ヤン・ジョンウク

[PLAY]ヤンソンプロジェクト新作『My Eyes Went Dark』開幕

[PLAY]ヤンソンプロジェクト新作『My Eyes Went Dark』開幕

 

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主人公ニコライを演じるヤン・ジョンウク

ドゥサンアートセンターが、40歳以下のクリエイターを3~5年かけて支援する「創作者育成プログラム」アーティストに選定されている、ヤンソンプロジェクト(양손프로젝트)の新作演劇『My Eyes Went Dark(マイ・アイズ・ウェント・ダーク)』が開幕した。

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ヤンソンプロジェクトは、俳優ソン・サンギュ、ヤン・チョア、ヤン・ジョンウクと、演出家パク・ジへの4人で結成された演劇グループ。4人で作品選定から制作までを行う共同制作スタイルで作品を発表している。ドゥサンアートセンターで支援開始後、2014年に『死と乙女(죽음과 소녀)』、2015年に『フォックスファインダー(폭스파인더)』 と、毎年新作を発表している。

今回上演する『My Eyes Went Dark』は、イギリスでは『きかんしゃトーマス』の声優として知られている俳優・劇作家のマシュー・ウィルキンソン(Matthew Wilkinson)が、彼が主催する創作集団107グループで2015年に発表した作品だ。

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went1実話をもとに制作されたという本作は、ロシアからスペインに向かう旅客機がドイツ上空で貨物機と衝突して墜落。この事故で妻と二人の子供を失った男性ニコライ・コズロフが主人公だ。事故の原因は管制塔のミスと発表されたが、コズロフは、関係者を探し出して殺害しようとする。

「トラウマを抱える人物の変化と、他人の苦痛を通して人間の“生”とは何か」を追求したという今回の作品は、ヤンソンプロジェクトが発表してきた過去の作品と共通する、登場人物たちの息詰まるような緊張感あふれる会話で展開される。

 

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斬新なセットデザインも彼らの作品の注目すべきポイント。今回は、深い闇のなかで最小限の照明を用い、3人の役者を囲むように座席が組まれ、観客は舞台の中心にいる役者たちを傍観、または監視しているような感覚が味わえる。

公演は11月27日まで、ドゥサンアートセンター Space111で上演される。


wentposter【公演情報】
ヤンソンプロジェクト
演劇『My Eyes Went Dark(マイ・アイズ・ウェント・ダーク)』(마이 아이즈 웬트다크)
2016年11月8日~11月27日 ドゥサンアートセンター Space111

<出演>
ソン・サンギュ、ヤン・チョア、ヤン・ジョンウク

原作:マシュー・ウィルキンソン(Mattew Wilkinson)/翻訳:ソン・スジョン/演出:パク・ジエ/美術:ヨ・シンドン/衣装:フランソワ・ルチアーニ(Francois Luchiani)/音楽:イム・ソジン

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[PLAY]気鋭の創作集団ヤンソンプロジェクトの新作『フォックスファインダー』開幕

[PLAY]気鋭の創作集団ヤンソンプロジェクトの新作『フォックスファインダー』開幕

 

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主人公のコベイ夫妻を演じたヤン・チョア(左)とソン・サンギュ

ドゥサンアートセンターが若手クリエイターの舞台制作を支援する「創作者育成プログラム」に選定された、ヤンソンプロジェクト(양손프로젝트)の新作『フォックスファインダー(FOXFINDER)が開幕を前にプレスリハーサルを公開した。

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シンプルなセットのなかに独特の色合いの照明が印象的

ヤンソンプロジェクトは、演出家パク・ジヘと、俳優ソン・サンギュ、ヤン・チョア、ヤン・ジョンウクという4人で構成される演劇創作集団だ。全員が企画・作品選定の段階から参加するという、韓国ではあまりない共同制作システムを取っている。ドゥサンアートセンターとは2009年から共同企画作品を発表しており、昨年「創作者育成プログラム」アーティストに選定された第1作『死と乙女(죽음과 소녀)』(⇒紹介記事)で、パク・ジヘは2014東亜演劇賞新人演出賞を受賞している。

今年、創作者育成プログラムの第2弾として発表した『フォックスファインダー』はイギリスの女流作家ドーン・キングが2011年に発表した戯曲が原作。物語は“キツネ”が自然災害や伝染病を引き起こし、人間の精神さえも錯乱させる存在だと信じられている世界が舞台となっている。豪雨や病虫害の被害に悩まされていたサミュエルとジュディスのコベイ夫妻が営む農場に「フォックスファインダー(キツネ探索捜査員)」の青年ウィリアムが派遣されてきたことで、夫婦のみならず村人とも摩擦が生じ始め、徐々に登場人物たちの欲望や葛藤があらわになっていくのだ。

