ている』を生んだ、ハン・ジョンソク脚本家とイ・ソンヨン作曲家が再タッグを組んだ作品。“女性の性表現の解放”をテーマに、『女神さま~』同様に楽曲のバリエーションと独自のストーリー展開が群を抜いていた作品です。昨年、新作の創作を支援する「創作産室」の選定作としてショーケースとして上演済で、準新作的作品ですが、今年初めて長期本公演が行われます。
一方、『笑う男』は、韓国を代表するミュージカル制作会社EMKミュージカルカンパニーが、5年の準備期間を経て『マタ・ハリ』に継ぎ発表するオリジナル作品です。『レ・ミゼラブル』の原作者でもあるヴィクトル・ユーゴーの同名小説が原作。口が大きく裂かれて常に笑ったように見えるグウィンプレンを主人公に、彼の数奇な運命と当時の貴族社会を鋭く風刺した作品です。演出に『レベッカ』『マリー・アントワネット』などを手掛けたロバート・ヨハンソン、作曲フランク・ワイルドホーン、作詞ジャック・マーフィー、音楽監督キム・ムンジョン、美術オ・ピリョンと過去のEMK作品に参加した豪華スタッフが揃い、『マタ・ハリ』同様に海外での上演も視野に入れた作品になりそうです。

HJカルチャーの新作『ジョン・ドゥ』と『ザ・フィクション』キャスト写真

小劇場では『ファリネッリ』『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』など世界の偉人を取り上げた作品群で知られるHJカルチャーが、初めて韓国の偉人、世宗大王を主人公にした『1446』をはじめ、米映画『群衆』原作の『ジョン・ドゥ』、大邱ミュージカルフェスティバルから誕生した創作劇『ザ・フィクション』、イタリアの名バイオリニストを取り上げた『パガニーニ』など新作4本を上演予定で、他を圧倒しています。

6年ぶりの再演となる『ドクトル・ジバゴ』(©ODカンパニー)

再演作品のなかでは、リュ・ジョンハン、パク・ウンテ主演で6年ぶりに上演する『ドクトルジバゴ』。初演メンバーを筆頭に日本でも人気のキャストが揃った『三銃士 10周年記念公演』。2017年のミュージカル賞を総なめした『もしかしてハッピーエンディング』の脚本家・作曲家コンビによる同名映画原作『バンジージャンプする』の5年ぶりの再演も見逃せません。
ほかにも『マン・オブ・ラ・マンチャ』『ノートルダム・ド・パリ』『フランケンシュタイン』『ジキル&ハイド』『エリザベート』『ファントム』と、豪華キャストは必至の大作が目白押しです。

まだ発表されていない大学路の小劇場ミュージカルはどのような作品が上演が上演されるのか? 今後の情報解禁にもご注目ください。


【演劇】

公営劇場である国立劇団南山(ナムサン)芸術劇場や、韓国の2代企業メセナであるドゥサンアートセンターLGアートセンターを中心に、今年も興味深い作品が揃いました。
李明博、朴槿恵政権時代の「文化芸術人ブラックリスト」問題が明るみとなり、これまで大きな影響を受けていた演劇界は徐々にではありますが、作品や運営方法に風通しの良さを感じさせ始めています。
国立劇団は新しい芸術監督に劇団「白手狂夫(ぺクスカンブ)」を主宰するイ・ソンヨルを迎え、“シーズン団員”と呼ばれる専属俳優を一新しました。メンバーにはキム・ハン、チョン・ウォンジョ、イ・ジョンム、チュ・イニョンなど、過去数々の演劇に主演した実力派俳優も含まれており、彼らの活躍に期待が膨らみます。

国立劇団2018シーズン団員紹介映像(国立劇団公式YouTubeより)

一方、公営劇場でありながら、社会問題をテーマにした作品を積極的に上演してきた南山芸術劇場は、その矜持は保ちつつもより多彩な作品を上演しようとしています。両劇場ともに新人演出家、脚本家に上演の機会を与えて次世代演劇人を育てようという姿勢も見えます。
また、数年をかけて改装工事中の国立劇場は、通常は大劇場のヘオルム劇場で上演しているパンソリの芝居=唱劇(チャングク)2作を明洞芸術劇場を借りて上演します。アクセスしやすく、舞台も見やすい同劇場でこの機会に伝統演劇の世界に触れてみてはいかがでしょうか?

