■ U-NEXT編 ■
U-NEXTは配信タイトル31万本以上、見放題作品数No.1を誇っています。韓流・アジアジャンルで、初週視聴ランキング1位および週間視聴ランキング1位と、史上最多の視聴者数を獲得して盛り上がったのが『ワンダフルデイズ』です。U-NEXTは『女神降臨』といい、チャウヌ主演作をはじめとするラブコメディが当たっているイメージがありますね。やっぱラブコメ最強!イケメンは正義!です。
このドラマも原作はウェブトゥーンなんですね。原題は『今日も愛らしく(오늘도 사랑스럽개)』。本来は最後に“게(ケ)”っていう文字が入るところに、犬を意味する“개(ケ)”が入ってる。だから邦題は『“ワン”ダフルデイズ』になってると。ヒロインの”ヘナ”が変身したワンコの”ケナ”が可愛いですね~♥
ところで、あの……白状していいですか。私ね、これまでチャウヌ出演のドラマをまともに見たことなかったんですよ。イケメン俳優は決して嫌いではないんですが……あまりにもビジュアルが完璧すぎて芝居に集中できなさそうで(笑)。それで今回が初チャウヌでした(笑)
(笑)。まぶしすぎちゃうんですよね。チャウヌが出演していた映画『デシベル』の監督さんにインタビューしたとき「俳優チャウヌには無限の魅力があります。ただ、顔がとてもハンサムで、それゆえに、むしろその魅力が隠れる傾向があるようです」と少し残念そうにおっしゃてたのが印象的でした。
「イケメンすぎて損してる俳優」って、昔ならチャン・ドンゴンやチュ・ジンモなどがそんな風に評価されてた気がします。イケメンすぎて役が狭まると。チャウヌも完全無欠のイケメン役が多いですからね。下に貼ったシーンなんて、まさしく「マンチッナム」(만찢남=만화를 찢고 나온 남자/漫画から飛び出してきたような男=イケメン)じゃないですか。
『セレブリティ』のパク・ギュヨンが等身大ヒロインを自然体で演じているのもいいですね。以前はモデルもやってたそうですし、新世代のワナビーアイコンとして彼女のヘアスタイルやファッションを真似したい人も多いのでは? と思いました。
私も『ダリとカムジャタン』で大好きになった女優さんなんで、今回もかわいらしくて、2人を眺めているだけでも十分幸せでした。
本作で演じているジュノは、新羅時代の将軍に憑依された人気スター。だから、トップスター役だった『流れ星』と、時代劇で王様を演じた『禁婚令、朝鮮婚礼禁止令』での経験をうまく役に反映している気がしました。本人はちょっと天然な魅力がある人なので、実はコメディも似合うのでは? と思っていたのですが、今回はまさに適役! 私も楽しく見ました。
チャウヌの『ワンダフルデイズ』も、この作品も主人公が現代と古代を行き来しながら運命の愛を育む転生モノですよね。原作のウェブトゥーン界でこういう作品が多いんでしょうけど、ドラマとしても作りやすいのかも? 韓ドラってひとつヒット作が出ると類似作がドドドッと作られては次のブームに移行することを繰り返してきたので、そろそろ新しいトレンドが出てくるのでは?と思っています。
先日配信が始まった『卒業』は「師弟ロマンス」というのがウリになっていますが、チョン・リョウォンとウィ・ハジュンってそんなに年の差あるの? と思って調べたら実年齢10歳差でした。『イルタ・スキャンダル -恋は特訓コースで-』のチョン・ギョンホみたいな塾のスター講師と、元教え子の新人講師の禁断の恋物語がどう展開していくのかが見ものです。
本作の監督、アン・パンソクの2018年作『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』では、チョン・へインの親友役だったウィ・ハジュンがついにロマンスの主人公! しかも年下男役! これは期待せずにはいられないでしょう!
私は『白い巨塔』(2007年MBC)以来、アン・パンソク監督作品が結構好きで。脇役に必ず舞台系俳優を投入するのと、劇中にサラッと社会批判やシニカルな笑いを盛り込むところが良いんですよね。それと、室内が妙に暗い、独特のライティングで撮る絵作りが前から気になってるんですが、『卒業』も1話のアタマから暗かった(笑)
配信開始前にティザー映像を見たら、アン・バンソク監督作品のシグネチャーともいうべき傘のシーンもあってテンションあがりました!
人気講師ゆえに仕事に忙殺されていたヒロイン、へジンの心の隙間にスッと入ってくるような教え子ジュノの笑顔!(笑)。近年はタフなイメージの役が多かっただけに、爽やか好青年キャラだけど結構ぐいぐいアプローチしてくるウィ・ハジュンにうっかり心を掴まれる視聴者続出と予想しています(笑)
そしていま日韓で大バズり中!な新作が『ソンジェ背負って走れ』ですね。『明日は一番』というウェブ小説を原作に『女神降臨』、『トップスター・ユベク』のイ・シウン脚本家が台本を執筆した最新作とあって、期待していた方も多いと思います。
『偶然見つけたハル』や、『御史<オサ>とジョイ』で逆境にも負けないポジティブヒロインを好演していたキム・へユンが、今作では推しを救うために孤軍奮闘するソルを熱演しています。タイムスリップした約15年前の高校生時代、実は推しと運命的な出会いをしていた……というストーリーは、憧れの存在がいる人にとっては夢のようなお話ではないですか!
