ファン・ジョンミン

[MUSICAL]音楽監督キム・ムンジョン 豪華ゲストを迎えコンサート開催

[MUSICAL]音楽監督キム・ムンジョン 豪華ゲストを迎えコンサート開催

 

 

『エリザベート』『笑う男』『ファントム』『レベッカ』『モーツァルト!』『ラ・マンチャの男』など、数々の大作ミュージカルで音楽監督を務めてきたキム・ムンジョンが、自身の名を冠した初のコンサートを開催。豪華ゲストが発表された。

6月7日、8日の2日間(3公演)、LGアートセンターで開催されるコンサートには、彼女が過去に音楽監督を務めたミュージカルの主要キャストのみならず、ジャンルの垣根を超えた多彩なゲストが出演する。

70年代から活躍するシンガーソングライターのチェ・ベクホ、『ファントム』に出演したバレリーナのキム・ジュウォン、大作ミュージカルで多数のヒロイン役を務めてきたチョ・ジョンウン、チョン・ミドは全公演に出演する。なかでもチェ・ベクホは、キム・ムンジョンが大学卒業後、彼のピアノセッションでプロとして活動を始めたという特別な縁ある人物。今回はその恩人とともに50人のオーケストラを率いて演奏するとあって、彼女にとっては意義ある舞台になるといえるだろう。

7日(金)公演には、パンソリの天才ソリクンとして知られ、ミュージカル『西便制(ソピョンジェ)』では女優としても出演したイ・チャラム。『笑う男』『英雄』などに出演したヤン・ジュンモ。そしてキム・ムンジョンがメンターを務めて注目を浴びたJTBCの音楽番組「ファントム・シンガー」から誕生したクロスオーヴァ―グループForte di Quattro(フォルテ・ディ・クワトロ)が出演する。

8日(土)には、『ラ・マンチャの男』『オケピ!』に主演したファン・ジョンミンが久々にミュージカルナンバーを披露する。また『ファントム』『ルドルフ』『モーツァルト!』など彼女が音楽監督を務めた作品に多数主演したイム・テギョンとは、甘美なミュージカルナンバーで共演を準備しているという。そしてミュージカル俳優デビューを果たした『モーツァルト!』をはじめ『エリザベート』『デスノート』『ドリアン・グレイ』で主演したキム・ジュンスと、彼ら3人は、昼夜2公演に出演する。3時公演には『マタ・ハリ』『エリザベート』に主演したチョン・テグン(VIXX LEO)が。7時半公演には『レ・ミゼラブル』『ファントム』『英雄』に主演したチョン・ソンファも登場する。

ポスターには『ドリアン・グレイ』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『レベッカ』『英雄』『西便制』『エリザベート』『ONCE』『ファントム』『ラ・マンチャの男』『マンマ・ミーア!』などのラインナップが公開されている。コンサートでは、これらのミュージカルの名曲はもちろん、出演者たちと“やってみたかった”意外なナンバーも披露されるという。アンサンブルキャストが主人公を務めるスペシャルステージや、今回のコンサートで初めて実現するコラボレーション、さらに事前公表されないスペシャルゲストも登場するとあって、このコンサートでしか見られない、豪華競演が楽しめそうだ。

音楽監督、アーティストとして多くの縁を結んだ俳優や歌手たちと共に、贅沢なひとときをプレゼントしてくれる『2019 キム・ムンジョン<ONLY>』は、6月7日、8日にLGアートセンターで開催。チケットはインターパーク(韓国)LGアートセンターホームページで発売中だ。


【公演情報】

『2019 キム・ムンジョン<ONLY>』コンサート

2019年6月7日(金)~8日(土) LGアートセンター

<出演>

キム・ムンジョン、The M.Cオーケストラほか

●6月7日(金)8時公演 ゲスト:チェ・ベッコ、キム・ジュウォン、イ・チャラム、チョ・ジョンウン、ヤン・ジュンモ、チョン・ミド、Forte di Quattro (コ・フンジョン、キム・ヒョンス、ソン・テジン、イ・ビョリ)&スペシャルゲスト

●6月8日(土)3時公演 ゲスト:チェ・ベッコ、ファン・ジョンミン、イム・テギョン、キム・ジュウォン、チョ・ジョンウン、チョン・ミド、キム・ジュンス、チョン・テグン&スペシャルゲスト

●6月8日(土)7時半時公演 ゲスト:チェ・ベッコ、ファン・ジョンミン、イム・テギョン、キム・ジュウォン、チョン・ソンファ、チョン・ミド、キム・ジュンス&スペシャルゲスト

写真提供:THE P.I.T

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[MUSICAL]三谷幸喜原作、ファン・ジョンミン演出『オケピ!』韓国版、初のネット生中継を実施!

[MUSICAL]三谷幸喜原作、ファン・ジョンミン演出『オケピ!』韓国版、初のネット生中継を実施!

