フランケンシュタイン

[コラム]2018年韓国舞台読者アンケート結果発表

[コラム]2018年韓国舞台読者アンケート結果発表

 

1月末に公開しました「2018年韓国ミュージカル/演劇の見どころは?」という記事のなかでお願いした読者アンケートを集計しました。回答にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
いま韓国の舞台に興味をお持ちの方が、注目されている作品や俳優を知ることができて、とても興味深い結果となりました。


3年ぶりの再演は11月、ブルースクエア インターパークホールで上演 ©EMKミュージカルカンパニー

【2018年に見たい韓国ミュージカルは?】
2018년에 보고 싶은 한국 뮤지컬은?

1位『エリザベート』(엘리자벳)
2位『フランケンシュタイン』(프랑켄슈타인)
3位『ファントム』(팬텀)
4位『ジキル&ハイド』(지킬 앤 하이드)
5位『ドクトル・ジバゴ』(닥터 지바고)

見事、過去にヒットした大型ミュージカルの再演作品が並びました。なかでも『エリザベート』はぶっちぎりの1位です。アンケートには3作品記入可能なように設定していましたが、『エリザベート』は項目①②へ優先的にご記入いただいた方が多かったです。2位の『フランケンシュタイン』は韓国創作(オリジナル)作品のなかでは他を圧倒。ほか項目①にご記入が多かったのが『三銃士 10周年記念公演』でした。上位作品は日本版が上演されているものも多く、既にストーリー等を理解していて、安心して観られる作品を好まれる印象を受けました。
一方、日ごろ創作ミュージカルや小劇場作品まで幅広くご覧になっているんだろうな、という印象を受けた回答を下さった方は全体の1割程度だったのは少々残念でした。

ちなみに公演情報サイトPlay DBの調査では、新作は『笑う男』『マチルダ』、再演作は『フランケンシュタイン』『バンジージャンプする』という結果が。

公演情報サイトStage Talkの調査では新作『マチルダ』『レッド・ブック』、再演作では『フランケンシュタイン』『ストーリー・オブ・マイライフ』と、韓国では日本の観客とは作品の嗜好が若干異なる結果となっています。


モーツァルト役はチョ・ジョンソク、キム・ジェウク、キム・ソンギュ(INFINITE)とトリプルキャストとなった『アマデウス』はチケット争奪戦必至の話題作。©Page 1

【2018年に見たい演劇は?】2018년에 보고 싶은 한국 연극은?
1位『アマデウス』(아마데우스)
2位『ネヴァー・ザ・シナー』(네버 더 시너)
3位『リチャード三世』(리처드 3세)
4位『ミザリー』(미저리)
5位『Bea』(비)

演劇は『アマデウス』ほぼ一択という結果に。有名キャストが名を連ねるだけに、改めて人気を実感しました。ミュージカルの欄に『アマデウス』と書かれていた方が多かったのですが(今回は演劇として集計しました)、歌を歌うかどうかよりも作品を(俳優を)とにかく見たい、というお気持ちの現れかと思いました。また、ミュージカルにはたくさんのタイトルをご記入いただいている方が、演劇で見たいものは「ない」もしくは無回答の方もかなりいらっしゃいました。
日本国内だとミュージカルよりも演劇ファンのほうが幅広くいらっしゃる印象があるのですが、やはり言葉の問題か……韓国で演劇までご覧になるのはハードルが高いようです。演劇のほうがチケットも安いし、多様な作品が見られると思うんですけどねぇ。。。

公演情報サイトのPlay DBStage Talkも共に、人気作家東野圭吾原作で、朗読公演も好評だった『ナミヤ雑貨店の奇跡』が期待作1位となっています。再演作ではStage Talkの調査で『カポネ・トリロジー』が1位となっています。


日本の観客にはダントツの1位を誇ったパク・ウンテさん主演の『ドクトル・ジバゴ』は2月27日よりシャーロッテシアターで開幕。©ODカンパニー

【好きな韓国舞台俳優は?】좋아하는 한국 배우는?
1位:パク・ウンテ(박은태)
2位:ホン・グァンホ(홍광호)
3位:オク・ジュヒョン(옥주현)
4位:チョン・ドンソク(전동석)
5位:チョ・ジョンソク(조정석)

好きな俳優も3名まで記入いただけるよう設定していましたが、おそらく韓国国内で人気投票したら結果が違うかも? と思いました。優先順位①の項目に最も多く名前が挙がっていたのがパク・ウンテさん。最近大作に次々と主演されていますが、日本の皆さんがどの作品でウンテさんに魅了されたのか? とても気になりました(『フランケンシュタイン』再演への期待度?)。そして、チョン・ドンソクさんの人気が高いのは、現在『ザ・ラスト・キス』が上演中であることと、過去に何度か日本でコンサートをされたことが大きいのかな? と思いました。また、女優さんの名前はほとんど挙がらなかったなか、オク・ジュヒョンさんが男優陣を抜いて3位というのはさすが。韓国ミュージカル界の女王の面目躍如です。

実は俳優部門は、歌手やアイドル出身俳優が上位に入るのでは? と予想していたのですが、兵役で活動休止中だったり、特に出演予定作がないときは大きく関心度が落ちるということが分かりました。K-POPファンの方が、もう少し舞台にも興味を持ってくだされば、韓国の公演界をさらに盛り上げることができるのではないでしょうか?

