[MUSICAL]リサ、チャ・ジヨンら新事務所に所属

 

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(写真左から)チャ・ジヨン、イ・ジュグァン、イ・チュンジュ、リサ

ミュージカルの制作規模が拡大するなか、最近ぞくぞくと増えているミュージカル俳優専門の所属事務所。新たに立ち上げられた「R&Dワークス」にリサ、チャ・ジヨン、イ・ジュグァン、イ・チュンジュの4人が契約し、さらなる活躍が期待されている。
リサは現在「フランケンシュタイン」に出演中。歌手としてデビュー後、高い歌唱力を買われてミュージカルに出演をはじめ、「光化門恋歌」で見せた圧倒的な存在感により、ミュージカル女優としての地位を確立。その後も「ボニー&クライド」「ヨセフ・アメージング」など話題作に次々と出演している。外交官だった父について海外生活が長かった彼女は、数か国語を操り、画家としての顔ももつ才女だ。
チャ・ジヨンは劇団四季が韓国で2006年に初上演した「ライオンキング」でデビュー。2009年の「ドリームガールズ」でパワフルな歌声を披露して注目を浴び、以降「モンテクリスト」「カルメン」「アイーダ」などの大作でヒロイン役を演じて「韓国ミュージカル大賞」や「ザ・ミュージカルアワード」などで主演女優賞を獲得している。現在は「西便制」に主演しているが、もともとは国楽一家の生まれで「西便制」でパンソリを歌うのは運命的だったと語っている。音楽番組「不朽の名曲」での活躍をブラウン管を通してみた人もいるだろう。
イ・ジュグァンは今年「シャーロック・ホームズ2」に出演。共演者に“嫉妬するほどカッコいい”と言われるほど、事件のカギを握るエドガー役を熱演していた。また「パルレ(洗濯)」「ヘドウィグ」経験者でもあり、昨年「風月主」来日公演ではヨル役を演じて日本のミュージカルファンにも知られることになった。
イ・チュンジュは「ディセンバー」でキム・ジュンスやパク・コニョンが演じた主人公ジウクの友人フン役で知った人も多いだろう。「スプリング・アウェイクニング(春のめざめ)」でデビューした彼は昨年は「42nd Street」でタップ未経験ながら重要なビリー役に起用され、猛練習の甲斐あって注目度が上昇した有望株だ。

韓国の舞台俳優は、これまで所属事務所を持たずに活動してきた人が多かったが、近年はミュージカルの制作規模の拡大や、舞台に限らずテレビや映画にも活動の幅が広がっていることから、俳優たちが事務所に所属する動きはさらに加速すると予想される。現にCJesに所属するチョン・ソナ、SidusHQ所属のオム・ギジュン、ファンタジオ所属のキム・ダヒョンやカン・ピルソク、ナム・アクターズ所属のユ・ジュンサン、パク・コニョンなど大手芸能事務所に所属する俳優も多い。俳優にとってはスケジュール調整などを事務所に任せられ、演技に集中できる一方で所属事務所がない俳優との配役やギャランティーの格差が出ているのも事実。また、出演作の偏りも気になるところ。あらゆる方面で急伸が続くミュージカル業界、俳優たちの勢力図の変化にも要注目だ。