大学路アートワンシアター

[PLAY]演出・キャストを一新!2年ぶりの再演『M.Butterfly』9月開幕

[PLAY]演出・キャストを一新!2年ぶりの再演『M.Butterfly』9月開幕

 

日本ではジェレミー・アイアンズ、ジョン・ローン主演で1993年に公開された同名映画で知られる『M.Butterfly』が2年ぶりの韓国再演を決定し、キャストが発表された。

原作は中国系アメリカン人の脚本家デヴィッド・ヘンリー・ファン(David Henry Hwang)が1988年に発表し、アメリカで初演した同名戯曲。同年のトニー賞作品賞ほか3部門受賞をはじめ、多数の演劇賞を受賞した作品だ。韓国では演劇シリーズ「演劇列伝4」で2012年に初演後、3度の再演を経て、今年2年ぶりに4回目の再演となる。今回は『プライド』『小人たち』『もしかしてハッピーエンディング』などの小劇場演劇、ミュージカルで、丁寧な演出が評価されているキム・ドンヨンを新演出に迎え、キャストも総入れ替えして上演される。

国家機密漏洩の疑いで法廷に立ったフランス領事の衝撃的実話をモチーフに舞台化された本作は、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」を劇中劇に引用。西洋人が東洋の女性に持っている偏見やファンタジーを批判するとともに、人間の欲望と悲哀を描き出したストーリーは、特に女性の観客たちに支持されている。

妻がありながらリリンに魅了され、破滅へと向かう主人公のルネ役には、国立劇団などの演劇に多数出演してきたキム・ジュホンとソウル芸術団の団員で、8月開幕の『地球を守れ!』への出演も控えているキム・ドビンが務める。
一方、スパイの密命を負ってルネを誘惑するも、彼を愛してしまうリリン役には演劇『プライド』でゲイのオリバー役を演じて注目された新鋭チャン・ユルと、2016年に人気女優パク・ソダムと共演した演劇『レット・ミー・イン』で主役に抜擢され注目を浴びた新人オ・スンフンが演じる。

新演出家と俳優たちが「演劇列伝」の人気レパートリーに新風を吹き込む『M.Butterfly』は、1次スケジュールのチケットが7月27日(木)から発売される。

(写真上段左から)ルネ役:キム・ジュホン、キム・ドビン/リリン役:チャン・ユル、オ・スンフン (写真中段左から)トゥーロン/判事役:ソ・ミンソン、クォン・ジェウォン/チン/スズキ役:ソン・ヨンスク/マーク役:ファン・マニク (写真下段左から)マーク役:キム・ドンヒョン/ヘルガ役:キム・ユジン、キム・ダヨン


【公演情報】
演劇『M.Butterfly』(엠. 버터플라이)
2017年9月9日~12月3日 大学路アートワンシアター1館

<出演>
●ルネ・ガリマール役:キム・ジュホン、キム・ドビン
●ソン・リリン役:チャン・ユル、オ・スンフン
●トゥーロン/判事役:ソ・ミンソン、クォン・ジェウォン
●チン/スズキ役:ソン・ヨンスク
●マーク役:ファン・マニク、キム・ドンヒョン
●ヘルガ役:キム・ユジン、キム・ダヨン

原作:デヴィッド・ヘンリー・ファン/翻訳:パク・チョンヒュ/演出:キム・ドンヨン

写真提供:演劇列伝

 

[MUSICAL]個性派女優イ・ヨンミが夫と創る一人芝居『mee on the song』8月上演

[MUSICAL]個性派女優イ・ヨンミが夫と創る一人芝居『mee on the song』8月上演

 

『ヘドウィグ』『ジーザス・クライスト・スーパースター』『ラ・マンチャの男(マン・オブ・ラ・マンチャ)』などの大ヒットミュージカルでパワフルな歌声を披露してきたベテラン個性派女優イ・ヨンミが一人芝居『mee on the song』を8月に上演する。