俳優に関しては、かなり票が割れてしまい、1票しか入らなかった方については、以下にお名前だけ紹介します。なかには筆者が名前を知らなかった俳優もいて、まだ無名の俳優を日本から応援されている、というその情熱に感服しました。

<グラフ掲載外の俳優(あいうえお順)>
イ・ジフン/イ・チャンヨン/イ・ドンファ/イ・ホウォン/イ・ユル/イム・ヒョンス/イム・へヨン/オ・マンソク/カン・ヨンソク/キム・ウヒョン/キム・ソヒョン/キム・ソンチョル/キム・チャンジョン/キム・チャンホ/キム・デヒョン/キム・ヨンチョル/クォン・ギジュン/クォン・ヨングク/コ・ウンソン/コ・フンジョン/コ・ヨンビン/シン・ソンウ/ソ・スンウォン/ソ・ヨンジュ/ソン・ヨンジン/ソンジェ/チェ・ウォンソプ/チェ・ミンチョル/チャ・ジヨン/チャン・ウナ/チャン・スンジョ/チュウォン/チョ・グォン/チョ・スンチャン/チョ・ソンユン/チョ・ヒョンギュン/チョ・プンレ/チョン・カフィ/チョン・ソンウ/チョン・テグン/チョン・ドンファ/チョン・ミド/パク・ジュンフィ/パク・ソングォン/パク・トンハ/パク・ハングン/パク・ミンソン/パク・ヨンス/ハン・ジュニョン/ピョン・ヨハン/ファン・チャンソン/ぺク・ヒョンフン/ユン・ジオン/ユン・ジュンサン/ユン・ソホ/ユン・ナム/リョウク/ルイス・チョイ


【今まで見た韓国舞台作品で良かったものは?】지금까지 본 공연 중 가장 사랑하는 작품은?
1位『フランケンシュタイン』(프랑켄슈타인)
2位『エリザベート』(엘리자벳)
3位『ジキル&ハイド』(지킬 앤 하이드)
4位『ファントム』(팬텀)
5位『レベッカ』(레베카)

上位は「2018年に見たい作品」とほぼ同じような結果となりました。大作ミュージカルは、人気俳優が出演し、セットや衣装も豪華なので、チケットはどうしても高くなりますが、そのぶん満足度も高いようです。日本から韓国に行かれる場合、多くの方が週末利用のケースが多いと思うのですが、限られたスケジュールの中で何を観るか? と考えると、未知の作品に挑戦するよりは、こういうセレクトにならざるを得ないのかもしれません。

俳優同様、良かった作品も投票はかなり割れました。1票のみの作品は以下の通りです。
演劇が1作も入ってなかったのはこれまた残念です。

<グラフ掲載外の作品(あいうえお順)>
30の頃に/愛は雨に乗って(サ・ビ・タ)/阿娘歌(アランガ)/イン・ザ・ハイツ/オー!キャロル/オール・シュック・アップ/キム・ジョンウク探し/共同警備区域JSA/ゴレゴレ/30の頃に/ジャック・ザ・リッパー/スウィーニー・トッド/ストーリー・オブ・マイライフ/砂時計/洗濯(パルレ)/ドリアン・グレイ/ナポレオン/ファリネッリ/僕とナターシャと白いロバ/マイ・スケアリー・ガール/マタ・ハリ/マディソン郡の橋/モンテクリスト/ラフマニノフ/ルドルフ/忘れられた顔1895/私の愛 私の花嫁

今回は150名ほどの方にご回答いただきました。改めてアンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。今後もまた機会を見て、このようなアンケートを実施してみたいと思っています。
その際はご協力をお願い致します。

文:さいきいずみ(韓劇.com)

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[MUSICAL]観客動員12万人突破『フランケンシュタイン』3週間の延長公演確定!

[MUSICAL]観客動員12万人突破『フランケンシュタイン』3週間の延長公演確定!

 

2015frankenstage311月26日に開幕し、忠武アートホール大劇場で圧倒的な興行旋風を巻き起こしながら、好評上演中のミュージカル『フランケンシュタイン』が、3月20日まで、約3週間の延長公演を確定した。

会場である忠武アートホールが、昨年開館10周年を迎えたことを機に、大型創作ミュージカルの制作に本格的に乗り出した第1号作品として2014年に初演。豪華キャスト、制作陣によって“韓国ミュージカル史に一線を画す”クオリティの作品を創り上げた。「第8回ザ・ミュージカルアワーズ」では今年のミュージカル賞、今年の創作ミュージカル賞をはじめ、9部門で受賞。第3回イェグリンアワード2部門を受賞など、権威ある各種ミュージカル賞を受賞し、興行性と作品性を同時に認められた作品となった。

今年の再演も開幕4週間で3万8千人を超える観客を動員し、累積観客12万人を突破して他を寄せ付けない作品力を見せつけている。この人気に応えて3週間の延長を決定。より多くの観客たちに一層深い感動を味わえる機会を提供する。

『フランケンシュタイン』の原作は、イギリスの女流作家メアリー・シェリーが1818年に発表した小説。19世紀ヨーロッパで、ナポレオン戦争当時、スイス・ジュネーブ出身の科学者ビクター・フランケンシュタインが“死なない軍人”の研究を進めていたところ、身体接合術の鬼才アンリ・デュプレと出会い、新たな生命体創造への道へ突き進むビクターの姿を描く物語だ。
今回の再演では、初演から圧倒的な存在感を放っていたユ・ジュンサンをはじめ、パク・ウンテ、ハン・チサン、ソ・ジヨン、アン・シハ、イ・ヒジョンらが再登板。彼らに加え、パク・コニョン、チョン・ドンソク、チェ・ウヒョク、イ・ヘギョン、イ・ジス、ホン・ギョンスなどの新キャストとともに、さらに完成度の高い舞台を披露している。
毎回観客の熱狂的な呼応とスタンディングオベーションを受け、前売りランキングでも1位を記録している『フランケンシュタイン』の第4次スケジュール(2016年2月2日~28日)のチケット発売は、12月29日(火)午後2時から開始予定だ。


2015frankenposter【公演情報】
ミュージカル『フランケンシュタイン』(프랑켄슈타인)
2015年11月27日~2016年3月20日 忠武アートホール大劇場

<出演>
●ヴィクター・フランケンシュタイン役:ユ・ジュンサン、パク・コニョン、チョン・ドンソク
●アンリ・ディプレ/怪物役:パク・ウンテ、ハン・チサン、チェ・ウヒョク
●ジュリア/カトリーヌ役:アン・シハ、イ・ジス
●エリン/エヴァ役:ソ・ジヨン、イ・ヘギョン
●シュテファン/フェルナンド役:イ・ヒジョン
●ルンゲ役:ホン・ギョンス

芸術総監督:イ・ジョンドク/責任プロデューサー:キム・ヒチョル/共同プロデューサー:キム・シンドン、キム・ソッグク/脚本・演出:ワン・ヨンボム/作曲・音楽監督:イ・ソンジュン/振付:ソ・ビョング/美術:ソ・スクジン/照明:ミン・ギョンス/映像:ソン・スンギュ/特殊効果:パク・グァンナム/衣装:ハン・ジョンイム/小道具:故イム・ヒジョン/ヘアメイク:ヤン・ヒソン

写真提供:忠武アートホール ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[MUSICAL]究極のキャストを揃え『フランケンシュタイン』待望の再演!

