[MUSICAL]音楽とダンスの世界旅行!ソウル芸術団『遊び』8月上演

 

nori1今年で創立30周年を迎えたソウル芸術団が、新作歌舞劇『遊び』を8月に上演する。
歌舞劇とは、ソウル芸術団特有の音楽劇の呼称。韓国独自の素材を舞台化することが多く、また団員には現代舞踊やバレエ、伝統舞踊などを習得した優秀なダンサーを擁していることから、通常のミュージカルよりもアーティスティックな作品性と、クオリティの高いダンスが堪能できるのが特徴だ。

韓国の伝統音楽を現代風に再構築し、世界に知らしめた「サムルノリ(사물놀이)」の創立メンバーであるチェ・ジョンシル芸術監督が、30周年イヤーに満を持して発表する新作『遊び』は、“叩いて、踊って、歌え!”というキャッチフレーズで、「楽(악)」をフィーチャーし、得意のダンスに加え、打楽器を中心とした楽器演奏も披露する、文字通りの楽しい作品となりそうだ。

芸術団の団員であるイング、サンヒョン、ヨンシン、ヨンドゥの4人が、海外研修に出るという設定の本作は、彼らが世界をめぐりながら体験した各地の伝統音楽や楽器、舞踊をもとに、帰国後オリジナルのパフォーマンス『遊び』を創作するという物語。主人公4人を演じるのは、ソウル芸術団の看板俳優であるパク・ヨンス、キム・ドビン、チョ・ブンレに加え、歴代の芸術団作品で存在感を見せていたクム・スンフンが起用された。

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(写真左から)ヨンドゥ役:キム・ドビン/ヨンシン役:チョ・ブンレ/サンヒョン役:パク・ヨンス/イング役:クム・スンフン

4人が巡るのは、インドネシア、ブルキナファソ、スペイン、トリニダード・トバゴ、そしてアメリカ(ニューヨーク/ブロードウェイ)の5カ国。インドネシアのガムランやスペインのフラメンコなど、劇中で俳優たちが体験するように、団員全員が“アクターミュージシャン”となって、各国特有の楽器演奏やダンスなどを消化し、披露するという。韓国の伝統音楽と、海外のさまざまなジャンルの音楽の“フュージョン(融合)”に精力的なお国柄だけに、海外公演も視野に入れて制作されるそうだ。

また、団員4人が世界のさまざまな音楽を体験しながらバックパッカーのように旅するロードムービースタイルとなっており、若い世代を中心に共感度の高いストーリーになっている。カーテンコールでは、サムルノリのように出演者も観客も一緒になって歌い踊ることができる、観客参加型のエンディングになるというから、韓国のノリの良い観客たちと共に、盛り上がるのも一興だ。

世界の音楽と韓国の伝統音楽、舞踊を融合させた舞台が堪能できる『遊び』は、8月9日~21日まで、大学路のアルコ芸術劇場で上演される。


noriposter【公演情報】
ソウル芸術団 創作歌舞劇『遊び』(놀이)
2016年8月9日~8月21日 アルコ芸術劇場 大劇場

<出演>イング役:クム・スンフン/サンヒョン役:パク・ヨンス/ヨンドゥ役:キム・ドビン/ヨンシン役:チョ・ブンレ/ほかソウル芸術団団員

芸術監督・作・演出:チェ・ジョンシル/作曲・編曲:キム・へソン、シム・ヨンジュ/協力演出:ユ・ヒソン/振付:イム・ハクソン、チョン・ミレ/音楽監督:シム・ヨンジュ/打楽器監督:イム・ジェジョン/ドラマトゥルク:キム・ソンヨン/美術:パク・ドンウ/映像:チョン・ジェジン/照明:シン・ホ/衣装:チン・ヨンジン/ヘアメイク:キム・ジョンハン/小道具:ソン・ミヨン/音響:チョン・ヨンボク

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<『遊び』プロモーション映像>