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ヤン・ジョンウク演じる”フォックスファインダー”のウィリアムは完璧なまでの潔癖さをもつが、自らを鞭打って快感を覚えるという性癖を持つ謎の青年

パク演出家は本作を通じて「自分と他人の信頼が共存できない時、何が起こるのか、他人の信頼が自分を脅かして攻撃してきた時、どんな武器を取り出すのか」と考えたそうだ。劇中では、慎ましく暮らしているように見えるコベイ夫妻が抱える闇や、一見するとストイックな宣教師のようなフォックスファインダーのウィリアムの裏の顔など、少しずつ種明かしをしながらジリジリするような緊迫感が見るものを圧倒する。

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ウィリアムは機械的に質問を次々と投げかけ、夫婦を追い詰めていく

いくつかのちいさなベンチ以外には白い床と二本の柱のみというシンプルなセットだが、見ようによっては黄緑にも、オレンジにも見える照明が、物語を支配する違和感を煽るような不気味さを醸し出している。
本作で美術を担当するヨ・シンドンは、同劇場で初演出した『サボイサウナ』や、国立劇団で上演した青少年演劇『飛行少年KW4839』など演出家としても頭角を現している舞台デザイナーだ。彼は独創的かつアーティスティックな舞台美術を得意としているが、今回は極限までミニマムに抑え、客席が舞台を挟むような空間を生かしたセットも印象的だった。

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ウィリアムの登場に、妻ジュディスは心を揺さぶられる

問題を抱える夫婦に危機をもたらす、外からやってきた男、という3人の関係は、昨年同劇場で上演した『死と乙女』と人間関係の構図がリンクするところもあり、俳優たちの持ち味とも相まってヤンソンプロジェクトならではのカラーがよく出ている作品だ。
公演は11月28日まで、ドゥサンアートセンター Space111で上演される。


foxfinerposter【公演情報】
演劇『フォックスファインダー(폭스파인더)
2015年11月13日~11月28日 ドゥサンアートセンター Space111

<出演>
●サミュエル・コベイ役:ソン・サンギュ
●ジュディス・コベイ役:ヤン・チョア
●ウィリアム・ブルア役:ヤン・ジョンウク
●サラ・バックス役:チェ・ヒジン
作:ドーン・キング(Dawn King)/翻訳:ソン・スジョン/演出:パク・ジヘ/美術:ヨ・シンドン/照明:ソン・ミリム/衣装:オ・ヒョンヒ/小道具:チョン・イドゥン/音楽:チョン・ジェイル/グラフィックデザイン:ポンダンデザイン/写真:ソウル写真館

公式サイト:http://doosanartcenter.com/

ポスター写真提供:ドゥサンアートセンター ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。


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[PLAY]『死と少女』プレスリハーサル

 

image002 (1)演劇『死と乙女』(原題は「死と少女」죽음과 소녀)

10月24日~11月15日 ドゥサンアートセンターSpace111

出演:ジェラルド・エスコバル役 ソン・サンギュ
ロベルト・ミランダ役 ヤン・ジョンウク
ポーリナ・サラス役 ヤン・チョア

Story&解説:アリエル・ド―フマンの同名戯曲を気鋭の劇団ヤンソンプロジェクトが舞台化。
1970年代のチリ。独裁政権下で学生運動に加わっていたポーリナは、誘拐され過酷な拷問やレイプを受けて自白を強要された。そのとき彼女を拷問していた男は、必ずシューベルトの「死と乙女」を流していた。
それから民主主義社会となった十数年後、ポーリナは学生運動時代の同士でいまは独裁政権時代の真相を追及する弁護士となったジェラルドと結婚したが、かつての記憶を消し去ることはできず、日々悪夢に苛まれていた。そんなある日、夫ジェラルドが連れてきた医師ロベルトの声を聞いてはっとする。その声はかつて自分を拷問していた男の声だった……。
本作では原作戯曲から3場のみをピックアップし、ポーリナがロベルトに再会した後からの物語が描かれる。白い長テーブルを中心としたシンプルなステージセットのなかで、3人の緊迫した関係が展開する。ポーリナ役のヤン・チョアによる狂気溢れる演技が圧巻。

※「ヤンソンプロジェクト」とは、出演俳優3人に演出家パク・ジヘの4人で構成する演劇集団。ドゥサンアートセンターの創作者育成プログラム選定アーティスト。

 

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