ピョン・ウソクは『青春の記録』など、これまでにもメインキャストだった作品は多いんですが単独主演は今回が初。いま韓国で「ソンジェとしてコンサートやってほしい!」って言われるくらい大人気で、7月に大型ファンミも決まったそうです。以前韓国で『コッパダン~恋する仲人~』のキャスト取材があったときにインタビューしたことがあるんですよ。モデル出身だけあって長身でスタイル抜群。ものすごいイケメンオーラを放っているのに、いざ話し出すとおっとり天然な弟キャラって感じで回答も面白い。ギャップ萌えした記憶があります(笑)
前作の『力の強い女 カン・ナムスン』ではサイコパスキャラの悪役を演じていましたが、今作では爽やかイケメンな彼の魅力が生きていますよね。身長差萌えも話題なソンジェ&ソルカップルの時空を超えた恋の行方を最後まで見守りたいと思います!
昨年の配信作のなかでは『完璧な結婚のお手本』がなかなか面白かったです。配信サイトでドラマを観ていると、どうしても“ジャンルもの”って呼ばれる特殊な設定の作品が多いですよね。だからなんだかひさびさに地上波の週末ドラマ的な作品を見たな、って感じでした。本作はMBNっていう中高年向き番組が多いCSチャンネルで放送されたんですね。なので愛憎劇+家族ドラマっていうオーソドックスなフォーマットは視聴者層にドンピシャだったんですよ。
悪女に陥れられて命の危機にさらされたヒロインが悪女となって復讐する。その復讐を無条件で助け、支える騎士(ナイト)が登場する。出生の秘密に親世代の因縁と、THE韓ドラネタのオンパレード! そんな100話でも描けそうなネタを12話で駆け抜けていくのが痛快でした。
しかも主演はマダムに大人気なソンフンですし。プロポーズするシーンで、野草を摘んで指輪代わりにしてはめてあげてたんですけど、『イヴのすべて』でヒロインにひざまずいてアンクレットをはめてあげてたチャン・ドンゴンを思い出しました(笑)。「うわ! 未だにこんなことやってハマる俳優いるんだ!」と思って、ブワッと鳥肌立ちましたよ(笑)
『豚の王』は遅ればせながら最近になって見てみました。映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』やNetflixドラマ『地獄が呼んでいる』、『寄生獣-ザ・グレイ-』のヨン・サンホ監督が2011年に発表したアニメを実写化した作品なんですね。ただ原作アニメとはだいぶ展開が違ってるみたいですけど。
私も見始めたら面白くて一気観しました。というか目を逸らすことができなかったと言ったほうが正しいかも。テンポもいいですし、次第に明らかになる事実も衝撃的、ミステリーやスリラーとして優秀な作品でした。
主人公2人は中学の同級生という設定ですが、キム・ソンギュが演じたジョンソクの子役俳優が、2017年のミュージカル『ビリー・エリオット』韓国版でビリー役の一人だったシム・ヒョンソ君だったので驚きました! この作品は少年時代の回想シーンを巧妙に差し込んでいて、子役たちの熱演が重要な役割を果たしているんですよ。
見れば見るほど、胸が締めつけられていく。傷を背負って生きてきた者の悲鳴が聞こえてくるようでした。復讐者キム・ドンウクはもちろんですが、むしろ事件を追いながら追い詰められていく刑事役のキム・ソンギュから目が離せなかったです。
とにかく、編集と展開の上手さに終始感嘆しつつ見てました。大掛かりな撮影シーンもなく、VFXなどの特殊効果を使わずともここまで見ごたえがあるものを作れるんだなぁと。この作品もいじめを起点にした暴力描写が多いし、万人受けする内容ではないですけど、こういう隠れた良作が、もう少し多くの人に見られるといいなと思います。
『こうなった以上、青瓦台に行く』の舞台になっている文化体育観光部は略して文体部(ムンチェブ 문체부)と呼ばれてるんですが、前任者の不祥事で、棚ぼた的に文体部長官に就任する元五輪金メダリストをキム・ソンリョンが演じています。政治家の”足りない”部分を秘書や側近が補おうとするのはどこの国でも同じみたいで(笑)、そのドタバタぶりをシュールに描いたブラックコメディです。2021年のマイベスト作だったんですが、ようやく昨年配信開始されたので「U-NEXTさん、配信してくれてありがとう!!」とお礼を申し上げたいくらい(笑)
キム・スジン秘書役で人気になったイ・ハクジュはこれ以降、ディズニープラスの『刑事ロク』シリーズや、MBC時代劇『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』でも活躍していましたし、このドラマで注目度が上がった俳優が結構いますね。いかに当時韓国で話題になったのかが分かります。
政治ドラマと並行して、拉致されたジョンウンの夫ソンナムの追跡劇にもなっているんです。特に後半部分は、演じていたペク・ヒョンジンのワンマンショー状態になるのでドラマとしては賛否が分かれるところですが、私はこういうニッチなキャラ大好物で(笑)。一見、真面目そうなのにエキセントリックなキャラがホント可笑しいんですよ。彼独特のオフビートな演技は『ガウス電子』、『良くも、悪くも、だって母親』、『ムービング』でも見られるので気になった方はチェックしてみてほしいです。
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