LGアートセンターが10月に上演する新作演劇『アパルトマン』の出演者が発表された。
海外の劇団、団体の招聘公演を中心に、独自企画の公演シリーズ「CoMPAS17」を実施しているLGアートセンターは年に1作、韓国の演出家、俳優を起用した演劇を上演している。今年は2015年に東亜演劇賞大賞を受賞した『趙氏孤児:復讐の種』やミュージカル『アリラン』などを演出し、韓国でいま最も注目を浴びる演出家コ・ソンウンを迎え、彼が率いる劇団「プレイファクトリー魔方陣(マバンジン)」と共同制作で『アパルトマン』(韓国語ではラパルトマンと表記)を上演する。
『アパルトマン』は、ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ主演のフランス映画『アパートメント』(1996年 原題L’appartment)が原作。婚約者がありながら、過去に突然姿を消した元恋人の存在を忘れられずにいる男マックスと、彼をめぐる三人の女性との関係を描くラブサスペンスで、2004年にはジョシュ・ハートネット主演で『ホワイト・ライズ(原題:Wicker Park)』と題してアメリカでリメイク映画も制作された作品だ。この映画のファンだというコ・ソンウン演出家が、監督のジル・ミモ―二に直接会って上演権を獲得し、舞台化することになったという。
主人公のマックス役には『ファンタスティック・カップル』『オフィスの女王』などの人気ドラマに主演したオ・ジホ。マックスの“ファム・ファタール(運命の女)”とも言える、昔の恋人リザをミュージカル『ファントム』にも出演した、韓国を代表するバレリーナの一人、キム・ジュウォンが演じる。ともに演劇には初挑戦となる二人が、コ・ソンウン演出家のもと、舞台俳優としてどう変身するのか期待される。
マックスの親友ルシアンの恋人エリス役にはミュージカル『あの日々』や演劇『プライド』『クローサー』など数々の話題作に出演してきたキム・ソジン。マックスの婚約者ミュリエル役には映画『哭声/コクソン』『ベテラン』やドラマ『アチアラの秘密』『密会』などに出演したチャン・ソヨンと実力派女優がこの作品のカギを握る女性キャラクターとして登場する。
また、マックスの親友ルシアン役のチョ・ヨンギュ、リザの現在の恋人ダニエル役のイ・ジョンフンと、「プレイファクトリー魔方陣(マバンジン)」の俳優も出演するなど、助演陣は舞台経験豊富な俳優たちが揃っている。
コ・ウンソン演出家が初めて映画原作の舞台化に挑む野心作『アパルトマン』は10月18日~11月5日まで上演。10月18日~20日のプレビューチケットは7月20日(木)よりインターパークとLGアートセンター公式サイトで発売開始される。
【公演情報】
演劇『アパルトマン』(라빠르트망 L’appartment)
2017年10月18日~11月5日 LGアートセンター
<出演>
●マックス役:オ・ジホ
●リザ役:キム・ジュウォン
●エリス役:キム・ソジン
●ミュリエル役:チャン・ソヨン
●ルシアン役:チョ・ヨンギュ
●ダニエル役:イ・ジョンフン
ほか、チョ・ヨンソン、ぺ・ボラム、キム・ヨンレ
原作:ジル・ミモ―二/演出:コ・ソンウン
写真提供:LGアートセンター
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