■ U-NEXT編 ■
このドラマも原作はウェブトゥーンなんですね。原題は『今日も愛らしく(오늘도 사랑스럽개)』。本来は最後に“게(ケ)”っていう文字が入るところに、犬を意味する“개(ケ)”が入ってるんですね。だから邦題は『“ワン”ダフルデイズ』になってると。ヒロインの”ヘナ”が変身したワンコの”ケナ”が可愛いですね~♥
そういえば、キム・ナムジュとチャウヌ主演のMBC新作ドラマは『ワンダフルワールド』ってタイトルなので、配信開始前に邦題どうするんだろう? って思ってたらそのままいきましたね(笑)
おお、そうだ。”ワンダフル”被り(笑)。日本では配信サイトが違うから大丈夫なのかな?
ところで、あの……白状していいですか。私ね、チャウヌ出演のドラマをまともに見たことなかったんですよ。イケメン俳優は決して嫌いではないんですが……あまりにもビジュアルが完璧すぎて、芝居に集中できない(笑)。なので『女神降臨』を最初の数話見て脱落してからそれっきりだった(笑)。
(笑)。チャウヌが出演していた映画『デシベル』の監督もインタビューしたとき「料理が派手すぎるお皿にデコレーションされていると、味の深さよりもデコレーションの美しさに魅了される時がありますよね。それぐらいかっこいいことが先に目立ってしまっている。本当は無限の魅力があるのに……」とおっしゃっていました。
“イケメンすぎて損してる”俳優って、昔ならチャン・ドンゴンとかチュ・ジンモとかとかがそんなふうに評価されてた気がします。イケメンすぎて役が狭まると。チャウヌも完全無欠のイケメン役が多いですからね。下に貼ったシーンなんて、まさしく”マンチッナム(만찢남=만화를 찢고 나온 남자/漫画から飛び出してきたような男=イケメン)”じゃないですか。
もともとは“美ジュアル”先行だったと思うんですが、『アイランド』や『デシベル』あたりからぐっと役者としての力量があがった気がします。いろんなジャンルに挑戦したのが自信になったんじゃないでしょうか。
『ワンダフルワールド』の予告編を見て、「おっ!」と思いました。ベテラン、キム・ナムジュの演技に対峙するの大変だと思うんですが、今回は、チャウヌのドラマをちゃんと見てみようと思いましたよ(笑)
『ワンダフルデイズ』は、チャウヌのホームグラウンドともいえそうな胸キュンものですが、肩の力がぐっと抜けた感じがしましたね。それと、今回、キスシーンがまあ素晴らしくって!あれはときめかない人いないんじゃないかな〜と。パク・ギュヨンも『ダリとカムジャタン〜真逆のフタリ〜』頃から大好きになった女優さんのひとりだったんですが、チャーミングで、とにかく眼福でした。
今回、この記事のためにやっとチャウヌ作品に挑戦してみたんですが、意外とすんなり見れました(笑)。パク・ギュヨンが等身大ヒロインを自然体で演じているのもいいですね。以前はモデルもやってたそうですし、新世代のワナビーアイコンとして彼女のヘアスタイルやファッションを真似したい人も多いのでは? と思いました。
キム・ヨンデは『ペントハウス』シリーズでブレイク以降、凄まじい勢いで主演作が続いてますね。チャウヌがキラキラ系イケメンだとしたら、キム・ヨンデはちょっと影のあるところが魅力のイケメンかな。
キム・ヨンデも作品を重ねるなかで徐々に魅せる人になってきたと思います。『昼に昇る月』でのキャラクターは、新羅時代の将軍に憑依された人気スター。だからトップスター役だった『流れ星』、時代劇の『禁婚令、朝鮮婚礼禁止令』での経験が役立ってたと思います。
将軍ドハの憑依後に突然時代劇の発声がうまいと褒められたり、時代劇アクションができるようになっていたり。元々はお調子者キャラのジュノとのギャップも面白かったです。本人もちょっと天然な魅力がある人なので、実はコメディが似合うのでは? と思っています。
チャウヌの『ワンダフルデイズ』も、この『昼に昇る月』も主人公が現代と古代を行き来しながら運命の愛を育む転生モノですよね。原作のウェブトゥーン界でこういう作品が多いんでしょうけど、ドラマとしても作りやすいのかな? 韓ドラって1つ当たると類似作がドドドッと作られては次のブームに移行することを繰り返してきたので、そろそろ新しいトレンドが出てくるのでは? と思っています。
