シン・ソンミン

[PLAY]イ・ジナ演出家率いる総体劇『ドリアン・グレイの肖像』9月上演

[PLAY]イ・ジナ演出家率いる総体劇『ドリアン・グレイの肖像』9月上演

 

(写真上段左から)キム・ジュウォン、マイケル・リー、イ・チャラム (写真中段左から)キム・テハン、カン・ピルソク (写真下段左から)パク・ヨンス、シン・ソンミン、ヨン・ジュンソク、ムン・ユガン

韓国舞台シーンで常に挑戦を続ける演出家イ・ジナが、新たに「総体劇」という概念の新作舞台を上げる。

原作の「ドリアン・グレイの肖像」は、19世紀アイルランドの詩人、劇作家オスカー・ワイルドが1890年に発表した小説。主人公は自らの美しさが永遠であれと願う美青年ドリアン・グレイ。快楽主義者のヘンリー卿に惑わされ、放蕩の限りを尽くしていたドリアンは、月日を経てもその美貌に衰えを見せなかったが、若き日に画家の友人バジルが描いた肖像画が、彼の実像を映すかのように次第に醜悪になっていく。
当時、出版と同時に大きな議論をもたらした問題作だったが、本作がもつ究極の美の定義や退廃的な世界観は多くの人々を魅了して現代まで読み継がれ、さまざまな芸術作品にも昇華している。

オスカー・ワイルド作品のファンだというイ・ジナは、2016年にはキム・ジュンス主演で、ミュージカル『ドリアン・グレイ』を演出し、話題を呼んでいたが、その前年にも、オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」をベースにした小劇場舞踏劇『クラブ・サロメ』を上演していた。チ・ヒョンジュン、シム・ジョンワンら俳優と、チェ・スジン、イ・ドンタクらダンサーが出演したこの作品は、舞踏と芝居を融合させた前衛的かつ、実験的な内容であった。

2015年『クラブ・サロメ』出演者インタビュー(ウラン文化財団公式YouTubeより)

この作品に作曲家として参加していたのが、イ・ジナ演出の『ジーザス・クライスト=スーパースター』でも音楽監督を務めていたミュージシャン、チョン・ジェイル。今回の『ドリアン・グレイの肖像』には、彼を筆頭に、ミュージカル『洗濯(パルレ)』や演劇『RED』をはじめ、主に演劇作品で独創的な舞台美術を制作し、評価の高いヨ・シンドン、現代舞踏家のキム・ボラに、『光化門恋歌』『アマデウス』などでイ・ジナ作品の衣装を担当したドヨンなど、韓国舞台シーンで活躍する気鋭のクリエイターを集結させている。

(写真上段左から時計回りに)作曲チョン・ジェイル、振付キム・ボラ、美術ヨ・シンドン、作・演出イ・ジナ

総体劇『ドリアン・グレイの肖像』は、「2019年の現在、もしオスカー・ワイルドが生きていたら、どんなドリアン・グレイを描き出すだろう?」という発想からスタートし、創作したという。小説では19世紀社交界の花形だったドリアンらを、現代における文化芸術界のアイコンとして再誕生させるそうだ。また、本作の鍵となるドリアンの肖像画の変化と崩壊の過程は、チョン・ジェイルの音楽、キム・ボラの振付とヨ・シンドンの舞台美術を融合させて表現するという。

そして本作に出演する俳優たちは「イ・ジナ師団」とも呼べる過去の演出作に出演経験のある常連俳優たちをズラリと揃えた。キャスト3名は、それぞれにジェイド(=ドリアン)、ユージン(=画家バジル)、オスカー(=ヘンリー卿)と、原作小説とは名を替えて登場させる。

物語をけん引する役割も果たすユージン役は、『西便制(ソピョンジェ)』にも主演した、パンソリのソリクン、イ・チャラム。『ザ・デビル』『アマデウス』パク・ヨンス、『シデレウス』『バンカートリロジー』のシン・ソンミンと、『アナザー・カントリー』で主人公ガイを熱演中のヨン・ジュンソクが努める。

