忠武アートホール 中劇場ブラック

[MUSICAL]カン・ピルソク、ユン・ヒョンリョル主演『阿娘歌(アランガ)』2月初演

[MUSICAL]カン・ピルソク、ユン・ヒョンリョル主演『阿娘歌(アランガ)』2月初演

 

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ケロ王役のカン・ピルソク(左)とユン・ヒョンリョル

2015年の「ソウルミュージカル・フェスティバル」で、新作ミュージカルの創作支援作“イェグリンアンコール”に選ばれた『阿娘歌(アランガ)』が2月、本公演に上がる。

『阿娘歌』は、2013年に日中韓米など全23カ国の37大学演劇教育機関が参加した「第2回アジア・シアター・スクール・フェスティバル」で最優秀作品賞を受賞。その後、CJ文化財団が実施している「CJクリエイティブマインズ」のリーディング公演作品に選ばれ、前述の「イェグリン・アンコール」作にも選ばれるなど、創作段階からミュージカル界で注目を浴びていた作品だ。

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ドミ役のイ・ユル(左)とコ・サンホ

物語は、高麗時代に編纂された、三国史記に収録されている「都彌説話(도미설화)」をベースに、百済を滅亡させることになる「蓋鹵(ケロ)王」が、夢の中で遭う、アラン(阿娘)の幻想にとらわれ、破滅へと向かう哀しく美しい物語だ。パンソリとミュージカルナンバーを融合させ、西洋と東洋音楽の調和を追及している点も興味深い作品だ。

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アラン役のチェ・ジュリ(左)とキム・ダへ

主要キャストはすべてWキャストとなっている。アランへの愛ゆえに破滅に至る悲劇の王、ケロ役を演じるのは現在『ストーリー・オブ・マイライフ』に出演中のカン・ピルソクと、『風と共に去りぬ』に出演中のユン・ヒョンリョル。アランの夫で、ケロ王と対立することになる百済の将軍ドミ役には『風月主』のイ・ユルと『明洞ロマンス』出演中のコ・サンホ。そして二人に愛されるアラン役は『女神様が見ている』のチェ・ジュリと、『無限動力』に出演中のキム・ダへが演じる。
また、高句麗の間者で、アランの幻影によってケロ王を惑わせ、戦争を起こそうとするドリム役を『ネクスト・トゥ・ノーマル』出演中のイ・ジョンヨルと、『ジーザス・クライスト・スーパースター』のキム・テハンが演じる。そのほか、ドミ、アランと共に生き、命がけで真実を明らかにしようとする少年サハン役にはミュージカル『君に光の速度で行く』に出演していたチェ・ソクジンとキム・ヒョンジン。劇中で導唱(ドチャン=パンソリで物語を解説する、ナレーター)となるパク・インへ、チョン・ジヘが引き受ける。

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ドリム役のイ・ジョンヨル(左)とキム・テハン

本作を創り上げたのは演劇の名門、中央大学で同期だったというキム・ガラム脚本家とイ・ハンミル作曲家。加えて、劇中に導唱として登場する国楽家の新鋭パク・インへがパンソリの作唱を担当して注目を浴びている。

演出は『ネクスト・トゥ・ノーマル』『ラブレター』『偉大なるキャッツビーRE:BOOT』などのミュージカルから、演劇『ピローマン』『私に会いに来て』などを手がけたビョン・チョンジュが務める。舞台美術パク・ドンウ、衣装アン・ヒョンジュなど、新人クリエイターの作品を支えるべく、百戦錬磨のベテラン制作陣が、大挙して参加して期待を集めている。