 

2016okepiposterファン・ジョンミン演出、オ・マンソクとのW主演で注目を浴びている三谷幸喜原作のミュージカル『オケピ!』が、開幕を前に、韓国では初の試みとなる公演のインターネット生中継を行う。

韓国最大のポータルサイト、NAVERが実施し、K-POPスターや人気俳優がリアルタイムに登場して話題を呼んでいる「V LIVE」を通して、初日2日前となる12月16日(水)午後8時から、生中継で観客と出会う。

『オケピ!』は、舞台の下にあるオーケストラピット=オケピで繰り広げられるさまざまなハプニングを中心に、13人の楽団員の本音や悲哀をコミカルに描いた作品。日本ではおなじみの三谷作品独特の個性豊かなキャラクターたちが登場する群像劇だ。『笑いの大学』韓国初演で三谷作品の世界に魅了されたファン・ジョンミンが、企画を5年間温め続け、ようやく舞台化。主演のみならず、自ら演出も引き受けるほど、作品への愛着を見せている野心作だ。

イベント当日は、抜群の話術で司会には定評のあるタレントのパク・キョンリムがMCを務めるほか、出演陣が初公開となる劇中歌や楽曲を披露する予定だ。そのほか、稽古中の未公開映像や写真、“演出”ファン・ジョンミンに向けたキャストたちのシークレットメッセージなど、この生中継を介してしか見ることができないさまざまなコンテンツを通して、いち早く『オケピ!』の魅力に触れることができる。

また、生中継中には、日本の動画生中継でも実施されているように、視聴者が質問やコメントを掲示板にリアルタイムに書き込むことができる。質問が採用された人は、『オケピ!』の招待券をプレゼントするという太っ腹なプレゼント企画も用意されている。

舞台のインターネット生中継という前代未聞の企画で、韓国の観客と初めて出会う『オケピ!』は12月18日からLGアートセンターで開幕する。

<NAVER VLIVE> ミュージカル『オケピ!』Talk & Song

●2015年12月16日(水)午後8時~
●出演:ファン・ジョンミン演出、オ・マンソクほかキャスト全員
●MC:パク・キョンリム

※携帯電話からの視聴は専用アプリのダウンロード(iPhone/Andoroid対応)が必要です。


【公演情報】
ミュージカル『オケピ!』(오케피!)
2015年12月18日~2月28日 LGアートセンター

<出演>
●コンダクター(指揮者)役:ファン・ジョンミン、オ・マンソク
●オーボエ役:ソ・ボムソク、キム・テムン
●バイオリン役:パク・ヘナ、チェ・ウリ
●ハープ役:ユン・ゴンジュ、リナ
●トランペット:チェ・ジェウン、キム・ジェボム
●サキソフォン役:チョン・サンフン、ファン・マニク
●ピアノ役:ソン・ヨンチャン、ムン・ソンヒョク
●ビオラ役:キム・ウォネ、キム・ホ
●チェロ役:パク・ジュヒ、キム・ヒョンジン
●ギター役:ユク・ヒョンウク、イ・スンウォン
●ドラム役:ナム・ムンチョル、シム・ジェヒョン
●ファゴット役:イ・サンジュン
●パーカッション役:チョン・ウクジン、パク・ジョンチャン

原作:三谷幸喜/プロデューサー:キム・ミへ/演出:ファン・ジョンミン/音楽監督:キム・ムンジョン/脚色:イ・ヒジュン/振付:パク・ウニョン/舞台:ソ・スクジン/照明:グ・ユニョン/音響:クォン・ドギョン/衣装:キム・ウンスク/小道具:チョ・ユニョン/ヘアメイク:キム・ソヒ/技術:キム・ミギョン/舞台監督:キム・サンフン

写真提供:SEMカンパニー ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[PHOTO]演劇『ヒッキー・ソトニデテミターノ』稽古場フォトギャラリー

[PHOTO]演劇『ヒッキー・ソトニデテミターノ』稽古場フォトギャラリー

 

hikkiposter 演劇『ヒッキー・ソトニデテミターノ』
(韓国語題『ひきこもり外に出た(히키코모리 밖으로 나왔어)』
2015年5月26日~6月20日 ドゥサンアートセンター Space111

出演:森田登美男役:チェ・グァンイル/黒木役:カン・ジウン/鈴木かなこ役:ファン・ジョンミン/鈴木きよし役:ユン・サンファ/鈴木太郎役:キム・ドンウォン/ベテラン寮生役:ぺ・スベク/森田綾役:シム・ジェヒョン/斉藤よしこ役:キム・へガン/斉藤和夫役:イ・ナムヒ


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元引きこもりの登美男役チェ・グァンイル

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引きこもり青年太郎の父きよし役のユン・サンファ(左)と母かなこ役のファン・ジョンミン