超人的な美貌の持ち主、ジェイド役は『ファントム』でおなじみのバレリーナ、キム・ジュウォンと『アナザー・カントリー』でトミー役を演じているムン・ユガンがWキャストとなる。

そしてジェイドを惑わすオスカー役は『ジーザス・クライスト=スーパースター』『ザ・デビル』のマイケル・リーと、『アナザー・カントリー』ではイ・ジナ芸術監督のもと初演出も担当したキム・テハン、『光化門恋歌』『ゴーン・トゥモロー』などに主演したカン・ピルソクが努める。なお、これまでミュージカルを中心に出演してきたマイケル・リーは、本作を通して韓国では初めて演劇に挑戦することになる。

また、アンサンブルとコーラス的役割を果たすコロスは『光化門恋歌』『アマデウス』のムン・ソグウォン、『ザ・デビル』『地球を守れ!』のチェ・ムンジョン、『アナザー・カントリー』にデヴィニッシュ役で出演中のぺ・フンが担当する。

主要キャスト3名とコーラスという構成、男女混合のジェンダーレスな起用は、イ・ジナがゲーテの「ファウスト」から着想を得て作・演出したミュージカル『ザ・デビル』でも見られた方法だが、今回は歌よりも演技とダンスを中心に構成するとみられる。近年、作品性や舞台美術など、よりアーティスティックな方向性を前面に打ち出してきているイ・ジナ演出家だけに、本作も舞台シーンに一石を投じる作品となりそうだ。

9月6日に開幕する総体劇『ドリアン・グレイの肖像』は、7月にメロンチケットとインターパークを通じてチケット発売開始される。


【公演情報】
総体劇『ドリアン・グレイの肖像』 총체극<도리안그레이의 초상>
2019年9月6日(金)~11月10日(日) 大学路ユニプレクス1館

<出演>
●ユージン役:イ・チャラム、パク・ヨンス、シン・ソンミン、ヨン・ジュンソク
●ジェイド(ドリアン)役:キム・ジュウォン、ムン・ユガン
●オスカー役:マイケル・リー、キム・テハン、カン・ピルソク
●コロス:オ・ソグォン、チェ・ムンジョン、チョ・イン、ぺ・フンほか

プロデューサー:イ・ソンイル/脚色・台本:イ・ジナ、キム・ソンミ/演出:イ・ジナ/作曲・音楽監督:チョン・ジェイル/振付:キム・ボラ/ビジュアルディレクター、美術、小道具:ヨ・シンドン/照明:ウォン・ユソプ/音響:キム・ピルス/衣装:ドヨン

写真提供:Page 1

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[MUSICAL]『シデレウス』フォトギャラリー

[MUSICAL]『シデレウス』フォトギャラリー


【公演情報】
ミュージカル『シデレウス』〈시데레우스〉
2019年4月17日(水)~6月17日(日) 忠武アートセンター 中劇場ブラック

<出演>
●ガリレオ・ガリレイ:コ・ヨンビン、ジョンミン、パク・ミンソン
●ケプラー:シン・ソンミン、チョン・ウクジン、シン・ジュヒョプ
●マリア役:キム・ボジョン、ナ・ハナ

プロデューサー:シン・ドンウン/作・歌詞:ペク・スンウ/作曲・作詞:イ・ユジョン/演出:キム・ドンヨン/音楽監督:チェ・ハンウル/振付:ソン・ヒジン/舞台:イ・ウンギョン/映像:キム・ソンチョル/照明:イ・ジュウォン/音響:クォン・ジフィ/小道具:ノ・ジュヨン/衣装:キム・ミジョン/ヘアメイク:ぺ・ウンギョン/制作:クォン・へジン/技術:ナム・ギゴン/舞台監督:チン・ジョンミン

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[PLAY]井上ひさし原案『木の上の軍隊』韓国版、稽古場写真を公開

