2016年4月に韓国でアジア初演されるミュージカル『ニュージーズ(NEWSIES)』のオーディション映像が公開された。
『ジキル&ハイド』『マン・オブ・ラ・マンチャ』『ドラキュラ』などの話題作を手掛けてきたOD MUSICAL COMPANY(以下OD)が久々に新作を手掛ける『ニュージーズ』は、1992年に公開された同名ミュージカル映画が原作。映画では主人公ジャックを『アメリカン・サイコ』『バットマン・ビギンズ』などで知られる、若き日のクリスチャン・ベールが演じている。
ミュージカル版の演出には2016年に『マタハリ』演出も控えているジェフ・カルフーン、映画『アラジン』『リトル・マーメイド』などの多数のディズニー作品の音楽を手掛けたアラン・メンケンの作曲、『キンキーブーツ』『ラ・カージュ』のハーヴェイ・ファイアスタイン脚本という豪華制作陣により2011年に初演。2012年からはブロードウェイでロングラン公演され、2014年には英国ウエストエンドでの上演や全米ツアーも行われている作品だ。
韓国版はOD作品の多くを演出したデイヴィッド・スワンと音楽監督ウォン・ミソルコンビが再タッグを組んで初演に挑む。
物語の舞台は1899年のニューヨーク。NEWSIESと呼ばれる新聞売りをして生計を立てているストリートチルドレンの少年たちが、貧しい暮らしのなかでも希望ある将来のために闘う姿を追ったヒューマンドラマだ。
アラン・メンケンによる美しい音楽と、エネルギッシュな少年たちのパフォーマンスが見どころの本作。現在、B-BOY、バレエ、モダンダンスなど多様なジャンルのダンサーや、才能を秘めた若い俳優たちを選抜するために、激しいオーディションを進行中とのことだ。
プロデューサーのシン・チュンス代表は「既存の制度を打ち破ろうとする若者たちが、夢と希望を実現するまでの過程を描いた作品。既存のディズニーミュージカルとは差別化された深いドラマ性が興味深い作品で、観客は新しい特別な作品に出会うことになる」と自信を見せている。また「スターシステムではない、新しい俳優たちの顔を通して観客の吸引力を高める作業をしたい」と、本作から次世代を担うニュースター誕生の可能性も示唆している。
演出のデイヴィッド・スワンは「韓国の観客たちは、この作品を通じて、大きなエネルギーと素晴らしい音楽、華麗な振付けを経験することになるだろう。特にこの作品の心臓となるニュージーズ(新聞売りの少年)たちは、シンガーであり、ダンサーでなければならない。だが、何よりもエネルギー溢れる人を捜したい」と語り、キャストへの期待を倍増させている。
韓国版は“ノン・レプリカ方式”を取り、カンパニーがこれまでの作品で積み上げたノウハウを最大限に活用し、韓国独自の演出も積極的に導入して制作予定だ。貧しくとも諦めずに大きな世界に挑戦状を叩きつける少年たちの姿を描いた感動作『ニュージーズ』は来年4月から、ソウル市中区の忠武アートホール大劇場で上演予定だ。
<オーディション&プロデューサー、演出家インタビュー映像>
<公演情報>
ミュージカル『ニュージーズ』(뉴시즈)
2016年4月~7月 忠武アートホール 大劇場
作曲:アラン・メンケン/作詞:ジャック・フェルドマン/脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン/プロデューサー:シン・チュンス/演出・振付:デイヴィッド・スワン/音楽監督:ウォン・ミソル
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