 

『アマデウス』に主演するチョ・ジョンソク(左)とキム・ジェウク(©Page 1)

『ネヴァー・ザ・シナー』ポスター(©ダルカンパニー)

一方、民営の制作会社作品のなかでは、やはりチョ・ジョンソク&キム・ジェウク主演の『アマデウス』が上半期の注目度ナンバー1と言えるでしょう。加えてファン・ジョンミン10年ぶりの演劇主演作『リチャード三世』、キム・サンジュン、キム・スンウなどが出演する『ミザリー』など、ドラマ、映画で活躍する人気俳優が出演する作品が人気を集めそうです。

またミュージカル『スリル・ミー』のモチーフとなった実在する殺人事件「レオポルト&ローブ事件」を取り上げた、演劇『RED』の脚本家ジョン・ローガン原作の『ネヴァー・ザ・シナー』はマニアならずとも必見。キャストには『スリル・ミー』や名作演劇『ヒストリー・ボーイズ』経験者など若手からベテランまで実力者ぞろいです。

韓国では最近日本原作の映画やドラマの制作が増えているのですが、舞台シーンでもその動向が見えます。韓国では村上春樹の人気を抜いたと言われる東野圭吾原作『ナミヤ雑貨店の奇跡』は、朗読ショーケースが好評でした。実際にセットを組んでの本公演ではどういう仕上がりになるのか注目です。ほかショーケースではチョン・ミドの熱演が話題を呼んだ『Bea』の本公演は再度彼女が主演した場合は見ておきたい一作です。そしてシンシカンパニーが今年唯一上演するコメディ『The Play That Goes Wrong』はキャスティングも含め、年末の注目作の一つとなりそうです。

2016年にチョン・ミド主演で上演された演劇『BEA』ハイライト映像(ウラン文化財団公式YouTube映像より)

演劇はミュージカルと比べると上演期間も短く、情報も多くはないため海外の観客にはハードルが高いかもしれませんが、意外と台詞を正確に聞き取れなくとも十分に楽しめます。さらに秀作に出会えたときに得られる感動や印象深さはミュージカルの比ではありません。俳優たちの高い演技力や息遣いの醍醐味を一人でも多くの方に直接劇場で体感してほしいと思います。

※2月8日まで公開しておりました、ダウンロード済みの年間ラインナップ表は個人の閲覧用にのみご利用ください。ブログやネット上での公開や転載、転用、商用利用は禁止です。

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[MUSICAL]第2回「韓国ミュージカルアワーズ」授賞式、華麗に開催

[MUSICAL]第2回「韓国ミュージカルアワーズ」授賞式、華麗に開催

 

昨年に続き、司会進行を務めたイ・ゴンミョン(写真はNAVER TV生中継映像より)

韓国ミュージカル協会が、2016年に新設した授賞式「韓国ミュージカルアワーズ」の第2回授賞式が、1月22日に慶煕(キョンヒ)大学平和の殿堂で開催された。

第2回のノミネートは、2016年12月1日~2017年11月30日までに開幕し、14回以上の公演を行った作品が対象となった。受賞作/者は業界関係者で構成されるプロフェッショナル審査団100名と、一般から募ったマニア審査団100名の投票結果によって選定された。

助演賞のプレゼンターにはパク・ウンテとシン・ヨンスクが登場した(写真はNAVER TV生中継映像より)