イ・ヨンミは主演のみならず、全曲の作詞・作曲も担当する。彼女が演じるのはブルーベルベットというクラブで歌う歌手の“ミー(mee)”。彼女が“セラ”という女性の半生を紹介しながら歌う、1時間のライブを行っている、というシチュエーションで上演される。元々は歌手としてデビュー後、舞台に活動の主軸を移し、近年は女優としてのみならず、妻、母となった自身の人生を投影した内容になるという。
脚本、演出は『マディソン郡の橋』や『模範生たち』『ヒストリー・ボーイズ』『ロ・ギス』『カポネトリロジー』などのトリロジー三部作など、話題作を次々と手がけてきた人気演出家で彼女の夫でもあるキム・テヒョンが担当し、まさに夫唱婦随の作品となりそうだ。

ハスキーな歌声と、独特の存在感をもつイ・ヨンミの魅力を十二分に知る夫キム・テヒョンが、どんな舞台に仕上げるのか期待される『mee on the song』。チケットは7月25日(火)午後3時から発売が開始される。


【公演情報】
キャバレーミュージカル『mee on the song』
2017年8月18日~27日 大学路アートワンシアター3館

<出演>
作詞・作曲・主演:イ・ヨンミ

脚本・演出:キム・テヒョン

写真提供:Story P

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[PLAY]米・気鋭の劇作家が描く社会の縮図『グロリア』再演が開幕

[PLAY]米・気鋭の劇作家が描く社会の縮図『グロリア』再演が開幕

 

ニューヨークの雑誌出版社を舞台に、社会の縮図のような人間模様を描いたNONAME THEATER COMPANY制作の『グロリア』が昨年に続き再演されている。

同僚にグロリアの引っ越しパーティーの話をするディン(イ・ヒョンフン)

本作はアメリカの新進劇作家ブレンダン・ジェイコブス・ジェンキンスが2015年に発表し、2016年度のピューリッツァー賞ドラマ部門の最終選考まで残って注目を浴びた作品だ。

グロリア役のクァク・ジスク

 

タイトルにもなっている“グロリア”はニューヨーク、ミッドタウンにある雑誌編集部で働く最も社歴が長い女性社員の名前。会社と会社の人間関係がすべてだったグロリアは、長年貯金してようやく購入した自宅の引っ越しパーティーに同僚を招待するが、参加したのは男性社員のディン1人だけだった。パーティーの翌日、こわばった表情でオフィスに現れ、無言でたたずむグロリアをケンドゥラ、エニーら女性社員たちは無視同然の対応をする。やがて、再びオフィスに現れたグロリアが予想もできないような衝撃的な事件を起こし、同僚たちの人生を一変させるのだ。

グロリアを忌み嫌うケンドゥラ(ソン・ジユン)とエニー(コン・イェジ)

劇中グロリアの登場シーンは少ないが、同僚たちの会話から人物像を浮かび上がらせていく。地味だが真面目に働いているグロリアをあざ笑うような同僚たちの会話や態度は、学生時代には「いじめ」と称される特定の個人への迫害が一般社会においても同様に行われていることをまざまざと見せつける。

事件後、出版社を辞めて堕落した生活をおくるディン

2幕では舞台をコーヒーショップに移し、以前は社内で“勝ち組”的存在だったディンやケンドゥラがグロリアが起こした事件の後、堕落した“負け組”の人生を送っているさまが描かれる。そしてグロリアを唯一理解していたローリンは出版社を退社後、契約社員として入ったLAの出版社でグロリアの事件の当事者であることを明かすと、社員たちはその逸話を出版しようと躍起になるのだ。

契約社員のローリン(チョン・ウォンジョ)を出版社社員らは利用しようとする

本作はNYの出版社-コーヒーショップ-LAの出版社と3場で構成されている。1場ではグロリアを演じていたクァク・ジスクが、3場ではLAの出版社の編集長ナン役と対照的なキャラクターを演じて、社会の無常さをアイロニカルに際立たせている。