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サハン役のチェ・ソクジン(左)とキム・ヒョンジン

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導唱役のパク・インへ(左)とチョン・ジヘ

ミュージカル『あの日々』を大ヒットさせたマストエンターテインメントのプロダクションにより本公演をあげる『阿娘歌』は、2月14日~4月10日まで、忠武アートホール 中劇場ブラックで上演される。


arangaposter【公演情報】
ミュージカル『阿娘歌(アランガ)』(아랑가)
2016年2月14日(日)~4月10日(日)忠武アートホール 中劇場ブラック

<出演>
●ケロ王役:カン・ピルソク、ユン・ヒョンリョル
●ドミ役:イ・ユル、コ・サンホ
●アラン役:チェ・ジュリ、キム・ダへ
●ドリム役:イ・ジョンヨル、キム・テハン
●サハン役:キム・ヒョンジン、チェ・ソクジン
●ドチャン(導唱)役:パク・インへ、チョン・ジヘ

プロデューサー:チャン・サンヨン/脚本:キム・ガラム/作曲・音楽監督:イ・ハンミル/作唱:パク・インへ/演出:ビョン・チョンジュ/芸術監督・舞台:パク・ドンウ/振付:シン・ソンホ/音響:キム・ソンイク/照明:イ・ジュウォン/衣装:アン・ヒョンジュ/ヘアメイク:チョ・ヨンソン/小道具:オ・ハニ/舞台監督:キム・ギュソク

写真提供:マストエンターテインメント ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。


<キャスト別ティーザー映像>

 

 

[PLAY]『木の上の軍隊』からスタート!「演劇列伝6」ラインナップを発表

[PLAY]『木の上の軍隊』からスタート!「演劇列伝6」ラインナップを発表

 

engekiretuden6poster2004年にスタートし、約2年ごとに実施されている演劇フェスティバル「演劇列伝」が、第6シリーズとなる「演劇列伝6」のラインナップを発表した。

「演劇列伝」が幕開けした2004年には、キム・グァンポ演出、チョ・ジェヒョン主演『エクウス』、チャン・ジン作・演出、チョン・ジェヨン主演『タクシードライバー』、チョ・グァンファ演出、アン・ソクファン、オム・ギジュン出演の『男子衝動』、パク・グニョン演出、キム・ヨンミン主演『青春礼賛』など、当時、劇場街・大学路(テハンノ)を代表するスター演出家と俳優をそろえたラインナップで、演劇界に新たな興行ムーブメントを作った。以降も、チャン・ジン作・演出『不器用な人々』、劇団チャイムのイ・サンウ作『老いた泥棒の話』、キム・グァンポ演出『M.Butterfly』など、現在も継続して再演されている作品も多い。また、三谷幸喜作『笑の大学』『君となら』、蓬莱竜太作『トライアングル』、古沢良太作『趣味の部屋』など、日本の戯曲も多数上演されている。
韓国内外を問わず、優れた戯曲を積極的に上演してきたこのシリーズ、6回目となる今回は12月から約1年にわたり5作品を上演する。日本やカナダなどで上演された話題作と、韓国創作作品を厳選して初演するという。

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『木の上の軍隊』ポスターとキャスト写真(上段:シン・ソンミン&ユン・サンファ/下段:ソン・ドゥソプ&キム・ヨンミン)

1:『木の上の軍隊(니무 위의 군대)』(日本)
2015年12月19日~2016年2月28日 芸術の殿堂自由小劇場
原案:井上ひさし/作:蓬莱竜太/演出:カン・リャンウォン
出演:ユン・サンファ、キム・ヨンミン、ソン・ドゥソプ、シン・ソンミン、カン・イェシム、ユン・ウンスク
沖縄・伊江島で終戦を知らぬまま2年もの間ガジュマルの樹上で暮らした2人の日本兵の実話をもとにした物語。2010年に逝去した、日本を代表する劇作家井上ひさしが、死の直前まで執筆を準備していたという幻の作品だ。残された資料をもとに蓬莱竜太が執筆し、栗山民也が演出、井上版に出演予定だった藤原竜也主演で死後3年を経て、2013年に上演された。藤原が演じた新兵役に挑むのは、2012年の『風月主』初演に出演し、ともにミュージカルを中心に活動してきたソン・ドゥソプとシン・ソンミン。そして山西惇が演じていた上官である“分隊長”を『ヒッキーソトニデテミターノ』に出演したユン・サンファと、『すこしはみ出て殴られた』に出演したキム・ヨンミンという、今年、日本原作の演劇に出演した二人が演じる。片平なぎさが演じた樹の精は東亜演劇賞など数々の演技賞を受賞しているカン・エシムと、演劇『嘆きのテレーズ』などに主演し、演出家としての顔ももつユ・ウンスクが務める。演出は、今年小林多喜二の『蟹工船』韓国版を上演した劇団「ドン(동)」を主催するカン・リャンウォン。終戦直前に激戦区となった沖縄、という複雑な背景がある作品を、韓国でどうアレンジして上演するのか注目だ。