栄えある大賞は、最多11部門のノミネートを誇った『ベン・ハー』が獲得した。

受賞を喜ぶ『ベン・ハー』アンサンブルチーム(写真はNAVER TV生中継映像より)

『ベン・ハー』は、同名映画が広く知られているが、1880年に発表された同名小説をベースにワン・ヨンボム演出家をはじめ大ヒット作『フランケンシュタイン』の制作チームが再結集して話題を呼んだ作品だ。『ベン・ハー』はアンサンブル賞と舞台芸術賞も受賞して3冠を獲得した。

『もしかしてハッピーエンディング』の作曲家ウィル・アーロンソン(左)と、脚本家のパク・チョンヒュ(写真はNAVER TV生中継映像より)

そして2017年度の最高傑作との呼び声高い『もしかしてハッピーエンディング』は、今回新設された小劇場ミュージカル賞を筆頭に、演出、脚本・作詞、作曲賞など全6部門で受賞し、前評判通りの最多受賞作となった。

ホン・グァンホ(左)とチョン・ミド(写真はNAVER TV生中継映像より)

俳優部門では主演賞に『シラノ』をはじめ『ミスター・マウス』『ハムレット:アライブ』と圧倒的な動員力を誇ったホン・グァンホと『もしかしてハッピーエンディング』で2年連続受賞となったチョン・ミドが栄誉に輝いた。

イ・ジョンヨル(左)とシン・ヨンスク(写真はNAVER TV生中継映像より)

助演賞は『西便制(ソピョンジェ)』のイ・ジョンヨルと『ファントム』のシン・ヨンスクとベテラン勢が受賞。

ソン・ユドン(左)とイ・ソヨン(写真はNAVER TV生中継映像より)

新人賞は『ヘタレの歴史』『女神さまが見ている』『僕らのイケメン青果店』『ファンレター』など、大学路で次々と人気作に出演したソン・ユドンと、『西便制』『アリラン』と大劇場作品で、見事なパンソリを披露していたソリクンのイ・ソヨンが新人ミュージカル女優として受賞を果たした。

今年のスタッフ賞を受賞したキム・ムンジョン音楽監督(写真はNAVER TV生中継映像より)

特別賞となる今年のスタッフ賞には、多くの作品で音楽監督を務めるだけではなくJTBCの音楽サバイバル番組『ファントム・シンガー』の名コメンテーターとして、注目を浴びたキム・ムンジョン音楽監督が受賞し、共に苦労したオーケストラや裏方のスタッフをねぎらうコメントも忘れなかった。

『キンキーブーツ』3度目の再演にもローラ役で出演するチョン・ソンファ(写真はNAVER TV生中継映像より)

『ヘドウィグ』の「Midnight Radio」を歌ったチャ・ジヨン(写真はNAVER TV生中継映像より)

授賞をはさんで公開された、「祝賀舞台」と呼ばれるスペシャルステージも観客を楽しませた。
『ファントム』にも出演したバレリーナのキム・ジュウォンとユン・ジョンイルがオープニングを飾り、『タイタニック』チームは主要キャスト全員が登場して代表曲「Opening Finale-Godspeed Titanic」を歌い圧倒した。また、『ビリー・エリオット』からは4人のビリーが「Electricity」を。まもなく3度目の再演を開幕する『キンキーブーツ』チームからはチョン・ソンファが登場し、新エンジェルたちとともに「The Land of Lola」を歌い煌びやかなステージを披露した。加えて『ヘドウィグ』の「Midnight Radio」をカリスマ性溢れる姿と声で聴かせたチャ・ジヨンのスペシャルパフォーマンスも目を引いた。

『英雄』の代表ナンバーを披露したヤン・ジュンモ(写真はNAVER TV生中継映像より)