[PLAY]井上ひさし原案『木の上の軍隊』韓国版、稽古場写真を公開

 

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新兵役のソン・ドゥソプ

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新兵役のシン・ソンミン

世界各国で上演された話題作や韓国オリジナルの秀作戯曲を上演している「演劇列伝」。その第6シーズンとなる「演劇列伝6」の開幕作となる『木の上の軍隊』が、初日を控え、稽古場写真を公開した。

第二次世界大戦当時、沖縄で敵の攻撃を避けて巨大なガジュマルの木に登って身を隠し、以降2年間もの間、樹上で過ごした二人の兵士の実話をもとにした物語。2010年に逝去した、日本を代表する劇作家井上ひさしが、死の直前まで執筆を準備していたという幻の作品だ。残された資料をもとに蓬莱竜太が執筆し、栗山民也が演出、井上版に出演予定だった藤原竜也主演で死後3年を経て、2013年に上演された作品が、今回韓国で初めて上演される。

日本オリジナル版でも特徴的だった、ステージを埋め尽くす樹上のセットを韓国版でも再現。この舞台美術は、「演劇列伝」で現在再演中の古沢良太原作『趣味の部屋』でも美術を手がけた、舞台美術家の伊藤雅子が担当している。兵士役の俳優たちは、極限の状況で生きた兵士たちをリアルに演じられるよう、稽古場でも立体的な仮設セットを組み、稽古を重ねたという。

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分隊長役のユン・サンファ(写真上)とキム・ヨンミン

新兵役のシン・ソンミンは「仮設セットでの稽古が最初は大変でしたが、慣れるにしたがって楽になりましたた。木の上で演技するのは心配ですが、期待感のほうが大きいです」と語っている。また、分隊長役のキム・ヨンミンは「実際に木を昇ったり降りたりするようなセットになっているので、日常生活では使わない筋肉を使い、筋肉痛になりました。今回僕たちのチームはお互いの筋肉痛をいたわりながら親しくなったようです(笑)」と、ユニークな表現で和やかな稽古場の様子を伝えている。

生きるために誰かを殺さねばならないという戦争の矛盾。そして樹上という極限の状況で起こる二人の兵士の対立や理解を通して、我々の生活そのものが終わらない戦争であり、人間が本当に守らねばならないものは何かを問う『木の上の軍隊』は12月19日、20日のプレビュー公演から開幕。来年2月28日まで、芸術の殿堂 自由小劇場で上演される。

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ガジュマルの木の精役のカン・エシム(左)とユン・ウンスク


kinoueposter【公演情報】
演劇『木の上の軍隊』(너무 위의 군대)
2015年12月19日~2016年2月28日 芸術の殿堂 自由小劇場

<出演>
●分隊長役:ユン・サンファ、キム・ヨンミン
●新兵役:ソン・ドゥソプ、シン・ソンミン
●木の精役:カン・エシム、ユン・ウンスク

原案:井上ひさし/作:蓬莱竜太/演出:カン・リャンウォン/音楽監督:チャン・ヨンギュ/振付:クム・べソプ/舞台:伊藤雅子/照明:チェ・ボユン/衣装:カン・ギジョン


 

<メイキング映像・インタビュー>

写真提供:演劇列伝 ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

【PHOTO】ミュージカル『思春期』プレスコール

【PHOTO】ミュージカル『思春期』プレスコール

 

ミュージカル『思春期』プレスコール
11月26日 忠武アートホール 中劇場ブラック

ヨンミン役:シン・ソンミン/ユン・ナム
ソンギュ役:チェ・ソンウォン/チョ・ヒョンギュン
班長役:キム・ダヒン/(カン・ジョンウ)
キョンチャン役:イム・ビョンテク/(パク・ジョンウォン)
ヨンマン役:キム・ソンチョル
ヨンチョル役:コ・フンジョン
スヒ役:パク・ランジュ
ファギョン役:カン・ユンジョン

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