ブロードウェイミュージカル『ウィキッド』が、2016年に韓国初演から約3年ぶりに帰ってくる。5月から大邱(テグ)市で先行上演される地方公演を皮切りに、7月にはソウル公演を実施する。
特に、今回初めてとなる大邱の地方公演では、巨大セットや舞台メカニック、30人編成のオーケストラなど、世界中で同様に運営されている『ウィキッド』プロダクションのスケールそのままに、地方の観客もブロードウェイミュージカルの醍醐味を味わえる機会となる。
「オズの魔法使い」をベースにした『ウィキッド』は、原作ではあまりあ語られていないエルファバとグリンダという魔女を主人公に、二人の友情や恋を描く。2003年にブロードウェイで初演以来、上演した世界各都市の興行記録を塗り替えた作品だ。昨年10月にはブロードウェイで5000回公演を突破し、現在初演から11年目を迎えて『ウィキッド』の興行マジックはまだまだ現在進行形だ。
日本では2007年から劇団四季で上演されているが、韓国では2012年にまず、オリジナルプロダクションの来韓公演が行われた。翌2013年に韓国版を初演し、原作者スティーブン・シュワルツは「ブロードウェイと同じステージ構成はもちろん、感情を込めて表現する韓国俳優のレベルは最高だ」と絶賛したという。創造力溢れるストーリーに、グラミー賞受賞の音楽、きらびやかな衣装や照明、驚くべき舞台セット……トニー賞をはじめ、70の賞を総なめにしただけあって、老若男女すべてを魅了する魔法のような舞台だ。
世界最高レベルの実力を持つ俳優をそろえて2016年、再びミュージカルの神髄を披露する予定だ。
【公演情報】
ミュージカル『ウィキッド』
●大邱公演:2016年5月20日~6月 大邱・ケミョンアートセンター
●ソウル公演:2016年7月12日~8月 芸術の殿堂オペラ劇場
写真提供:ソル&カンパニー