2:『キル・ミー・ナウ(킬 미 나우/Kill Me Now)』(カナダ)
2016年5月1日~7月3日 忠武アートホール 中劇場ブラック
原作:ブラッド・フレイザー(Brad Fraser)/演出:オ・ギョンテク
『滅びかけた人類、その愛の本質とは…』などで知られるカナダの著名な劇作家の最新戯曲。今年ロンドンで初演され、性、障害、死などの容易ではないテーマを大胆なアプローチで身体障害を表現し、プレスに絶賛されたという。この話題作を、『RED』『桜の園』『かもめ』などで評価が高いオ・ギョンテクが演出する。

3:『ハムレット・ザ・プレイ(햄릿_더 플레이/Hamlet_The Play)』(英国・韓国)
2016年8月2日~10月16日 忠武アートホール 中劇場ブラック
原作:ウィリアム・シェイクスピア/演出:キム・ドンヨン/再創作:キム・ドンヨン、イ・ジソン
シェイクスピアの『ハムレット』を“少年ハムレット”を主人公に、劇中劇のモチーフを拡張させ、大人ハムレットと少年ハムレットの心理が交差する構造にするという。物語の舞台を、数百年前のデンマーク王室に移して、登場人物たちの物語を完成させる予定だ。演劇『プライド』で評価を得たギム・ドンヨン演出家とイ・ジソン脚本家が再タッグを組み、若手俳優たちとともに中劇場でより密度のある、斬新な『ハムレット』に出会えるはずだ。

4:『トクトク(톡톡/Toc Toc)』(フランス)
2016年10月~12月(予定) 劇場未定
原作:ローラン・バフィ(Laurent Baffie)/演出:パク・ソヨン
フランスの劇作家であり映画監督、放送であるローラン・バフィが2005年に初演し、翌年にはモリエール賞も受賞している。仏・パリでの初演当時、2年半以上の長期公演され、アルゼンチン、メキシコでそれぞれ1,000回以上、スペイン・マドリッドでは、7年の間に2,000回以上も上演されているという。様々な形の強迫障害を持った登場人物たちが、彼 ​​ら自身の治療をしようとする過程をコミカルかつ温かく描いた『トクトク』は、世知辛い現代社会を生きる観客に笑いと癒しをプレゼントする作品になりそうだ。

5:『ウンギョ(은교)』(韓国)
2016年11月~2017年1月(予定) 劇場未定
原作:パク・ボムシン/演出:パク・ビョンス
作家パク・ボムシンの長編小説を原作に、2012年にパク・ヘイル、キム・ムヨルと、新人キム・ゴウン出演の同名映画も話題を呼んだ作品が、初めて舞台化される。肉体は老いてしまった天才詩人と、師を超えられない弟子、そして二人を惑わす17歳の高校生の少女ウンギョの危険な関係が描かれる。映画版ではウンギョ役キム・ゴウンの圧倒的な存在感と、体当たりの演技が注目されたが、この作品世界をどう舞台に移すのか注目される。演出は劇団地球演劇を主催するパク・ビョンス。


【公演情報】
「演劇列伝6」(연극열전6)
2015年12月19日~2017年1月予定

写真提供:演劇列伝 ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[OPERA]ヤン・ジュンモ演出 オペラ『リタ』楽しさ倍増でカムバック!

