風月主

[MUSICAL]新旧実力派俳優を揃え『風月主』5回目の再演

 

(写真上段左から)ヨル役のイ・ユル、イ・ソクジュン/真聖女王役のムン・ジナ、チョン・ソンミン(2段目左から)サダム役のキム・ヒョンジン、パク・ジュンフィ、ペク・ドンヒョン(3段目左から)ウンジャン役のウォン・ジョンファン、チョ・スンチャン/クングム役のシン・チャンジュ(4段目左から)クングム役のソン・サンフン/チョン夫人役のパク・ガラム、ヨ夫人役のキム・へミ ©株式会社ラン

韓国の劇場街、大学路で根強い人気を誇る創作ミュージカル『風月主』が、5回目の再演を迎えてキャストが発表された。

映画『パラサイト 半地下の家族』をアカデミー賞受賞に導いたCJ ENMも擁するCJグループは、舞台、音楽をはじめさまざまな文化事業を支援するCJ文化財団を運営している。『風月主』は、CJ文化財団が新人創作者支援事業の一環で行っている「CJクリエイティブマインズ(現STAGE UP)」の支援選定作となり、ショーケースを経て2012年から2018年まで4シーズンにわたり上演されてきた作品だ。
新羅時代の男性版妓生、風月(プンウォル)たちを主人公にした切ない愛情物語は話題を呼び、ウェブコミックまで作られるなど、舞台ファンのみならず人気を獲得。2013年には、日本公演も行われた。

第5シーズンとなる今年は、韓国の舞台ファンが注目する新旧混合キャストとなっている。

妓房、雲楼(ウンル)最高の風月であり、真聖女王の寵愛を受けるヨル役は、イ・ユルとイ・ソクジュンが演じる。2012年の初演時から同役を演じ、キャラクターの機微を知り尽くしたイ・ユルが再び舞台に上がる。片や昨年『グリース』でドゥーディ役を演じ、4月からJTBCで放送される「ファントムシンガー3」の予選にも出演予定のライジングスター、イ・ソクジュンがヨル役に抜擢されている。

ヨルとは雲楼で兄弟のように成長してきたサダム役は人気上昇中の若手3人キム・ヒョンジン、パク・ジュンフィ、ペク・ドンヒョンが初挑戦する。
キム・ヒョンジンは青春野球ミュージカル『君に光の速度で行く』で注目を浴び、以降『マディソン郡の橋』『英雄』などの大作にも出演。最近では『スリル・ミー』『デミアン』など小劇場作品に主演し、その着実な歩みで評価を高めている注目株だ。
パク・ジュンフィはミュージカル『ルドウィグ(ルードヴィヒ)』『テレーズ・ラカン』『女神様が見ている』などに出演。ペク・ドンヒョンは陸軍ミュージカル『新興武官学校』への出演や、今春まで上演していた演劇『幻想童話』に出演するなど、みな近年の話題作に出演し確かな演技力を披露してきた新鋭たちだ。

絶対権力をもつ存在でありながら、愛するユルの前では一人の女性でありたいと望む真聖(ジンソン)女王役は、演技力、歌唱力はお墨付きのムン・ジナとチョン・ソンミンが演じる。
前シーズンに続き出演するムン・ジナは『インタビュー』『マーダー・バラッド』『TOC TOC』『キル・ミー・ナウ』などに出演。一方チョン・ソンミンも『ベルナルダ・アルバ』『ネクスト・トゥ・ノーマル』や野田秀樹作『半神』などに出演。共にミュージカル、演劇とジャンルを問わず出演作多数の2人は、活動初期にいまでは伝説的作品となっている『春のめざめ(スプリング・アウェイクニング)』で名を知らしめた実力派だ。

そのほか、風月たちを率いる雲楼の長、ウンジャン役は前シーズンに引き続き出演するウォン・ジョンファン、チョ・スンチャン。ヨル、サダムと共に働く風月、クングム役はシン・チャンジュ、ソン・サンフン。雲楼の客となるチョン夫人とヨ夫人役はそれぞれパク・ガラムとキム・へミが演じる。

過去、本作で人気を獲得してステップアップしていった若手俳優も多いだけに、今回は新人の発掘、育成を念頭にオーディションを進行したという。抜擢された若手たちが実力派のベテラン俳優たちとの共演でさらに大きく羽ばたいていくことが期待される『風月主』は、5月27日から大学路のアートワンシアター1館で開幕する。