[MUSICAL]究極のキャストを揃え『フランケンシュタイン』待望の再演!

 

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ヴィクター&怪物のペアイメージカット(左から)ハン・チサン&ユ・ジュンサン/パク・ウンテ&パク・コニョン

2015franken72015年下半期最大の期待作『フランケンシュタイン』のキャストが公開された。
昨年初演された本作は、イギリスの女流作家メアリー・シェリーが1818年に発表した同名小説が原作。上演会場である忠武アートホールが中心となり、大型創作ミュージカルの制作に乗り出した最初の作品だ。『三銃士』などMミュージカル作品の演出家ワン・ヨンボムと音楽監督イ・ソンジュンの強力タッグが、有名なゴシックストーリーを見事に舞台化してグローバルなスケール感のある作品が誕生したと絶賛された。2014年度の上演作のなかでも圧倒的な観客動員数を誇り「ザ・ミュージカルアワーズ」9部門制覇をはじめ主要なミュージカル賞を総なめしている。

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ヴィクター役のユ・ジュンサン、パク・コニョン、チョン・ドンソク

観客の大きな期待を背負って発表された2015年版キャストは、作品に新たな風を吹き込むキャストも織り交ぜた、豪華な顔ぶれが揃った。
新たな生命体を創造することに野心を燃やし、やがて自分が生み出した怪物に追われる身となる主人公ヴィクター・フランケンシュタイン役には、昨年の興行を俳優としてのみならず、スポークスマンとしてもリードしたユ・ジュンサンに、パク・コニョンとチョン・ドンソクが新加入した。いずれも大劇場作品の経験豊富。長身で舞台映えする抜群のスタイルと歌唱力をもつ彼らだけに、大きな期待が寄せられている。

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アンリ/怪物役のパク・ウンテ、ハン・チサン、チェ・ウヒョク

ヴィクターの親友であり、最大の理解者となるアンリ役と怪物役の二役を演じるのは、昨年の熱演により俳優として大きな飛躍を果たしたパク・ウンテとハン・チサン、そして新鋭チェ・ウヒョクが演じる。なかでもチェ・ウヒョクは、候補約1000人のなかから選ばれたというシンデレラボーイ。学生時代はボクサーを目指していたとという彼は、舞台俳優を多数輩出している明知(ミョンジ)大学で開催されたミュージカルコンテストで劇中、怪物の見せ場で歌うナンバー「私は怪物だ」を見事に歌い上げて優勝したという逸話の持ち主だ。本作で俳優デビューとなる彼が今年の公演の切り札となりそうだ。

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ジュリア/カトリーヌ役のアン・シハとイ・ジス

ビクターの幼なじみから婚約者となったジュリア役には昨年同役を演じたアン・シハとライジングスターのイ・ジスが演じる。イ・ジスは女優デビューとなった2013年の『レ・ミゼラブル』でコゼット役を単独キャストで演じきり、その可憐な歌声が絶賛されていた逸材だ。まだ年若い彼女が、ジュリア役をどう演じこなすのか期待される。

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エリン/エヴァ役のソ・ジヨンとイ・ヘギョン

ヴィクターの親代わりとなって常に温かく見守ってきた姉エリン役は、ベテランのソ・ジヨンとイ・ヘギョンが演じる。2幕ではエリンとは見た目も性格も対照的な、決闘場の女主人エヴァに変貌する姿に要注目だ。また、ジュリアの父である市長シュテファン役には『ジキル&ハイド』などでいぶし銀の演技を見せてきたイ・ヒジョン。長年フランケンシュタイン家に仕え、ヴィクターの幼いころから面倒を見てきた執事ルンゲ役をホン・ギョンスが演じる。

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シュテファン/フェルナンド役のイ・ヒジョンとルンゲ役のホン・ギョンス

本作の魅力は、怪物創造前夜までの1幕と怪物誕生後の2幕のドラマチックな対比的構成だ。ヴィクター以外のキャストは、すべて一人二役、1幕と2幕ではまったく違うキャラクターを演じるのが見どころ。精緻に作りこまれた各俳優のコンセプチュアルな写真をみても、昨年以上にスケールを増した舞台となるのは必至の『フランケンシュタイン』は11月27日から、忠武アートホール大劇場で開幕する。2015franken8 2015franken10 2015franken9


2015frankenposter【公演情報】
ミュージカル『フランケンシュタイン』(프랑켄슈타인)
2015年11月27日~2016年2月28日 忠武アートホール大劇場

<出演>
●ヴィクター・フランケンシュタイン役:ユ・ジュンサン、パク・コニョン、チョン・ドンソク
●アンリ・ディプレ/怪物役:パク・ウンテ、ハン・チサン、チェ・ウヒョク
●ジュリア/カトリーヌ役:アン・シハ、イ・ジス
●エリン/エヴァ役:ソ・ジヨン、イ・ヘギョン
●シュテファン/フェルナンド役:イ・ヒジョン
●ルンゲ役:ホン・ギョンス

芸術総監督:イ・ジョンドク/責任プロデューサー:キム・ヒチョル/共同プロデューサー:キム・シンドン、キム・ソッグク/脚本・演出:ワン・ヨンボム/作曲・音楽監督:イ・ソンジュン/振付:ソ・ビョング/美術:ソ・スクジン/照明:ミン・ギョンス/映像:ソン・スンギュ/特殊効果:パク・グァンナム/衣装:ハン・ジョンイム/小道具:故イム・ヒジョン/ヘアメイク:ヤン・ヒソン

写真提供:忠武アートホール ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

さいきいずみの「韓劇日誌」Vol.5 

さいきいずみの「韓劇日誌」Vol.5 

 