[OPERA]ヤン・ジュンモ演出 オペラ『リタ』楽しさ倍増でカムバック!

 

2015rita1ミュージカル俳優ヤン・ジュンモが演出家デビューして昨年話題を呼んだ、小劇場オペラ『リタ』が1年ぶりにカムバックし、プレスコールが11月10日に行われた。

オペラ『リタ』は19世紀初期に活躍したイタリアのオペラ作曲家、カエターノ・ドニゼッティがグスタフ・ヴァエズ(Gustav Vaez)の脚本をもとに、1841年に初演した作品。主人公リタは類まれなる美貌をもちながら、あまりにも気が強すぎるゆえ夫ベッペに暴力をふるうのも日常茶飯事。二人が営むカフェに、リタが死んだと思っていた元夫ガスパロが現れ、現夫ベッペとともに彼女を“押し付けあう”様をコミカルに描いた喜劇だ。

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大学では声楽を専攻した俳優ヤン・ジュンモは「以前からオペラへの出演オファーもあって、再び舞台に立つのは夢ですが、それにはミュージカルの仕事を一旦やめて準備しなくてはなりません。忠武アートホールでは毎年大型オペラを上演していますが、もう少し大衆的な作品はできないかということで、ミュージカル俳優として活動している私が演出を担当することになりました」と、演出家に変身した秘話を披露した。「誰もが気軽に見れるような、ミュージカルのファンたちも見にきてくれるような作品にしたかった」というヤン・ジュンモの言葉通り、ワイヤレスマイクの使用や、セリフをすべて韓国語にするなど、通常のオペラ作品にはないミュージカル的な方法も導入し、親しみやすさを心がけて作品を創り上げたという。

主人公リタの元夫と現夫を演じたミュージカル男優の二人は昨年に続き出演。ともに歌唱力には定評があるだけに、オペラ歌手顔負けの歌を聴かせてくれる。
なかでも今年は『ジーザス・クライスト・スーパースター』でユダ、ジーザスの両方を演じ、飛躍の1年となったチェ・ジェリムは複数の作品へを掛け持ちしながら『リタ』への出演となった。「昨年初演に参加して、作品を創る過程がとても楽しかったんです。音楽は伝統的なオペラですが、演技的な部分やストーリーはみんなで一緒に創作したものなので、並々ならぬ愛情があります。俳優として思いっきり楽しく演じられる作品にまた戻れて嬉しいですし、観客の皆さんにもその楽しさを届けられるよう頑張ります」と、作品への愛着を見せていた。

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(写真左から)リタの現夫ベッペ役のイ・ギョンス 、元夫ガスパロ役のチェ・ジェリム、リタ役のチャン・ユリ

昨年はヤン・ジュンモ自身が演じていたドニゼッティ役を、今年はチョ・スンチャンが引き受けた。二人はチェ・ミンチョル、キム・デジョンと4人でワイルドさと歌唱力が魅力の「セクシー童顔クラブ」というミュージカル俳優のグループを結成しているほどの仲。ミュージカルファンたちからはヤン・ジュンモと顔が似ているともっぱらの評判だ。わざわざヤン・ジュンモの席まで駆け寄り「似ているとよく聞きますが、本当に似てますか?」と言って記者たちを笑わせた彼は「『レ・ミゼラブル』のため出演できないので、自分と見た目が似ていて、同じように表現できる俳優が必要だと冗談ぽく演出家から電話がありました(笑)。長年同い年の友達として付き合いがありましたがそんな依頼を受けたのは初めてで、ジュンモを助ける、というよりも一緒に久々に楽しくやりたいという気持ちがありました。オペラに出演するのも初めてで新鮮ですし、とても楽しいです」と今回の初参加を楽しんでいるようだった。

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ヤン・ジュンモに代わり、ドニゼッティ役を演じたチョ・スンチャン「顔も似てますか?」

