[MUSICAL]路上からスター誕生!? 『ゴン、ザ・バスカー』プレスコール

 

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主人公チェ・ゴン役のホ・ギュ

韓国文化芸術委員会が主催し、創作(オリジナル)ミュージカルの育成を目的とした「創作ミュージカル新作リレー公演」が1月3日から開幕した。10作品からなるリレー公演の第1弾作品となる『ゴン、ザ・バスカー』プレビュー公演のプレスコールが1月7日、大学路のアルコ芸術劇場で開催された。

『ゴン、ザ・バスカー』は、ストリートミュージシャンのゴンが、聴覚障害をもつダンサーのニーナと彼女の弟でドラマーのウォンソクと出会ってグループを結成。全国を回って路上ライブを展開していたところを、テレビのオーディション番組にスカウトされるも、それを機に彼らの愛や友情にヒビが入ってしまう……というストーリー。オーディション番組から人気歌手やミュージシャンが多数誕生している韓国ならではの青春ロードミュージカルだ。

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ダンサー、ニーナ役のキム・ヒョジョンとドラマー、ボソク役のキム・ボガン
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(写真左から)プロデューサー:キム・ドヘ/作・演出・音楽:パク・ヨンジョン/振付:チェ・インスク

作・演出・音楽のパク・ヨンジョンはロックバンドに情熱を傾ける若者たちの姿を描いた、大学路定番の小劇場ミュージカル『オーディション』を生んだ人物。路上で演奏することを欧米では“Busking(バスキング)”、ストリートミュージシャンは“Busker(バスカー)”と呼ぶが、パク演出家は実際に彼自身が「若い頃に国内のみならず海外でもバスキングをやっていた」そうで、自らの経験を生かして新たなバンドもののミュージカルを誕生させたというわけだ。『オーディション』では登場人物たちが実際にギターや楽器を演奏するのが見どころのひとつだが、本作でも同様にライブシーンのほとんどは俳優が演奏している。音楽にはひときわこだわりをもつパク演出家だけに、「音楽もテレビでよく流れるようなポップスではなく、ストリートミュージシャンがよく演奏するようなオールドスタイルのロック、フォークや80年代のファンクを中心に構成した」とのこと。
また、振付のチェ・インスクはストリートミュージシャンは自由奔放な動きに、テレビ局のオーディション番組関係者は劇中に「全部ウソだ」という歌詞があるように、フェイクな感じを出すためコミカルな動きに、と両者のギャップを際立たせたそうだ。

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チェ・ゴン役のキム・シニ(写真左)

主人公チェ・ゴンを演じるのは、舞台俳優としても活動しているが、本業はミュージシャンのキム・シニとホ・ギュ。やはり彼らがギターを持って歌う姿にはまったく違和感なく、ゴン役にピッタリだ。特にキム・シニはなんとバスキングの経験アリだそうで、「7年前くらいに自分の音楽が一般の人たちにどういう反応があるか興味があって、狎鷗亭や汝矣島の公園などで歌っていたので、当時のことを思い出しながら楽しく演じている」と語っていた。
一方のホ・ギュは「バスキングはやったことないけれど、自分のバンドでの経験が武器になると思う。シニはハイトーンでパワフルなボーカル、僕はもう少し感性的に歌うという違うがある」と2人のゴン役のキャラクターの違いを分析していた。

本作はアルコ芸術劇場で1月11日までプレビュー公演を行ったあと、2月20日からはドゥサンアートセンター ヨンガンホールにて約1カ月の本公演が行われる。


 

뮤지컬곤더버스커_20141210【公演情報】

ミュージカル『ゴン、ザ・バスカー』
●ショーケース公演:2015年1月3日~11日 アルコ芸術劇場 大劇場
●本公演:2015年2月20日~3月22日 ドゥサンアートセンター ヨンガンホール

出演:キム・シニ、ホ・ギュ、キム・ボガン、キム・ヒョジョン、ジョン・ウン、ユン・ソンウォン、チェ・ウクロ、クォン・セジョン、ソン・ジエ、デビン、キム・ソング、イ・ジョンヒョン、イ・ミンジェ、イ・テファ、キム・ソノ、チェ・ヒョク、グ・ジュンモ
プロデューサー・共同脚本:キム・ドヘ/作・演出・音楽:パク・ヨンジョン/振付:チェ・インスク/舞台デザイン:イ・ソヨン/照明デザイン:カン・デグン/舞台映像:キム・チャンヨン/衣装デザイン:キム・ユソン/扮装デザイン:ムン・ソニョン

2月の本公演のチケットはインターパークほかで発売中。


 

<フォトギャラリー>

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