「“極私的” 2014年韓国公演界総括」

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演出、セット、衣装とすべてリニューアルした『モーツァルト!』

久々にコラム更新です。気が付けば前回から半年以上空いておりました(汗)。韓劇.com正式オープン後は、皆さんに大きな関心をいただきありがとうございました。まだまだ至らない部分も多いですが、2015年もよろしくお願い致します。
韓国の各メディアで年末に公演界の1年を総括する記事が上がっていたので真似してやってみようと思いました…が、普通にやっては面白くないので独断と偏見による、超私的な2014年の感想をUPしてみたいと思います。
さて、昨年1年間でいったい自分は何本舞台を見たのか? 先日チケットの半券を数えてみたところ、舞台関係のトークショーやショーケースなども入れて200本超。おお、こんなに見てたんだなぁと我ながらビックリしました。チケット代にいくらつぎ込んだのか、考えるのも恐ろしいです(笑)。
ピックアップした作品は、2014年の上演作をミュージカルについては3つのカテゴリに分け、一方、演劇は印象に残ったBEST10を紹介したいと思います。作品タイトルにはすべて公演データベースPlayDBのリンクを張りました。気になった作品があったら、調べてみてください。

【ミュージカル部門】

<大劇場 ライセンス作品編>BEST3
『モーツァルト!』
『マリー・アントワネット』
『ウィキッド』
大劇場のライセンスミュージカルは「ミュージカルは曲ありき」を再認識させられた、必殺キラーチューンを持っている作品が並びました。特に“All New”と謳った『モーツァルト!』の再演は、原作のもつ強さを改めて実感しました。新演出は、例えばコロレド大司教のトイレシーンなどベタな部分は必要最小限にし、ヴォルフガングの苦悩に焦点を当てて再構築していたので賛否両論あったと思いますが、私は良かったと思います。そして、安定のイム・テギョン、大躍進のパク・ウンテ、瑞々しさのパク・ヒョシンと、ヴォルフガング役は誰を見てもクオリティを保てていたのが凄かった。ピックアップした他2作に比べて段違いの規模である世宗文化会館での上演、という部分でも意味ある再演だったと思います。『マリー・アントワネット』と『ウィキッド』は初演でありながら、俳優たちの歌や演技、ストーリー構成とトータルで完成度が高く、観劇後の満足度が高かったです。

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2014年最高のヒット作『フランケンシュタイン』

2014年最大の話題作『フランケンシュタイン』が入ってない! と思われる方、多いと思いますが、個人的には結構シビアに見ました。韓国映画やドラマによくある幼少時のトラウマから成る話。ストーリーライン(特に2幕)はかなり大雑把な構成でしたし、音楽が耳に残らなかったです。俳優個々の歌や演技はハイレベルですし、豪華なステージなので劇場で見ているときは、とても楽しいのですが、観劇後に何か心に残るか? といったら疑問が残りました。11月から再演が決まっているので、この作品が韓国を代表する創作ミュージカルとして名を残せるかどうかは、今年が正念場だと思います。
同じく、多くの方がご覧になったであろう『ドラキュラ』は回転するセットを中心に置き、スピーディーに展開していて見ごたえはあったのですが、もっとドラマチックに盛り上がるか……というところでアッサリ終わってしまう物足りなさが残りました。また、レンフィールド役のイ・スンウォン、ルーシー役のイ・ジへなど、若き助演陣の熱演が賞賛されていましたが、裏を返せば彼らがシーンスティーラーとなってしまうほど主要キャストの描写が弱かった、ということではないでしょうか?

<中・小劇場 創作ミュージカル編>BEST3

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魂のこもった歌が、深い感動を呼ぶ『西便制』

『西便制(ソピョンジェ)』
『ザ・デビル』
『サリエリ』
声(ソリ)に人生をかける父娘の壮絶な生き様を、魂の歌パンソリに乗せて描く『西便制』は3度目の再演も変わらぬクオリティでした。特に娘ソンファを演じる本物のソリクン(=パンソリの歌い手)であるイ・チャラムの神がかったパンソリを聴いて、心を動かされない人はいないでしょう。洋もののような華やかさはないものの、一歩間違うと垢抜けないローカル感が出てしまう作品世界を韓紙を使ったシンプルなセットでスタイリッシュに見せていました。決して気楽に見られるストーリーではありませんが、こういう作品こそ、韓国を代表する創作ミュージカルとして大切に育て、公演を続けてほしいと思っています。

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独創的な作品世界で評価が分かれた『ザ・デビル』

新作では『ザ・デビル』が個人的には最も印象に残った作品でした。当初制作会社はドゥサンアートセンターで『ママ、ドント・クライ』の上演を企画していたものの、作品に対し劇場が大きすぎると判断。そこで演出イ・ジナがブロードウェイで見た『ファウスト』にインスパイアされて、新たに“ショーミュージカル”を創作しよう、ということになったのだそうです。ゴシックロックをベースにしたスコアはクオリティ高く、ライティングを駆使した立体的なセット、舞台上で生演奏を見せる演出など見どころ満載でした。しかし「ファウスト」の世界観を知らないと筋が難解なことや、演奏やコーラスが目立ちすぎ、サウンドのボリュームが大きいなどの観客の声を反映して、公演中盤からはライブ感がスポイルされてしまったのは残念。メディアでは賛否両論でしたが、こういう実験的な作品を創作・上演したこと自体を称賛したいです。グレードアップして再演する日を楽しみに待ちたいと思います。

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10月プレミアムコンサート開催!『サリエリ』

『サリエリ』は演出、衣装など色々と危なっかしい部分はありましたが、なぜか中毒性の高い作品でした。モーツァルトの才能に嫉妬するサリエリの心を具象化したジェラスが『エリザベート』におけるトートのように魅惑的に描かれていたのも面白かったです。
2013年に小劇場で大ヒットし、中劇場にランクアップして注目を浴びたのが『共同警備区域JSA』『女神様が見ている』でした。しかし、いずれも小劇場版を凌ぐことはできず。2作品ともベースはしっかりしている作品ですから大きく崩れることはなかったものの、より大衆向けにしたかったのか、説明的描写が追加されたことで作品全体の緊張感が失われてしまいました。劇場をサイズアップする際にいかに構成し直すか……小劇場創作ミュージカルが抱える課題を見た気がしました。

