韓国国立劇団では、いま「韓民族ディアスポラ展」と題したシリーズ演劇を5作連続で上演しています。“ディアスポラ(diaspora)”とは、元々パレスチナを離れて暮らしながらも、ユダヤ教の規範と生活慣習を守っているユダヤ人の総称でしたが、最近は故国を離れ、その地に定住している共同体を指す言葉としてよく使われています。
6月1日から始まったこの演劇シリーズでは、アメリカ、イギリス、カナダ、フランスで活動している韓国系作家を招き、これまでに4作、上演してきました。 ●ヨンジン・リー(Young Jean Lee)
『龍飛御天歌(용비어천가/Song of the Dragons Flying to Heaven)』 ●インスク・チャペル(In-sook Chappell)
『これはロマンスではない(이건 로맨스가 아니야/This isn’t Romance)』 ●ジュリア・チョ(Julia Cho)
『茄子(가지/Aubergine)』 ●ミア・チョン(Mia Chung)
『あなたのための私のためのあなた(널 위한 날 위한 너/You For Me For You)』
プレスコールでは、全キャラクターが顔を合わせるメイン曲「ただ、また別の日(Just Another Day)」をはじめ、「君は知らない(You Don’t Know)」「スーパーボーイと透明少女(Super Boy and Invisible Girl)」「僕は生きている(I’m Alive)」など、8曲をハイライト試演した。ダイアナ役のパク・カリンをはじめ、初演、再演と出演してきたキャストも多く、すでにしっかりと楽曲が身体に馴染んでいる印象だった。