ほかにもJTBC「ファントム・シンガー」でも注目されたイ・チュンジュ、コ・フンジョン、チョ・ヒョンギュンは『ザ・デビル』の曲「ポゼッション」を。日本での『レ・ミゼラブル』出演を終えて韓国で本格的に活動再開しているヤン・ジュンモは『英雄』の同名代表曲を高らかに歌い上げた。最後には、『ロッキー・ホラー・ショー』からフランク役のソン・ヨンジンを中心に、主要キャストが再結集し「Trans Vestite」を披露して賞式のクロージングを盛り上げた。

『ロッキー・ホラー・ショー』チーム(左から、キム・チャンホ、ソン・ヨンジン、ソムン・タク 写真はNAVER TV生中継映像より)


【第2回「韓国ミュージカルアワーズ」受賞結果】
●大賞:『ベン・ハー』
●作品賞:『西便制(ソピョンジェ)』
●小劇場ミュージカル賞:『もしかしてハッピーエンディング』

●男優主演賞:ホン・グァンホ『シラノ』
●女優主演賞:チョン・ミド『もしかしてハッピーエンディング』
●男優助演賞:イ・ジョンヨル『西便制』
●女優助演賞:シン・ヨンスク『ファントム』
●男優新人賞:ソン・ユドン『ヘタレの歴史』『女神さまが見ている』『僕らのイケメン青果店』ほか
●女優新人賞:イ・ソヨン『西便制』『アリラン』
●アンサンブル賞:『ベン・ハー』

●演出賞:キム・ドンヨン『もしかしてハッピーエンディング』
●作曲賞:ウィル・アーロンソン『もしかしてハッピーエンディング』
●脚本・作詞賞:パク・チョンヒュ&ウィル・アーロンソン『もしかしてハッピーエンディング』
●振付賞:チャ・ジンヨプ『神と共に 冥途編』
●舞台芸術賞:ソ・スクジン『ベン・ハー』
●プロデュース賞:ハン・ギョンスク『もしかしてハッピーエンディング』
●特別賞(今年のスタッフ賞):キム・ムンジョン音楽監督
●功労賞:カン・デジン

<NAVER TV 生中継アーカイブ>

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創作ミュージカル強し!第6回「イェグリンミュージカルアワード」授賞式

創作ミュージカル強し!第6回「イェグリンミュージカルアワード」授賞式

 

韓国の二大ミュージカル授賞式のひとつ「イェグリンミュージカルアワード」の第6回授賞式が11月20日、ソウル市中区にある忠武アートセンター大ホールで開催された。

授賞式の司会はナム・ギョンジュ(左)とパク・キョンリム

イェグリン(예그린)とは、1966年に韓国初の創作ミュージカルを制作したイェグリン楽団から名前を取り、当初は韓国創作ミュージカルのみを表彰する賞として創設された。昨年から受賞枠を海外ライセンス作品まで広げ、韓国ミュージカル界全体を盛り上げるべく、受賞式自体も大型化させて開催されている。

今年は、2016年10月~2017年までの1年間にソウル市内で10日以上上演された作品が審査対象とされた。創作ミュージカル65作、ライセンスミュージカル22作、計87作品がエントリーされ、6分野21部門に分けて授賞された。

最多4部門で受賞した『もしかしてハッピーエンディング』(プレスコール写真より キム・ジェボム、チョン・ミド)

『もしかしてハッピーエンディング』(プレスコール写真より チョン・ムンソン、イ・ジスク)

今年、最多受賞の栄誉に輝いたのは「今年のミュージカル賞」を含む4部門を受賞した『もしかしてハッピーエンディング』だった。大学路の新たなメッカとなっている小劇場ビルを運営するデミョン文化工場で初演されたこの作品は、同名映画を原作にした『バンジージャンプする』(2012年初演)を創り上げた在米韓国人の脚本家パク・チョンヒュとアメリカ人作曲家のウィル・アーロンソンが再タッグを組んで制作。ミュージカルマニアの間では前年に行われたショーケースの段階からすでに注目を浴びていた。2016年12月に開幕すると、作品性とともに楽曲のクオリティの高さが評判を呼び、本公演に加え、9月~10月に上演されたアンコール公演まで連日完売を記録した。また、歌手SE7ENらの主演で『メイビー、ハッピー・エンド』と題し、日本でライセンス作品としていち早く上演されるほど業界内の評判も高かった作品だ。