昨年と比較して内容的に大きく変化したところはないそうだが「昨年は2日間のみの公演だったので、昨年見れなかった観客にもう一度しっかりと作ったものを見せたかった」というヤン・ジュンモ演出家。日本のファンたちも見たがっていると伝えると「『リタ』はオペラのなかでもそれほど有名な作品じゃないのに『レ・ミゼラブル』で日本公演中に聞いたところによると、声楽を専攻した共演者が日本でも上演したことがあるそうです。キャラクターにぴったりな日本の俳優がいるので、この作品を日本でも公演したらどうだろう? と思っています。韓国まで見にいらっしゃるのは大変だと思うので、日本でも上演できればいいなと思います」と将来に期待が膨らむ嬉しい回答をしてくれた。

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声楽家並みの驚異的な歌声をもつイ・ギョンスは劇団四季出身のミュージカル俳優だ。リタに翻弄される気弱な夫がはまり役だが、ここまでコミカルな役柄は初めてだという。「台本にある通り演じているだけ」と謙遜していたものの「これほど出ずっぱりな作品はあまりないので10公演以上あったら死にそうになるかも」と笑っていた。そして唯一、本職のオペラ歌手であるリタ役のチャン・ユリは「私は韓国人ですが、韓国語で歌を歌うことがこんなに難しいとは思わなかったです(笑)。テンポも速いので歌詞を伝えるのがとても大変なんです。発声はベルカントで歌っていますが、言葉を投げるような唱法が最初はとても負担でした。それに演技の上手い俳優と共演したことで、演技というのはとても繊細で大変なことなんだなと感じました」と、ミュージカル俳優との共演により、学ぶ部分が多かったことを実感を込めて語っていた。

本公演では昨年以上にコメディ度がアップした印象で、特にチェ・ジェリムはガスパロのジゴロぶりをより大胆に演じて客席のファンを虜にしていたようだった。ヤン・ジュンモは「まだ決定したことは何もないが、今後ほかの作品へとシリーズ化したいと劇場スタッフと話している」ということで、“オペラ演出家”としての今後の活躍にも期待大だ。


2015ritaposter【公演情報】
オペラ『リタ』(리타)
2015年11月10日~15日 忠武アートホール 中劇場ブラック

<出演>
●リタ役:チャン・ユリ
●ベッペ役:イ・ギョンス
●ガスパロ役:チェ・ジェリム
●ドニゼッティ役:チョ・スンチャン

演出:ヤン・ジュンモ/音楽:メン・ソンヨン/脚本・韓国語詞:ハン・ジアン/監修:イ・ジへ/舞台:チェ・ヨンウン/衣装:チョ・ムンス/ヘアメイク:キム・ミンギョン/制作監督:Zakky

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ヤン・ジュンモ演出 オペラ『リタ』1年ぶりに帰還!

ヤン・ジュンモ演出 オペラ『リタ』1年ぶりに帰還!

 

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(写真上段)ガスパロ役のチェ・ジェリムとベッペ役のイ・ギョンス (写真下段)リタ役のチャン・ユリとドニゼッティ役のチョ・スンチャン

昨年、ソウル市内屈指の劇場、忠武アートホールが自主制作したコメディオペラ『リタ』が主演キャストはそのままに、1年ぶりに帰ってくる。『レ・ミゼラブル』日本版に続き、韓国版でもジャン・バルジャン役を演じる、ミュージカル俳優のヤン・ジュンモが、初めて演出家デビューを果たした作品だ。

19世紀イタリアを代表するオペラ作曲家、ガエターノ・ドニゼッティが1840年に生み出した名作古典劇『リタ』の舞台は、イタリアのベルガモにあるとある宿屋。気弱な夫ベッペを尻に敷いてやりたい放題の気が強い女主人リタが主人公だ。実はリタは再婚で、船乗りだった前夫ガスパロは行方不明になってしまい、ベッペと再婚していたのだった。しかし、ある日リタの宿屋に死んだと思っていたガスパロが客としてやってきて、ベッペはこれ幸いと手に余っていたリタをガスパロに返そうとするのだ。