<惜しかったで賞編>
『ヴォイツェック』 『太陽王』 『プリシラ』
『シンギン・イン・ザ・レイン』
派手な宣伝に比べ、作品力が伴わなかった4作です。LGアートセンターで上演した『ヴォイツェック』『プリシラ』は作品に対して舞台が大きすぎると感じました。『太陽王』『シンギン・イン・ザ・レイン』は大舞台で構成可能な作品でありながら演出は小劇場方式。俳優の頑張りが作品に反映できていないのも残念でした。

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韓国版に見事に昇華した社会派ドラマ『背水の孤島』

【演劇部門】BEST10

『背水の孤島』
『少年Bが住む家』
『道を去る家族』
『マクベス』
『フランケンシュタイン』
『メフィスト』
『飛行少年KW4839』
『愉快な下女マリサ』
『私に会いに来て』
『デス・トラップ』

 

演劇では、劇団TRUSHMASTERS中津留章仁原作『背水の孤島』が個人的ベストでした。セウォル号沈没事故で韓国社会が激震中のなかで上演。演劇界で注目を集める気鋭の演出家キム・ジェヨプが、アイロニカルな作品世界を十分に読み取り、実力派俳優たちとともに韓国版に再生させた秀作でした。本作と、少年犯罪を犯した家族の苦悩を描いたCJクリエイティブマインズ発の作品『少年Bが住む家』は観劇中に涙が止まらないほど心を揺さぶられました。『背水の孤島』は公演中のアフタートークをリポートしていますので、ご興味ある方はお目通しください。
韓国のゴッホと呼ばれるイ・ジュンソプを取り上げた『道を去る家族』は演戯団コリペのイ・ユンテク作・演出作品。日本で美術を学び、才能を開花させた画家が、愛する日本人の妻や家族と別れて暮らさねばならなかった半生を知るきっかけとなりました。ジュンソプ役、チ・ヒョンジュンが劇中で描き上げる牛の絵や、絵画から飛び出してきたような舞台美術がとにかく素晴らしかったです。

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パク・ヘスが圧巻の演技!『フランケンシュタイン』

『マクベス』『フランケンシュタイン』はともにパク・ヘス主演作。ダイナミックで入魂の熱い演技を見せてくれた彼あってこその作品でした。『フランケンシュタイン』は日本でもNTLiveで公開された英国版が原作ですが、ワン・ヨンボム版の創作ミュージカルと比較すると、こちらのほうがストーリーラインがしっかり構築されていたと思います。
『メフィスト』『飛行少年KW4839』『愉快な下女マリサ』(プラス、『背水の孤島』も)は舞台美術をヨ・シンドンが担当した作品。それぞれに作品自体も面白かったのですが、独創的かつアーティスティック、反面、キッチュなポップさも持ち合わせた彼が生み出すセットは、韓国でいま一番面白く、作品のクオリティを上げるのにも一役買っていると思います。『メフィスト』については主演女優チョン・ミドの怪演も光っていました。
5年ぶりに再演した、映画『殺人の追憶』の原作でもある『私に会いに来て』、同名映画が有名な作品をキム・スロプロジェクトが初演した『デス・トラップ』は推理サスペンスでしたが、どちらも笑えるコミカルなシーンを盛り込みながら、しっかりとした推理劇に仕上げてありました。
ほかにも、イ・ジェギュンが東亜演劇賞・新人演技賞を受賞した『家族という名の部族―TRIBES』や、『アリバイ年代記』『背水の孤島』のキム・ジェヨプによる新作『なぜ私は小さなことにのみ憤慨するのか』などなど10本に収めるのが困難なほど、素晴らしい作品にたくさん出会うことが出来ました。

韓国の公演界全体を見ると、2013~14年前半までに業界を支配していた妙な高揚感は見事に消え去りました。多くの来日公演が成果を上げられず、日本で多くのメディアが展開している嫌韓的な報道がボディーブローのように効いてきているため、観光もエンタメも中国向けにシフトしています。いくつかのミュージカルが中国公演を標ぼうしているので、そのうちアイドルを起用したミュージカルなどは日本ではなく中国で公演を始めるのではないでしょうか? さらに最近危機感を覚えているのが、大型ミュージカルのチケット価格設定です。VIP席14万ウォン基準になり、今年は15万ウォンの作品も出てくるかもしれません。昨年から急激に円安が加速したこともあり、現時点のレートで1万5千円越。日本国内作品の平均価格をついに超えました。もちろん、韓国ではさまざまな割引を駆使して定価で購入する人はほとんどいませんが、韓国の平均所得を考えると割引をしても高すぎます。前売りは定価で購入するしかない私たち日本の観客にはますます厳しい状況です。ここ数年で韓国ミュージカルに魅了され、韓国まで観劇にいらっしゃっている方は多いと思います。今年は話題性のみならず、作品性もしっかりと見極めて、大劇場から小劇場まで、より幅広い作品を観てみてほしいなと思います。

2015年の公演ラインナップは近日公開予定です。一人でも多くの方が素晴らしい作品に出会えますように!