配信サイトでドラマを観ていると、どうしても“ジャンルもの”って呼ばれる特殊な設定の作品が多いじゃないですか。だから『完璧な結婚のお手本』は、なんだかひさびさに地上波の週末ドラマ的な作品を見たな、って感じで面白かったです。このドラマは韓国でMBNっていう中高年向き番組が多いチャンネルで放送されたんですね。なので愛憎劇+家族ドラマっていうオーソドックスなフォーマットは視聴者層にドンピシャだったんですよ。
作品の方向が日日(イルイル)ドラマですよね。悪女に陥れられて命の危機にさらされたヒロインが、悪女となって復讐するわけですから。しかもその復讐を無条件で助け、支える騎士(ナイト)役もいる。100話でも描けそうなネタを12話で駆け抜けていくのが痛快でした。しかも、出生の秘密や親世代の因縁など、THE 韓ドラネタのオンパレードでした。
しかも主演はマダムに大人気なソンフンですし。プロポーズするシーンで、野草を摘んで指輪代わりにしてはめてあげてたんですけど、『イヴのすべて』でヒロインにひざまずいてアンクレットをはめてあげてたチャン・ドンゴンを思い出しました(笑)。「うわ! 未だにこんなことやってハマる俳優いるんだ!」と思って、ブワッと鳥肌立ちましたよ(笑)
『豚の王』は遅ればせながら最近になって見てみました。映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』やNetflixドラマ『地獄が呼んでいる』のヨン・サンホ監督が2011年に発表したアニメを実写化した作品なんですね。ただ原作アニメとはだいぶ展開が違ってるみたいですけど。
制作は2022年の作品ですが、U-NEXTで見放題になったタイミングで一気観しました。というか、目を逸らすことができなかったと言ったほうが正しいかも。テンポもいいですし、次第に明らかになる事実も衝撃的、ミステリーやスリラーとして、優秀な作品でした。
主演のキム・ドンウクは『コーヒープリンス1号店』の可愛らしいハリム役のころから思えば、すっかり貫禄ある名優になりましたね。
主人公2人は中学の同級生という設定ですが、キム・ソンギュが演じたジョンソクの子役俳優が、2017年のミュージカル『ビリー・エリオット』韓国版でビリー役の一人だったシム・ヒョンソ君だったので驚きました! このドラマは少年時代の回想シーンを巧妙に差し込んでいて子役たちの熱演が重要な役割を果たしていますよね。
見れば見るほど、胸が締めつけられていく。傷を背負って生きてきた者の悲鳴が聞こえてくるようでした。復讐者キム・ドンウクはもちろんですが、むしろ、事件を追いながら追い詰められていく刑事役のキム・ソンギュから目が離せなかったです。
とにかく、編集と展開の上手さに終始感嘆しつつ見てました。大掛かりな撮影シーンもなく、VFXなどの特殊効果を使わずともここまで見ごたえがあるものを作れるんだなぁと。この作品もいじめを起点にした暴力描写が多いし、決して万人受けする内容ではないですけど、こういう隠れた良作が、もう少し多くの人に見られるといいなと思います。
『こうなった以上、青瓦台に行く』の舞台になっている文化体育観光部は略して文体部(ムンチェブ 문체부)と呼ばれてるんですが、キム・ソンリョン演じるイ・ジョンウンが前長官の不祥事で、棚ぼた的に文体部長官に就任するんです。政治家の”足りない”部分を秘書や側近が補おうとするのはどこの国でも同じみたいで(笑)、そのドタバタぶりをシュールに描いています。2021年のマイベスト作だったんですが、ようやく昨年配信開始されたので「U-NEXTさん、配信してくれてありがとう!!!」 とお礼を申し上げたいくらい(笑)
キム・スジン秘書役で人気になったイ・ハクジュはこれ以降、ディズニープラスの『刑事ロク』シリーズやMBC時代劇『恋人』に起用されてたし。このドラマで注目度が上がった俳優が結構いますね。いかに当時韓国で話題になったのかが分かります。
政治ドラマと並行して、拉致されたジョンウンの夫ソンナムの追跡劇にもなっているんです。特に後半部分は、演じていたペク・ヒョンジンのワンマンショー状態になるのでドラマとしては賛否が分かれるところですが、私はこういうニッチなキャラ大好物で(笑)。一見、真面目そうなのにエキセントリックなキャラがホント可笑しいんですよ。彼独特のオフビートな演技は『ガウス電子』、『良くも、悪くも、だって母親』、『ムービング』でも見られるので気になった方はチェックしてみてほしいです。
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