グロリア役から“勝ち組”の編集長ナン役に変身するクァク・ジスク

出版社というメディアの宿命とその中における人々の姿に、観客は自分の身の回りでも起きうる(起きている)ストーリーに共感しつつも何とも言えない葛藤が心に残るだろう。
NONAME THEATER COMPANY作品の常連である実力派俳優たちによる好演も光る『グロリア』は8月13日まで、大学路のアートワンシアター3館で上演される。

ローリン(チョン・ウォンジョ)の存在が、皮肉な物語を浮き彫りにする


【公演情報】
演劇『グロリア』(글로리아)
2017年7月14日~8月13日 大学路アートワンシアター3館

<出演>
●ローリン役:チョ・ウォンジョ
●グロリア/ナン役:クァク・ジスク
●ケンドゥラ/ジェンナ役:ソン・ジユン
●ディン/デヴィン役:イ・ヒョンフン
●マイルズ/ショーン/ラシャード役:オ・ジョンテク
●エニー/サーシャ/キャリー役:コン・イェジ

プロデューサー:ハン・へヨン/原作:ブレンダン・ジェイコブス=ジェンキンス/翻訳:イ・ジヒョン/演出:キム・テヒョン/脚色・ドラマターグ:イ・インス/舞台:シン・スンリョル/照明:イ・ドンジン/音響:ユン・ミンチョル/衣装:ホン・ムンギ

取材協力:NONAME THEATER COMPANY

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[MUSICAL]韓国の名作小説をモチーフにした新作『リトル・ジャック』上演

[MUSICAL]韓国の名作小説をモチーフにした新作『リトル・ジャック』上演

 

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(写真左から)キム・ギョンス、キム・ヒオラ、ジョンミン、ランヨン、ユ・スンヒョン

『サリエリ』『ファリネッリ』『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』などの創作ミュージカルで韓国ミュージカル界に新風を吹き込んでいるHJカルチャーが、新作『リトル・ジャック』を5月27日から上演する。

『リトル・ジャック』は、1940~70年代に活躍した小説家・詩人のファン・スンウォン(황순원 黄順元)の著作のなかでも、韓国文学史で最も美しい小説のひとつに挙げられ、教科書にも掲載されているという短編『夕立(소나기 ソナギ)』をモチーフにした作品。1967年の英国を舞台に、歌うことがすべてだったジャックと、彼のすべてになってしまったジュリーの初恋の記憶を歌い、誰にでもある初恋が“永遠になる瞬間”をつづる物語だ。

“音楽しか知らない男”ジャック役には、ミュージカル『明洞ロマンス』『死の賛美』などで存在感を見せてきたジョンミン。『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』『マリア・マリア』『皇太子失踪事件』などで伸びのある歌声と真摯な演技を披露してきたキム・ギョンス。そして、ミュージカル『ケミストリー』『月を抱くスーパーマン』などに出演してきた新鋭、ユ・スンヒョンの3名が起用された。
そしてジャックの永遠に忘れられない初恋の相手であり、ジャックと出会った後は新しい人生を夢見るヒロイン、ジュリー役には、新人のラヨンと、『サリエリ』『印塘水(インダンス)恋歌』などに出演したキム・ヒオラの新鋭二人が演じる。

物語は、英国サウスウェストの小さなコンサートホールを背景にしているため、舞台上に俳優以外に4人編成のバンドも登場。さらに、俳優たちもギターやピアノを弾きながら演技をするとあって、ライブ感溢れる作品になりそうだ。

『リトル・ジャック』は、5月27日~7月31日まで、大学路アートワンシアター3館で上演される。


【公演情報】
ミュージカル『リトル・ジャック』(리틀잭)
2016年5月27日(金)~7月31日(日) 大学路アートワンシアター3館

<出演>
●ジャック役:ジョンミン、キム・ギョンス、ユ・スンヒョン
●ジュリー役:ラヨン、キム・ヒオラ

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