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[MUSICAL]2014年版「二都物語」キャスティング発表

[MUSICAL]2014年版「二都物語」キャスティング発表

 

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(写真上段左から)イ・ゴンミョン、ハン・チサン、チョン・ドンハ (下段左から)パク・ソンファン、キム・アソン、イ・ヘギョン、ソーニャ

英国の文豪チャールズ・ディケンズの代表作の一つを舞台化した「二都物語」(韓国では「二都市物語(두 도시 이야기)」と表記)の2014年公演キャストが公開された。

韓国では2012年に初演され、豪華キャストとクラシックかつドラマチックな物語に魅了された観客が続出。“二都市民”と呼ばれるファンダム(ファンのコミュニティ)も形成され、トークコンサートは即完売するなど固いファン層を築いてきた作品だ。

2014年版は、現在上演中の「フランケンシュタイン」を大ヒットに導いたワン・ヨンボムを演出家に起用し、ワン演出家作品の常連俳優たちを中心にキャストが一新されている。

シドニー・カルトン役には「フランケンシュタイン」でビクター役とアンリ役として共演しているイ・ゴンミョンとハン・チサンのWキャスト。チャールズ役にはバンド「復活」から独立してソロ活動を本格化させているチョン・ドンハと「ボニー&クライド」に出演中のパク・ソンファンが出演。ヒロインのルーシー役に「ボニー&クライド」に出演中のキム・アソン。マダム・ドファルジュ役には「ヨセフ・アメージング」に出演していたイ・ヘギョンと「ジャック・ザ・リッパー」などに出演したソーニャが出演。ほか、初演から博士役で出演しているキム・ドヒョンをはじめ、ソ・ヨンジュ、イ・ジョンムン、ホン・ギョンスなどが出演する。

ワン・ヨンボム演出家の手により、より大衆に分かり易い演出が期待されるミュージカル「二都物語」は6月25日~8月3日 国立劇場へオルム劇場にて上演。

[SPECIAL INTERVIEW]パク・ウンテ<前編>

[SPECIAL INTERVIEW]パク・ウンテ<前編>

 

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韓劇.comのオープニングを飾る、インタビュー第1回は韓国ミュージカル界屈指の人気と実力を兼ね備えた若手俳優パク・ウンテさんが登場。前・後編の2回に分けてお送りします。

今年最高の話題作、ミュージカル「フランケンシュタイン」でビクター・フランケンシュタイン博士を支える友人アンリと博士が創造する生命体“怪物”の二役を演じているウンテさん。役柄へのハマり具合が尋常ではない素晴らしさで、この作品は“パク・ウンテを見に行く作品”と言っても過言ではありません。まずは開幕直前に伺った、作品への思いをじっくり語ってもらった前編をどうぞ。

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●「フランケンシュタイン」ではアンリ/怪物と二役を演じられると知ったときは驚きました。実際演じてみていかがですか?
「怪物の役はすーっごく大変です。『フランケンシュタイン』の原作ではビクター・フランケンシュタイン博士が怪物を創り出すところから始まりますよね? でもこのミュージカルでは怪物を創造するのは2幕のストーリーで、1幕は博士とアンリの話なんです。なぜ博士が生命を創造するに至ったか? その理由をフィクションで作って、2幕では怪物がなぜ、博士や人間に対して復讐心を抱くしかなかったのか? というストーリーなんです」

●2幕では決闘場のシーンがあるそうですね。
「僕が制作発表会で『私は怪物だ』という曲を歌いましたよね? あの時は演技もしていなかったし、どんな状態で歌わなきゃいけないのか知らずに歌ってたんですよ。だけど、実際に演技しながら歌うと、絶対にあんな風には歌えない曲だった。歌にならないんです(笑)。実は、日本のコンサート(4/26-28開催『MUSIC MUSEUM』⇒リンク参照)でも歌いたいと思ってたけど、芝居のなかで演技しながら歌ってこそ、本当の醍醐味が味わえる曲なんです。歌だけ歌っても十分に表現できないというか……。もし作品を日本で上演することがあれば、そのシーン自体をお見せしたいです。なので、いま歌おうかどうしようか迷ってるんです」

8L6B3348a ●そんなに制作発表のときと違うんですか?
「ぜんぜん、ぜんっっっぜん!違います! 自分でコントロールできないくらいです。『ウワーーーッ!!!』と叫びながら歌う曲なので。だから稽古では自分がどこまでいけるのかやってみて、本公演が(歌や演技を)思うままコントロールできるようになるための時間になると思います。だけどそれがうまくいかないんです。怪物がものすごく可哀想で、役にハマりきってしまう。もっと客観的になって歌わなきゃいけないのに、舞台に出ると役から抜けられないんです」

●「ジーザス・クライスト=スーパースター」のジーザスみたいに?
「ジーザスよりもっとしんどいです。ジーザスも凄く大変でしたが……。両方ともフォーマットは同じですよ。ジーザスは神に『毒杯を受けてください』(注:劇中曲「ゲッセマネ」の歌詞の一節)と言うし、怪物は創造者に『なぜ、自分を創ったのか?』と訴えます。でも対象は似ていても内容が違うんです。ジーザスの場合は“(毒杯を)お受けしましょう”だけど、怪物の場合は“私はお前を殺すだろう”と、質問を投げかけたあとの行動(答え)が全く違う。ジーザスはもちろん号泣するし悲しいけど、受け入れられた後は心を整えてから逝くので。一方、怪物は復讐まで行きつくのでさらに変えないといけないんです。身体もすごく辛いし、もう死にそうなくらいです。2幕では怪物が復讐に至る物語が展開されます」

●何だか、壮大なストーリーになりそうですね。感動して泣いてしまうかも。
「(芝居のなかで)“僕が”いっぱい泣きますね。観客の皆さんも僕に共感してくださったら、泣けるでしょう。でもビクターもビクターで責任を免れられない哀しさがある。だから僕は、お客さんが見ていて辛くなるんじゃないかな? と半ば心配しています。よく芸術的な映画などで、あまりにもリアルすぎて観るのが辛い作品ってありますよね? そんな感じで『もう2度と見たくない』と思われたらどうしよう(笑)。演じてる僕らもかなりしんどいんですよ。特にビクターとアンリはとても大変な役だと思います」

●相手役、ビクターを演じる先輩3人のキャラクターはどんな感じですか?
「お三方ともすべてが違いますね。日々進行形で共演する瞬間、瞬間で印象が変わっています。もともとお三方とも違うイメージをお持ちですが、キャラクターとともに生きて、新しい表現を探っていらっしゃるので、公演が開幕したらもう少しはっきりと先輩方のキャラクターを掴めるようになると思います。これは僕のキャラクターについても同じですね」

●アンリ/怪物を演じるハン・チサンさんとウンテさんもまったく違う?
「うん、全然違うでしょうね。チサンさんのほうが母性本能を刺激する感じもあるし、よりパワフルなところもあるし。チサンさんの怪物もとても魅力的ですよ」