猟奇的な妻、リタを演じるのは、オペラ歌手のチャン・ユリ。リタの最初の夫ガスパロ役には今年の『ジーザス・クライスト・スーパースター』で一躍スターダムにのし上がったチェ・ジェリム。リタの2番目の夫となるベッペ役には、劇団四季出身で『ゴースト』や『ブラック・メリー・ポピンズ』などに出演してきたイ・ギョンス。そして、原作者カエターノ・ドニゼッティ役には『三銃士』『ロビン・フッド』などでおなじみ、ヤン・ジュンモの盟友チョ・スンチャンが演じる。

演出のヤン・ジュンモを筆頭に、制作陣のほとんどはミュージカル畑のスタッフ。出演者もチャン・ユリ以外はミュージカル俳優だ。しかし、チェ・ジェリム、イ・ギョンスともに持ち前の高い歌唱力を生かして、オペラ歌手も顔負けの歌を披露する様は圧巻だ。昨年はヤン・ジュンモ自身が演じていたが、原作オペラにはないドニゼッティ役は、劇中まるでオペラを演出しているように舞台脇にいて、作品をよりコミカルにしてくれる。
一般的には堅苦しく考えがちなオペラを、ヤン・ジュンモが声楽を学んだ経験を生かして身近な作品として観客に見せたいと制作されただけに、小劇場ミュージカルのように舞台との距離も近く、誰もが楽しめる愉快な作品になっている。

オペラ『リタ』は11月10日から6日間、7公演のみ忠武アートホール 中劇場ブラックで上演される。


【公演情報】
オペラ『リタ』(리타)
2015年11月10日~15日 忠武アートホール 中劇場ブラック

<出演>
●リタ役:チャン・ユリ
●ベッペ役:イ・ギョンス
●ガスパロ役:チェ・ジェリム
●ドニゼッティ役:チョ・スンチャン

演出:ヤン・ジュンモ/音楽:メン・ソンヨン/脚本・韓国語詞:ハン・ジアン/監修:イ・ジへ/舞台:チェ・ヨンウン/衣装:チョ・ムンス/ヘアメイク:キム・ミンギョン/制作監督:Zakky

写真提供:忠武アートホール ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[MUSICAL]アップグレードして帰ってきた『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』6月6日開幕!

[MUSICAL]アップグレードして帰ってきた『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』6月6日開幕!

 

goch1今年で死後125年。世界中でその名を知らない者はいないほど、独特の作風で美術史に偉業を刻む“炎の画家”ゴッホの劇的な半生をミュージカルにした『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』の再演が6月6日に開幕する。

goch4ゴッホの画業を支えた弟テオとの700通にもわたる書簡をベースに、名画の誕生秘話も織り交ぜながら画家として最も活発に活動した晩年の10年間を描く2人芝居のミュージカル。何と言っても凄いのはゴッホの絵の世界に飛び込んだような臨場感あふれるプロジェクションマッピングを駆使した演出だ。近年、映像やCGを駆使した作品は増えているものの、背景から絵画まで、そのほとんどを映像で表現しているのは、本作ならではの特長。今年の再演では、昨年にはなかった新たな名画の映像も登場するという。

goch5またKBSの人気音楽番組「ユ・ヒヨルのスケッチブック」でMCをつとめている人気ミュージシャン、ユ・ヒヨルが「尊敬するミュージシャンの一人」と公言している女性シンガーソングライターのソヌ・ジョンアが創り出した、独特メロディーをもつスコアにも注目だ。作曲家としてのみならず音楽監督も兼任している彼女は、新たに「To.ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」というナンバーを追加して、音楽面でもバージョンアップを図っている。

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(写真左から)ゴッホ役のキム・ギョンス、キム・ボガン、チョ・ヒョンギュン