『グッパイ、イ・サン』公演写真 ©ソウル芸術団

また、革新賞など3部門で受賞した『グッパイ、イ・サン』はソウル芸術団が自ら実験的な野心作と称して制作した新作舞踏劇だった。1930年代に活躍し、難解な作品世界で知られる天才詩人イ・サンをモチーフにした同名小説を原作に、ソウル芸術団が得意とするダンスと芸術性の高さを生かし、先鋭的な若手クリエイターを揃えて制作。観客にマスクをつけさせて舞台に取り込み、観客参加型の演出も行うなど、まさに革新賞にふさわしい内容の作品であった。

『英雄』で主演男優賞を受賞したヤン・ジュンモ

俳優部門では、日本版『レ・ミゼラブル』でもおなじみのヤン・ジュンモが、韓国独立の象徴とされるアン・ジュングン(安重根)の半生を描く『英雄』で主演男優賞を受賞。一方、『マタ・ハリ』再演でリニューアルした作品の評価を上げる立役者となったチャ・ジヨンが見事主演女優賞に輝いた。

『マタ・ハリ』で主演女優賞を受賞したチャ・ジヨン

そして功労賞的な意味合いをもつイェグリン大賞は、10年以上にわたり大学路でロングラン上演を続けている『洗濯(パルレ)』が受賞し、改めて制作陣、キャストのたゆまぬ努力に光が当てられる好機となった。

創作ミュージカルの授賞式として創設された賞本来の性質はあるものの、今年は受賞した小劇場創作ミュージカルを凌駕するような新作ライセンス作品が少なかった2017年の舞台シーンをそのまま反映したような受賞結果となった。

『西便制』で助演男優賞を受賞したイ・ジョンヨル


【第6回「イェグリンミュージカルアワード」受賞結果】

●今年のミュージカル賞:『もしかしてハッピーエンディング』
●革新賞『グッパイ、イ・サン』
●ベストリバイバル賞:『マタ・ハリ』
●ベスト外国ミュージカル賞:『オー!キャロル』

『密使』で男優新人賞を受賞したホ・ドヨン

●革新賞『グッパイ、イ・サン』
●主演男優賞:ヤン・ジュンモ『英雄』
●主演女優賞:チャ・ジヨン『マタ・ハリ』
●助演男優賞:イ・ジョンヨル『西便制(ソピョンジェ)』
●助演女優賞:ユ・リア『女神様が見ている』
●男性新人賞:ホ・ドヨン『密使』
●女性新人賞:キム・ヒオラ『ヘタレの歴史』
●アンサンブル賞:『ベン・ハー』
●人気賞(男性部門)パク・シファン『ヘタレの歴史』
    (女性部門)チョン・ミド『もしかしてハッピーエンディング』

『ヘタレの歴史』で女優新人賞を受賞したキム・ヒオラ

●演出賞:キム・ドンヨン『もしかしてハッピーエンディング』
●振付賞:イェ・ヒョスン『グッパイ、イ・サン』
●脚本賞:パク・ヘリム『僕とナターシャと白いロバ』
●音楽賞:ウィル・アーロンソン『もしかしてハッピーエンディング』
●舞台芸術賞:ヨ・シンドン『グッパイ、イ・サン』

●外国ミュージカル部門 クリエイティブ賞:オ・ピリョン(美術)、イ・ウヒョン(照明)『マディソン郡の橋』
●イェグリン大賞:『洗濯(パルレ)』

2017「第6回イェグリンミュージカルアワード」授賞式全映像(授賞式本編は映像開始10分後から)


【公演情報】
「第6回イェグリンミュージカルアワード」(제6회 예그린 뮤지컬 어워드)
2017年11月20日(月)忠武アートセンター
司会:ナム・ギョンジュ、パク・キョンリム