8L6B3359a●日本のファンの方々に、この作品のどういう部分を見てほしいですか?
「日本語字幕があったらよかったんですけど、セリフのなかにとても切ない部分が多くて、怪物はどの役柄よりも哲学的なようです。例えば『俺は誰なのか?、なぜ生まれてきたのか?』というように、人間に対してずっと問いかけるんです。キーポイントは何かと言えば、1幕は“ビクターがなぜこうせざるを得なかったか?”、2幕はなぜ怪物が復讐せざるを得なかったのか?”ということです。さらに見どころは、2幕の闘技場のシーンでみんな一人二役になるじゃないですか、そのシーンでは怪物が人間らしく見えて、闘技場にいる人間たちが怪物のように見える。そこから初めて誕生した生命が怪物に変わっていく過程が描かれるんです」

●公式資料には「人間のなかに元来秘めている暗部が表現される」というような説明がありました。
「そうそう、その通りです。一人二役で、2幕ではビクターが(闘技場主)ジャックになるし、エレンはジャックの妻エヴァになる……というふうに、表向きには貴族的で清いイメージがある人たちが、闘技場では怪物を苦しめる悪人になる。そういう部分が魅力だと思います。怪物が本当は優しくて……みたいな概念じゃなくて、ひとつの命なのに、人間(アンリ)という部分を怪物という部分がぶち壊す過程が徹底して描かれるので、キャラクターに完全にハマって演じてみると酷いですよ。ワン演出家が苦しめる過程をかなり非情に作られたようです。原作にある博士に復讐する物語も古典的で素晴らしいけど、ミュージカルではもっと直接的なきっかけを作り出されたので、より分かりやすくなっていると思います。そこを理解されれば面白味が増すし、作品の重みも感じていただけるんじゃないかと思います」

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怪物の話を始めると、スッと役が降りてきたかのように思わず話に力が入っていたウンテさん。直々に教えてくれた作品のポイントを読んで観劇すれば「フランケンシュタイン」をより深く堪能できるのではないでしょうか?
後編では、ウンテさんのセルフバイオグラフィーについて、そしてスペシャルゲストとして出演するミュージカルコンサート「MUSIC MUSEUM」(4月26日~28日 東京・AiiA Theater Toyko)についてお伺いしています。スペシャルプレゼントもありますので、後編もお楽しみに!

⇒後編記事はこちら

[MUSICAL]「フランケンシュタイン」稽古場写真が公開!

[MUSICAL]「フランケンシュタイン」稽古場写真が公開!

 

프랑켄슈타인 연습실공개_03023月11日にプレビュー公演の幕を開ける、ミュージカル「フランケンシュタイン」の稽古場の様子を捉えた写真が、3日公開された。

マッドプロフェッサー、ビクター・フランケンシュタインを演じるユ・ジュンサン、リュ・ジョンハン、イ・ゴンミョンの役柄に対する没頭ぶりがすさまじいそうで、ユ・ジュンサンは「練習のたびにあまりにも泣くので本番でどうなるか心配だ」と言い、イ・ゴンミョンも「公演が始まる前に涙腺が渇いてしまいそうだ。あとどれだけ涙を流せば涸れるのか」とSNSにつぶやくほど。

ビクターの忠実な助手、アンリ役を一見キリリとクールに演じているパク・ウンテも「私の中のすべての感情を引き上げて、さらに最後まで持っていかねばならない」と苦労を吐露する一方、ハン・チサンは対照的に、涙ながらに感情を訴える濃厚なキャラクターを創り上げているそうだ。

英国の女性作家メアリー・シェリーの原作小説をもとに、韓国で新たな息吹を得て舞台化される「フランケンシュタイン」。その全貌が姿を現すのは、もう間もなくだ。

【Facebook フォトギャラリー】

[MUSICAL]「フランケンシュタイン」全キャストの裏の顔とは!?

[MUSICAL]「フランケンシュタイン」全キャストの裏の顔とは!?

 

写真左から、パク・ウンテ(アンリ/怪物役)、リュ・ジョンハン、ユ・ジュンサン、イ・ゴンミョン(ビクター/ジャック役)、ハン・チサン(アンリ/怪物役)

写真左から、パク・ウンテ(アンリ/怪物役)、リュ・ジョンハン、ユ・ジュンサン、イ・ゴンミョン(ビクター/ジャック役)、ハン・チサン(アンリ/怪物役) ©Robin_Kim

3月18日から忠武アートホール大劇場で開幕される、ミュージカル「フランケンシュタイン」の新しいイメージカットが17日、公開された。

主要全キャストが当初の役柄に加え、“もう一つの顔を持つ”という設定は、1月の制作発表では明かされていなかったため、大きなサプライズとなった。彼らの変身した姿は、2幕の「闘技場のシーン」で登場。暴力や人間の欲があらわになるという場所で、それぞれがまったく逆のキャラクターを演じるというのだから、面白さも倍増しそうだ。

ユ・ジュンサン、リュ・ジョンハン、イ・ゴンミョンは、哲学、科学、医学の天才でありながら強力なトラウマを抱えている主人公のビクター・フランケンシュタイン役。そんな彼が、金と血の匂いにまみれた闘技場を主催する冷酷で貪欲なジャック役を演じるという。

パク・ウンテとハン・チサンが演じるのは、ビクターの研究助手アンリ・デュ・プレ。ビクターを支える頼もしいアンリが、人間に憧れるモンスターに一変するという。これまでスマートな役柄が多かった2人だけに、破格の変身が見られるのは間違いなさそうだ。

そのほかにも、リサ、アン・シハは純真なビクターの婚約者ジュリアから闘技場のメイド、カトリーヌ役に。ソ・ジヨンとアン・ユジンはビクターの行動を理解する唯一の家族エレンから、闘技場主ジャックの妻、エヴァ役に。ジュリアの父ステファン役のイ・ヒジョンは、闘技場の上客であるフェミニンな雰囲気を醸し出すフェルナンド役で。執事ルンゲ役のキム・デジョンは闘技場主ジャックの分身である、せむし男のイーゴリとして登場する。

