2013年に初演し、作品性の高さと個性豊かな俳優たちの熱演が高い評価を受けたミュージカル『共同警備区域JSA』。昨年は中劇場にランクアップして再演し、話題を呼んだ作品が、今年9月、早くも再演を果たす。それに先立ち、新たな主役を発掘するオーディションが実施されることとなった。
2013年のショーケースは客席占有率95%という破格の興行記録を打ち立て、翌年中劇場にアップグレードして本公演が行われた。同年の「第8回ザ・ミュージカルアワード」では脚本賞と振付賞を受賞する快挙を成し遂げている。
『共同警備区域JSA』は、ソン・ガンホ、イ・ビョンホン主演のパク・チャヌク監督による映画が有名だが、原作は作家パク・サンヨンが1997年に発表した「DMZ」という小説だ。朝鮮半島の軍事境界線にある板門店、北朝鮮人民軍側の国境守備隊警戒所で人民軍兵士2人の死体が発見され、事件を捜査するため中立国捜査委員会からスイス軍の将校が板門店に送り込まれ、事件の背景が明らかになっていく。ミステリータッチのストーリー、北と南の兵士が、国境を越えた友情を築く点は映画版と同じだが、主人公の韓国系スイス人将校を女優イ・ヨンエが演じていたが、ミュージカル版では、原作小説に準じ、将校ジグ・ベルサミは男優が演じている点も話題となった。
今回のオーディションは全配役を対象に行われ、年齢、キャリアを問わず実力と才能溢れる人材を発掘するものになるとのこと。受付は4月12日に締め切られ、書類審査、実技審査を経てキャストを確定させる。
新キャストとともにストーリーラインがどう再構築されるのか、期待が高まるミュージカル『共同警備区域JSA』は、大学路のデミョン文化工場1館で9月12日から上演予定。
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