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イ・ホンイの「ソウルde演劇めぐり」Vol.25

イ・ホンイの「ソウルde演劇めぐり」Vol.25

 

ケラリーノ・サンドロヴィッチの作品が韓国初上陸!
『消失(The Disappearance)』

兄チャズ役のイ・ガプソン(左)と弟スタンリー役のキム・ドゥボン(以下写真はすべて稽古場にて撮影)

今年、6周年を迎える韓国大田(テジョン)市のフェスティバル「大田アーティエンス2017」にケラリーノ・サンドロヴィッチ作の演劇『消失』が9月27日から3日間上演されます。この公演は、ケラリーノ・サンドロヴィッチの作品が初めて韓国に紹介されるという点で、とても意味深い公演となりそうです。

原作では大倉孝二が演じた兄チャズは弟思いだが、その優しさの裏には狂気を秘めている

原作ではみのすけが扮したピュアな弟スタンリー。演じるキム・ドゥボンは2013年の演劇『兄弟の夜』で大きく注目された

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が主宰する劇団「ナイロン100℃」で2004年に初演された『消失』は、数ある彼の作品のなかでも評価の高い作品です。
二つの月が空に浮かんでいる、廃墟になった町。時は未来、もしくは架空の時代を舞台にしています。主人公は28年前、親に捨てられ、互いを頼りに生きてきたチャズとスタンリー兄弟。クリスマス・パーティを準備していたある日、弟スタンリーは、片思い中のスワンレイクに告白を決意します。兄チャズも積極的に手伝おうとするのですが、作戦は失敗してしまいます。その次の日から、スタンリーの主治医ドーネンをはじめ、空き部屋を借りに来た女性ネハムキン、ガスの点検にきたというリント…と、兄弟の家には怪しい客が次々とやってきます。悪人は一人も登場しないこの物語は、登場人物6人それぞれの秘密が明かされながら、とんでもない結末へと向かいます。

スタンリーの担当医師ドーネン役のチョン・ミョングン(左)と、空き部屋を借りにやってきたネハムキン役のイ・ジョンヒョン

この作品を上演する大田は、ソウルから高速鉄道のKTXまたはSRTを利用すれば約1時間で行けるほど近い、韓国中部の都市です。大田には韓国科学技術院(KAIST)をはじめ、韓国最高の科学大学や研究所が集まっていて、昔から「科学都市」として名高いところです。その特徴を生かし、大田文化財団が芸術(アート)+科学(サイエンス)を融合した「アーティエンス」というフェスティバルを作ったのです。当初は主に美術作品の展示が中心でしたが、一般市民が参加したキャンプ、科学者と芸術家をつなぐレジデンス・プログラム、科学に関する映画の上映、演劇の上演まで、徐々に幅を広げています。特に、演劇の上演はまだ2年目で、初年度だった去年は日本の劇団「青年団」によるロボット演劇『働く私』と『さようなら』が上演されました。

原作では八嶋智人が演じた謎の男リントは、キム・グァンボ演出作や、劇団メンシアター作品などに出演してきたパク・ギドク。彼の持ち味であるとぼけた味のあるキャラで笑わせる

原作では三宅弘城が演じたヤブ医者のドーネンを独特の怪しさで好演していたチョン・ミョングン。新進劇団「炎の戦車」の看板役者

前回のコラムでも紹介したようにSFものの上演が少ない韓国では、まだ「科学演劇」を発掘し開発することは簡単なことではありません。将来的には演劇人と科学者とのマッチングを課題にしながらも、今の段階では優秀なSF演劇を探して、その作品を大田から発信している状態です。このような大田側の努力と、長い間『消失』の上演を準備してきたaSocietyが出会い、韓国で初演が決まったのです。