©株式会社ラン

【公演情報】
ミュージカル『風月主』(풍월주)
2020年5月27日(火)~8月2日(日) 大学路アートワンシアター1館

<出演>
●ヨル役:イ・ユル、イ・ソクジュン
●サダム役:キム・ヒョンジン、パク・ジュンフィ、ペク・ドンヒョン
●ジンソン(真聖)女王役:ムン・ジナ、チョン・ソンミン
●ウンジャン役:ウォン・ジョンファン、チョ・スンチャン
●クングム役:シン・チャンジュ、ソン・サンフン
●チョン夫人役:パク・ガラム
●ヨ夫人役:キム・へミ

プロデューサー:シン・ドンウン/脚本、作詞:チョン・ミンア/作曲:パク・ギホン/演出、音楽スーパーバイザー:グ・ソヨン/振付:イ・ヒョンジョン/音楽監督:ヤン・ハヨン/美術:イ・ウンギョン/照明:チャン・ウォンソプ/音響デザイン:En.S sound/衣装:ホン・ムンギ/小道具:ノ・ジュヨン/ヘアメイク:ぺ・ウンギョン/技術:ナム・ギゴン/舞台監督:チン・ジョンミン/制作監督:クォン・へジン

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[MUSICAL]『風月主』がウェブトゥーン化 カカオページで連載開始

[MUSICAL]『風月主』がウェブトゥーン化 カカオページで連載開始

 

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ウェブトゥーン『風月主』のプロローグ場面より

fugetsushuweb2現在、大学路プティツェルシアターで上演中のミュージカル『風月主』が、韓国ミュージカルとしては初めてウェブトゥーン化され、カカオページ(⇒サイトへ)で連載が開始された。

ウェブトゥーンとは、日本のように漫画雑誌のページをめくる形式ではなく、アニメのようなフルカラーの画面を下にスライドしていきながら読み進めるスタイルの韓国特有のインターネットコミック。新羅時代に、身分の高い女性たちの遊興の場となっていた「雲楼(ウンル)」で、彼女たちの相手をする男妓生=風月(プンウォル)たちの悲哀と愛、友情を描き、リピーターが続出したミュージカルはストーリー的にも漫画化にピッタリの作品だ。

2015fugetu1ミュージカル版でも大学路で人気のイケメン俳優が多数出演しているが、今回のウェブトゥーン化にあたり、二人の主人公、サダムとヨルは、癒し系のイケメンキャラに描かれている。ずば抜けた歌舞の才能も兼ね備えたヨルは、最高の風月らしく男らしさと美しい容貌が際立っており、1話から登場するヨルの親友、サダムは温かな雰囲気をもつ美少年に描かれている。

韓国では、美しい画風で知られる909の作画と、脚本家パク・ユンソンによる美しいセリフが相まって、作品がもつ夢幻性や抒情性を見事にウェブトゥーンにパッケージ。今後、40回にわたって連載されるウェブトゥーンでは、舞台では描き切れなかったヨルとサダムのビハインドストーリーも登場するそうで、ミュージカル版を見た人ならば、作品世界をより深く堪能できそうだ。

なお、3度目の再演もリピーターが足繁く通うヒット作となっているミュージカル『風月主』(⇒スペシャルイベントレポート記事)は、11月22日まで絶賛上演中だ。15pwj40


15pwjposter1【公演情報】
ミュージカル『風月主』(풍월주)
2015年9月8日~11月22日 プティツェルシアター(大学路)

出演:ソン・ドゥソプ、イ・ユル、キム・デヒョン、キム・ジフィ、ユン・ナム、キム・ソンチョル、チョン・ヨン、イ・ジスク、ユン・ソグォン、シム・ジェヒョン、チャン・イジュ、チェ・ユジン、ソン・グァンイル

脚本:チョン・ミナ/作曲:パク・ギホン/演出:キム・ドンヨン/音楽監督:グ・ソヨン/舞台:パク・サンボン/照明:イ・ドンジン/音響:ヤン・ソクホ/衣装:キム・ウニョン/ヘアメイク:キム・ユソン/小道具:チェ・へジン

写真提供:CJ E&M ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[MUSICAL]観客が男たちを自由に…!?『風月主』雲楼主人コール開催