さらに今年はゴッホ、テオともにトリプルキャストとなり、2人の顔合わせの妙を堪能する楽しみが増えたことも話題だ。なかでもゴッホ役のキム・ギョンスとチョ・ヒョンギュン、テオ役のソ・スンウォンと今回初出演するニューキャストがどのようにキャラクターを演じこなすか、注目されている。

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(写真左から)テオ役のキム・テフン、パク・ユドク、ソ・スンウォン

ゴッホの波瀾の半生のなかで、弟テオとの厚い兄弟の絆が感動を呼ぶ『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』は8月2日まで、忠武アートホール 中劇場ブラックで上演される。

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gochposter【公演情報】
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』
2015年6月6日~8月2日 忠武アートホール 中劇場ブラック

出演:ゴッホ役=キム・ボガン、キム・ギョンス、チョ・ヒョンギュン
テオ役=キム・テフン、パク・ユドク、ソ・スンウォン

演出:キム・ギュジョン/脚本:チェ・ユソン/作曲・音楽監督:ソヌ・ジョンア

写真提供:HJ カルチャー ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

<ティーザー映像>

[MUSICAL]炎の画家の生涯をミュージカルに…『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』6月再演!

[MUSICAL]炎の画家の生涯をミュージカルに…『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』6月再演!

 

goph『サリエリ』『ファリネッリ』など、歴史に名を残す人物を主人公にしたクラシカルな作品を次々と生み出し、注目を浴びているカンパニー、HJカルチャーが、韓国ミュージカルシーンにその名を知らしめることになったミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』の再演を発表、キャストが公開された。

『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』は、2013年末に「コンサート・フォー・ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』」というお披露目コンサートを実施し、2014年2月に初演した。炎の画家ゴッホを支え続けた弟テオと交わした700通におよぶ書簡をベースに、数々の名画にまつわるエピソードも交えて2人劇の小劇場ミュージカルに創り上げた作品だ。舞台セットは至ってシンプルだが、プロジェクションマッピングを駆使して、まるでゴッホの絵の世界に飛び込んだような臨場感を味わえる、斬新な演出が話題となっていた。

今回の再演ではゴッホ役を初演から引き続き出演するキム・ボガンと、『グルーミーデイ(死の賛美)』『スルー・ザ・ドア』など、人気ミュージカルへの出演が続くキム・ギョンス。そして昨年『サリエリ』で魅惑的なジェラス役が話題となり、人気沸騰中のチョ・ヒョンギュンが演じる。

一方、弟テオ役には初演から同役を演じているキム・テフンを筆頭に、『マイ・バケット・リスト』の好演が話題となっているパク・ユドク、『RENT』『ゴースト』『皇太子ルドルフ』『三銃士』などの大型ミュージカルに多数出演してきたソ・スンウォンが挑む。

新キャストが増え、初演キャストと新たなケミストリーを生み出しそうな『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』は、6月6日から忠武アートホール中劇場ブラックで上演される。


【公演情報】
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』
2015年6月6日~8月2日 忠武アートホール 中劇場ブラック

出演:ゴッホ役=キム・ボガン、キム・ギョンス、チョ・ヒョンギュン
テオ役=キム・テフン、パク・ユドク、ソ・スンウォン

写真提供:HJ カルチャー ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[PLAY]チョン・ボソク、パク・ウンソクらキャスト総入れ替えで演劇『RED』1年半ぶりに再演!

[PLAY]チョン・ボソク、パク・ウンソクらキャスト総入れ替えで演劇『RED』1年半ぶりに再演!