aSocietyは、旗揚げしたばかりのカンパニーですが、主宰者兼演出家のイ・ウニョンは、キム・グァンボ演出家が率いる劇団チョンウの演出部に所属し、大小様々な作品で演出及び演出助手をした経験を持っています。演出家としての代表作は、平田オリザ作の『隣にいても一人』、アイルランドの詩人・劇作家イェイツの詩を基にして脚色/演出を務めた音楽劇『妖精の歌』などがあります。とても美人な彼女ですが、実は元アイドル歌手で、元女優でもあり、世界的な演出家である鈴木忠志の『リア王』にも出演、日本や中国ツアーにも参加するなど演技経験も豊富な人です。いま何よりも演劇に情熱を傾けている彼女は、丁寧なテキストの分析と着実な作品作りで俳優やスタッフからの信頼も厚く、同世代の若手演出家の中でも目立つ存在になっています。それもあってか、今回の上演チームには、豪華なメンバーが集まりました。

日本で女優として舞台経験もある美貌の若き演出家イ・ウニョン。真剣なまなざしで稽古を見守る

原作舞台では大倉孝二が演じた兄のチャズ役は、演劇『容疑者Xの献身』韓国版で主人公の湯川に扮したイ・ガプソン。みのすけが演じた弟のスタンリー役キム・ドゥボンは『隣にいても一人』(平田オリザ作)『偉大なる生活の冒険』(前田司郎作)に出演と、日本戯曲の翻訳作品に縁の深い二人が主演します。ほかのキャストも日本の原作舞台で演じた各俳優のイメージにピッタリな面々が勢ぞろい。さらに制作陣もミュージカル『インタビュー』『スモーク』『ロミオとジュリエット』の舞台デザイナー、イ・ウンソクをはじめ、数々の話題作を創り上げた最高のスタッフが集結しています。

スタンリーと恋仲になったものの問題続出! 原作では犬山イヌコが演じたスワンレイク役のハ・ヒョンジ(左)は『小人たち』初演に出演するなどミュージカルでも活躍中

演劇を観る習慣があまりないという大田の観客のために、日本語の言葉遊びのような台詞を中心に少しカットし、約2時間の上演時間になりましたが、それでも内容は忠実に再現できたと確信しています。前半はコミカルな展開ですが、見終わったときには、“善人だけでも悲劇は起きる”という憂うつなテーマに気付かされるはずです。劇中で多様な感情を表現しなければならないこの作品は、俳優にとっては楽しい挑戦であり、観客にとっては最もドキドキするポイントとなることでしょう。『消失』は、地球上には世界をより良くしようとする人たちがたくさんいるのに、人も地球も、もしくは宇宙もいつかは無くなってしまうのでは? という、切ない未来図を見せているのです。これは時代や国境を越えて共感できるテーマではないかと思います。韓国版『消失』がSF演劇という新たな概念を提示しながら、新作の発信地を目指す大田から、次はソウルなどの他の都市や、日本をはじめ他の国でも上演できたらいいなと思っています。

ドーネンの往診を受けるスタンリー。物語は中盤から徐々に彼らの秘密が明かされていく


【公演情報】
演劇『消失(The Disappearance)』(소실-언젠가는 없어져버릴 우주 이야기)
2017年9月27日~9月29日 大田芸術家の家(대전예술가의 집)

<出演>
●チャズ・フォルティー役:イ・ガプソン
●スタンリー・フォルティー役:キム・ドゥボン
●ホワイト・スワンレイク役:ハ・ヒョンジ
●ドーネン役:チョン・ミョングン
●エミリア・ネハムキン役:イ・ジョンヒョン
●ジャック・リント役:パク・ギドク

原作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ/翻訳:イ・ホンイ/演出:イ・ウニョン/美術:イ・ウンソク、照明:イ・ドンジン/衣装:ホン・ムンギ/音楽:チャン・ハンソル/小道具:チョン・ソユン/舞台監督:コ・ソビン/企画:チョ・ヒョンジ、シン・ジュフン

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