[MUSICAL]観客が男たちを自由に…!?『風月主』雲楼主人コール開催

 

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真聖女王(イ・ジスク)の寵愛を一手に受けているヨル(ソン・ドゥソプ)

2年ぶりの再演が開幕したミュージカル『風月主』(プンウォルジュ)を、観客が舞台の感動と余韻を写真や映像にそのまま記録できるスペシャルイベント「雲楼(ウンル)主人コール」が9月11日に開催された。

物語の舞台となっている古代新羅時代には花郎(ファラン/화랑)という眉目秀麗な青年を集めた集団があり、なかでも精鋭は風月主と呼ばれていた。文芸にも秀で、美しい容姿をもつ男性の象徴となっていた風月主は、のちの時代には妓生のような存在の呼称にもなっていたという。そのような史実をベースにしている本作は、男性の妓生、風月(プンウォル)たちが主人公だ。雲楼とは、彼らが身分の高い女性客をとるために身を置く場所のこと。つまり、今回のイベントは観客が雲楼の客人となれる特別な1日となった。

主人公は、容姿端麗な男たちが集う雲楼で、幼いころから兄弟のようにすべてを共にしてきたヨルとサダム。雲楼で一番人気のヨルを寵愛していた孤独な真聖(チンソン)女王が彼の子を懐妊。待ち望んでいた妊娠に喜び、愛するヨルを王の座に迎えようとする女王だが、かたくなに拒むヨルの背後にはサダムの存在があることを知り、サダムに圧力をかけはじめるのだ。

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ヨル(キム・デヒョン)とサダム(キム・ジフィ)は幼いころから雲楼でともに成長した兄弟以上の仲

美しい男たちの切ない愛が交錯する物語に2012年の初演から大ヒット。翌年の再演を経て日本公演も行われた。3度目の再演を記念して開催されたこのイベントのチケットは発売と同時に即完売するほどの圧倒的な人気を見せていただけに、客席にはカメラ、ビデオレコーダーなどをもつファンで超満員。試演が始まったとたん、すさまじいシャッター音のなか、ヨル、サダムと各トリプルキャストを中心に、全キャストが登場して9曲のハイライトシーンが上演された。

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真聖女王(チョン・ヨン)はサダム(ユン・ナム)にヨルのもとから去るよう命じる

3度目の再演では、前2回の無機的なイメージとは異なり、雲楼の建物のなかにいるようなセットが組まれている。キム・ドンヨン演出家は「初演、再演でも多くの観客から愛された作品なので、プレッシャーも大きかったですが、前2回とまったく違うようにしようという考えはなく、台本を読んで、曲を聴いて浮かんだ風景を舞台に移そうと思いました。最も重要だと考えたのは作品のなかにいる主人公たちの心情をどう表現するかで、それに集中したように思います。雲楼という空間で、互いに得られないものを求める人たち、それぞれに誰かの生きがいとなっている相手を得ることができないという哀しい想いを、美しい背景のなかに込められれば、というのが私の演出の方向だったと思います。制作中に冗談で話していたのですが、実際に美しい木々に囲まれ、風の音が聴こえるような野外で公演ができたらいいなと言っていたほど、美しい場所で、美しいけど哀しく、哀しいからこそ美しい感性豊かな公演になればと思います。なぜ彼らはそうなってしまうのか、と説明するよりも切ない感情が美しい一枚の絵のように心に残る作品になればいいなと思っています」と語り、登場人物たちの心情にフォーカスした演出になっていると解説していた。

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サダム役のキム・ソンチョルとヨル役のキム・デヒョン

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サダム役のユン・ナムとヨル役のイ・ユル

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サダム役のキム・ジフィとヨル役のソン・ドゥソプ

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雲長(ウンジャン)役のユン・ソグォンとシム・ジェヒョン

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真聖女王役のイ・ジスクとチョン・ヨン

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(写真左から)ヨ夫人役のチェ・ユジン、チン夫人役のチャン・イジュ、雲楼の末っ子クングム役のソン・グァンイル

初演でヨル役を演じて人気沸騰したソン・ドゥソプとイ・ユルのカムバックや、サダム役のキム・ソンチョル、クングム役のソン・グァンイルなど注目の新人も出演し、再び大学路に旋風を巻き起こしている『風月主』は11月22日まで上演される。