主要キャラ全員が、まるごと「ジキル&ハイド」状態になってしまう「フランケンシュタイン」、韓国内外のミュージカルファンの背負って3月いよいよ開幕する。

【Facebook フォトギャラリー】

公演情報:ミュージカル「フランケンシュタイン」

3月18日~5月11日(11日~13日はプレビュー公演)忠武アートホール大劇場

チケットはインターパーク忠武アートホール公式サイトで発売中。

写真左から、リサ、アン・シハ(ジュリア/カトリーヌ役)、ソ・ジヨン、アン・ユジン(エレン/エヴァ役)、イ・ヒジョン(ステファン/フェルナンド役)、キム・デジョン(ルンゲ/イーゴリ役) ©Robin_Kim

 

[PLAY]人気演劇シリーズ「演劇列伝5」ラインナップ発表

[PLAY]人気演劇シリーズ「演劇列伝5」ラインナップ発表

 

engekin52004年からスタート。過去には、チャン・ジン作・演出の「タクシードリブル」「不器用な人々」や三谷幸喜原作「笑の大学」「君となら」、新人時代のオム・ギジュンも出演していた「男子衝動」、劇団チャイムの人気作「老いた泥棒の話」、劇団コルモッキルの代表作「青春礼賛」、今年再演される「M.Butterfly」「観客冒涜」「彼と彼女の木曜日」「エクウス」などなど、テレビドラマ、映画界でも活躍する人気俳優や韓国内外の注目戯曲を積極的に上演している「演劇列伝」シリーズの第5弾のラインナップが発表された。

5月から上演される1作目の「愛別曲」にはバラエティ番組「花よりおじいさん」で大人気のイ・スンジェや、“国民の母”コ・ドゥシムなど、豪華大御所俳優が総出演!
「演劇列伝」は、韓国演劇を見たことがない人でも劇場に足を運びたくなる、キャストの豪華さでも毎回話題を呼ぶ演劇シリーズだけに、今後のキャスト発表にご注目を。

<演劇列伝5 ラインナップ>

●「愛別曲」
(韓国 チャン・ユンジン作/演出:グ・テファン)

5月2日~8月3日 東崇(トンスン)アートセンター トンスンホール

出演:イ・スンジェ、コ・ドゥシム、ソン・ヨンチャン、ソ・ヒョンチョルほか

●「プライド」

(英国 アレクシ・ケイ・キャンベル作/演出:キム・ドンヨン)

8月~10月 劇場未定

●「フランケンシュタイン」

(英国 ニック・ディア作/演出:チョ・グァンファ)

10月10日~11月9日 芸術の殿堂CJトウォル劇場

●「ワーニャ、ソーニャ、マーシャ&スパイク」

(米国 クリストファー・デュラン作/演出未定)

12月5日~14日 大学路芸術劇場 大劇場

●「趣味の部屋」

(日本 古沢良太作/演出未定)

12月~2015年2月 劇場未定

さいきいずみの「韓劇日誌」Vol.1

さいきいずみの「韓劇日誌」Vol.1

 

「何見る!? 2014韓国ミュージカル」

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豪華キャストが勢ぞろい!ミュージカル「フランケンシュタイン」

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Facebookでは先行公開しておりました、今年の韓国ミュージカルラインナップです。画像をダウンロードして今年の観劇計画に役立てていただければと思います。

※無断転載、商用利用はご遠慮ください。また、表中の日程は確定したものではありませんのでご注意ください。

2013年に比べると作品数減。大型作品の新作は数えるほどしかありません。海外ライセンスの新作はEMKの「太陽王」「マリー・アントワネット」と、フランス王宮ものが目立っている一方、「プリシラ」「キンキーブーツ」というドラァグクイーンが主人公の作品が面白そうです。今年は「ヘドウィグ」「ラ・カージュ」の再演もありますので、何気に“綺麗なお兄さん(オネエさん?)”がたくさん観れる1年ですね。

韓国オリジナル作品は何と言っても「フランケンシュタイン」がキャスティング、制作規模ともに群を抜いた豪華さです。あとは作品自体のクオリティが高ければ、韓国から海外に向けて本格発信できる大型ミュージカルの先駆となれるでしょう。中、小劇場作品では「シャーロック・ホームズ2~ブラッディ・ゲーム」「共同警備区域JSA」は必見作。「~ホームズ」はパート1の日本版が2月に上演されたのでご覧になった方も多いはず。パート2は“切り裂きジャック”の話がベースになっています。「~JSA」は昨年のトライアル公演を好評に終え、劇場サイズを格上げして早くも本公演化。予習したい方は舞台版とは若干違いますが、イ・ビョンホン、ソン・ガンホらが主演した、パク・チャヌク監督の映画「JSA」(2000年)を観てお出かけください。

2014公演ラインナップmusical2再演作品では「スウィーニー・トッド」がもっともホットな話題を提供しています。初めて韓国ミュージカルの演出を手掛ける宮本亜門さんが、オーディションを実施し、「やはり声が生半可じゃない!」と韓国俳優を絶賛するツイートをされるほど。豪華キャスト発表を楽しみにしておきましょう。

そして、10年ぶりの「ブラッド・ブラザーズ」、6年ぶりの「ギャンブラー」(偶然2作とも過去にイ・ゴンミョンさんが出演)や、5年ぶりの「思春期」、かつてはこの作品がMミュージカルの代表作だった「愛は雨に乗って~サ・ビ・タ」が3年ぶりにカムバック、など久々の再演作品も気になります。また、昨年から制作予定に入っていた「嫌われ松子の一生」や今年新たにラインナップに入ってきた「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、そして2年ぶりに再演する「深夜食堂」など、日本原作の作品は、ストーリーをご存知の方も多いと思いますので、韓国語のセリフがまだ聞き取れなくても楽しめるのではないかと思います。

すでにリピーターの方も多いですが、韓国ミュージカルは情熱的な俳優とノリの良い観客たちと一緒に楽しめる本場韓国で観るのが断然楽しいです。まだ韓劇デビューしていない方は、思い切って飛んでいらっしゃることをおすすめします!

 

コラム第2回→