 

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助手ケン役のパク・ウンソク(左)とパク・ジョンボク

NYで40~70年代に活躍した抽象表現主義の画家、マーク・ロスコとその助手、ケンの会話を通して、芸術家の葛藤と悲哀をシニカルに描く、2人芝居『RED』が3回目の再演となり、注目のキャストが公開された。

『RED』は米の脚本家ジョン・ローガンの原作を2009年にロンドンで初演。ロスコ役には映画「スパイダーマン2」をはじめ、多数の映画やTVシリーズにも出演するアルフレッド・モリーナが、そしてケン役には映画「レ・ミゼラブル」マリウス役、「博士と彼女のセオリー」ではスティーヴン・ホーキング博士を演じてアカデミー賞主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインが演じていた。翌10年にはブロードウェイでも上演され、同年のトニー賞最優秀演劇賞を受賞している。
韓国では2011年にカン・シニル&カン・ピルソクの競演で初演。2013~14年の再演では初演メンバーの2人に、ハン・チサンがケン役で久々に演劇に挑み、話題を呼んでいた。

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画家マーク・ロスコ役のチョン・ボソク(左)と、ハン・ミョング

今回の再演では、キャストを総入れ替えして新しい『RED』がお目見えしそうだ。
確固たる地位を築いていながら、ライバル画家への嫉妬もにおわせるロスコ役には『ハイキック3』や数々のドラマに出演しながら、コンスタントに舞台にも立っているチョン・ボソクと、劇団木花(목화)出身のベテラン演劇俳優ハン・ミョングが出演。前回まではカン・シニルが圧倒的なカリスマ性あふれる演技で、偏屈で頑固なロスコのイメージを創り上げていたが、スマートなイメージをもつ2人が、ロスコをどう表現するのか期待される。
一方、ロスコの助手となる若き芸術家のケン役には、昨年『ヒストリーボーイズ』『Pride』『雄鶏たちの闘い COCK』などで注目を浴びたパク・ウンソクと、ミュージカル『ゴースト』でチュウォンらが演じていた主人公サムを地下鉄で襲うウィリー役で、強いインパクトを残していたパク・ジョンボクが演じる。特にパク・ウンソクは出演回のチケットが次々と完売する人気俳優なだけに、今回もファンの熱い視線を集めそうだ。
6한명구 (로스코) & 박은석 (켄)
ロスコの助手として雇われたケンに、弟子ではなくあくまで助手だというロスコ。だがケンの忠実な働きぶりにロスコは心を開き始め、一方のケンはロスコへの対処法をしたたかに体得しながら、芸術家としての才能を磨いて行く様が見どころ。劇中、ロスコとケンが大きな白いキャンバスを赤い絵の具で一気に塗り上げていくシーンは圧巻だ。今回の公演は、実質20日ほどの短期上演のため、より貴重な公演となりそう。お見逃しなく。
한명구(로스코) & 박정복 (켄)red1 【公演情報】

演劇『RED』
5月3日~31日 忠武アートホール 中劇場ブラック
ケン役:パク・ウンソク、パク・ジョンボク
マーク・ロスコ役:チョン・ボソク、ハン・ミョング

※チケットは3月26日より発売。

写真提供:シンシカンパニー ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[PHOTO]ミュージカル『小人たち』プレスコール

[PHOTO]ミュージカル『小人たち』プレスコール

ミュージカル『小人たち』プレスコール
2015年3月4日 忠武アートホール 中劇場ブラック
出演:チョン・ドンファ、チョ・ヒョンギュン、チン・ソンギュ、チェ・ホジュン、
チェ・ユハ、ペク・ウネ、チョン・ヨクサン、ウ・チャン、ソン・グァンイル

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【PHOTO】ミュージカル『思春期』プレスコール

【PHOTO】ミュージカル『思春期』プレスコール

 

ミュージカル『思春期』プレスコール
11月26日 忠武アートホール 中劇場ブラック

ヨンミン役:シン・ソンミン/ユン・ナム
ソンギュ役:チェ・ソンウォン/チョ・ヒョンギュン
班長役:キム・ダヒン/(カン・ジョンウ)
キョンチャン役:イム・ビョンテク/(パク・ジョンウォン)
ヨンマン役:キム・ソンチョル
ヨンチョル役:コ・フンジョン
スヒ役:パク・ランジュ
ファギョン役:カン・ユンジョン

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