15pwjposter1【公演情報】
ミュージカル『風月主』(풍월주)
2015年9月8日~11月22日 プティツェルシアター(大学路)

出演:ソン・ドゥソプ、イ・ユル、キム・デヒョン、キム・ジフィ、ユン・ナム、キム・ソンチョル、チョン・ヨン、イ・ジスク、ユン・ソグォン、シム・ジェヒョン、チャン・イジュ、チェ・ユジン、ソン・グァンイル

脚本:チョン・ミナ/作曲:パク・ギホン/演出:キム・ドンヨン/音楽監督:グ・ソヨン/舞台:パク・サンボン/照明:イ・ドンジン/音響:ヤン・ソクホ/衣装:キム・ウニョン/ヘアメイク:キム・ユソン/小道具:チェ・へジン

ポスター写真提供:CJ E&M ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。


 

 

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[MUSICAL]CJ CREATIVE MINDSリーディング公演 2015年は『阿娘歌』からスタート!

[MUSICAL]CJ CREATIVE MINDSリーディング公演 2015年は『阿娘歌』からスタート!

 

아랑가 포스터CJグループが文化芸術の発展を支援するため、2006年に設立したCJ文化財団では、公募形式で運営している舞台新人クリエイター育成プログラム「CJ CREATIVE MINDS」を2010年から実施している。現在までに新作創作ミュージカル32作品の制作者を発掘し、『風月主』『女神様が見ている』『ラスト・ロイヤル・ファミリー』『ギュン』『ビースティ・ボーイズ』など、本公演されて大ヒットした作品も多い。こうした公演界への高い貢献度を讃え、「第2回ソウルミュージカルフェスティバル」では イェグリンアワード最高賞であるイェグリン賞を受賞している。

昨年度は「CJ CREATIVE MINDS」で4作品が選定され、今年、麻浦区にある多目的ホール「CJ azit」でいよいよリーディング(朗読)公演が行われる。
まずは3月23、24日に上演される『阿娘歌(아랑가 アランガ)』は、中央大学演劇学科の同期である、キム・ガラム脚本家とイ・ハンミル作曲家が創作した。アメリカ、日本、中国、韓国など23カ国、37の大学と演劇教育機関が参加した第3回「Asian Theatre Schools Festival(ATSF)」で最優秀作品賞を受賞し、国際的にも作品性の高さが認められていた作品だ。同時に昨年「CJ CREATIVE MINDS」の公募にも当選したことで、韓国の舞台関係者が熱い視線を送るなかでのリーディング公演となる。

『阿娘歌』は高麗時代に編纂された、三国史記に収録されている「都彌説話(도미설화)」をもとに、高句麗の密偵トリムに騙されて百済を衰退させた「蓋鹵(ケル)王」の物語を再構成したファクション(faction)だ。南下する高句麗の圧迫と民の間で苦悩する蓋鹵王と、百済の将軍トミ、その妻アラン、高句麗のトリムなど、時代に翻弄された人物たちの葛藤と愛がドラマチックに描かれる。
『阿娘歌』は古典劇の雰囲気を生かすため、パンソリとミュージカル音楽のミックスに挑戦。伝統芸能、唱劇(チャングク)で語り部の役割を果たす「導唱(도창 ドチャン)」も登場して、百済と高句麗の闘いや登場人物の心理を解いていくそうだ。

キャストは『レベッカ』『アガサ』や『スカーレット・レター』などで見せた、凛とした男性的な佇まいが魅力のパク・インベをはじめ、『共同警備区域JSA』『風月主』『二都物語』の実力派イム・ヒョンス、『ヒストリーボーイズ』『女神様が見ている』など人気上昇中のアン・ジェヨン、『ウィキッド』『キンキーブーツ』の新鋭イ・イェウンのほか、導唱としてパク・インへが登場する。「CJ CREATIVE MINDS」のリーディング公演は、毎回こうした豪華キャストが揃うのも見どころのひとつである。

2015年は『阿娘歌』以降も、『陽気京城(명랑경성)』『小惑星B612(소행성B612)』『ソンタクホテル(손탁호텔)』の3作品がリーディング公演を控えている。ここから、何作が評価を得て本公演に躍進することができるのか? 今年も各方面から期待と注目が集まっている。