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カウンセラー黒木役のカン・ジウン

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20代の引きこもり太郎役のキム・ドンウォン

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パク・グニョン演出家

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40代の引きこもり和夫役のイ・ナムヒ(右)

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和夫の母よしこ役のキム・へガン(左)と登美男の妹、綾役のシム・ジェヒョン

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イ・ホンイの「ソウルde演劇めぐり」Vol.3

イ・ホンイの「ソウルde演劇めぐり」Vol.3

 

韓国版『ヒッキー・ソトニデテミターノ』稽古場より

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通し稽古後、俳優たちに演技ポイントを伝えるパク・グニョン演出家(写真左)

岩井秀人作、パク・グニョン演出の『히키코모리 밖으로 나왔어 ひきこもり、外に出た(原題:ヒッキー・ソトニデテミターノ)』の稽古が始まってからもう1カ月が経ちました。去年の夏から「ドゥサン人文劇場2015」シリーズの作品選定のためのリサーチが始まり、秋に翻訳を終え、上演可否と演出家が決定されたのが冬頃。年初からキャストとスタッフが決まり、本格的な稽古がスタートしたのは4月初旬です。振り返ってみれば長い旅で、それに比べると一カ月の稽古期間はあっという間でしたが、その間MT(Membership Training)と呼ばれている2泊旅行にも行っています(韓国では稽古の途中、チームワークのためにみんなで1泊旅行をするのはよくあることですが、2泊旅行は珍しいです)。今は俳優たちみんなが家族のように仲良くなって稽古を重ねています。

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カウンセラー黒木(カン・ジウン)に励まされる太郎の母かなこ(ファン・ジョンミン)

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パク・グニョン演出家自らセットを動かしながら稽古を進行

このような素敵な雰囲気で作品を創り上げるのもパク・グニョン演出家の特長の一つですが、何よりも彼は観客から信頼されている演出家です。2010年には平田オリザ作『眠れない夜なんてない』の演出を務め、大韓民国演劇大賞作品賞などを受賞したこともあり、『青春礼賛(청춘예찬)』『そんなに驚くな(너무 놀라지 마라)』『満州戦線(만주전선)』など自身の代表作を日本で上演したことも多数あるため、日本の文化や感受性などもよく把握している演出家だと言えます。その上に彼が本作品の最も大事な課題として考えているのは「韓国の観客が共感するような作品にしたい」ということです。「読めば読むほど良い作品だ」と愛情を込めながらも、韓国の観客がまるで私たちの物語だと感じられるように、いろいろと試しながら工夫しているのです。

今回、韓国版『ヒッキー・ソトニデテミターノ』では「ひきこもり」という日本語をそのまま使っています。オックスフォード辞書にも「Hikikomori」が掲載されているほど、この言葉は世界的にも普及していますが、韓国語でも一応「은둔형 외톨이 隠遁型一人ぼっち」という言葉はあるため、日本語であるこの単語を翻訳するかどうか迷ったのも事実です。結局「ひきこもり」を劇中で使うだけではなくタイトルにも出すことになり、本作品がひきこもりに関する作品であることを強くアピールすることになりました。その分、俳優たちは時間をかけて台本を読み続けながら、日本社会のなかのひきこもりについて勉強をしました。とくに劇中でひきこもりを演じる中心人物の三人は、その知識と戯曲のなかの物語と自分との接点を探りながら、それぞれの人物象を描いています。

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元引きこもりで、カウンセラーとして働く登美男役のチェ・グァンイル

稽古中にひきこもり役の三人が自分の役をどのように受け取っているか聞いてみました。まず、元ひきこもりで今は「ひきこもりを外に出す」仕事をしている森田登美男を演じるチェ・グァンイルさん(日本版『ヒッキー・ソトニデテミターノ』で森田役だった吹越満さんと見た目もとても似ている方です)は「この作品を読んでひきこもりのイメージが変わったりはしていないけど、彼らのための専門相談機関があるのは初めて知った」そうで、「過去の傷を乗り越えようとする森田を尊敬します」と丁寧に森田へ近付いています。一方、40代のひきこもり、斉藤和夫を演じるイ・ナムヒさんは「和夫という人物は、一回就職したことがあるけど、何かの理由でひきこもってしまった人ですね。このとんでもない世の中とコミュニケーションするために頑張っている姿を見ていると、涙が出るほど切ない。観客には彼の切なさと共に暖かさを伝えたいですね」と抱負を語りました。イ・ナムヒさん特有の愉快さが感じられる和夫になるのではないかと楽しみです。最後に20歳のひきこもり鈴木太郎を演じるキム・ドンウォンさんは「ひきこもりという言葉は知っていましたが、今まで深く考えたことはなかったです。でもこの作品に出会ってから、もしかしたら私たちと彼らはあまり変わらないかもしれないと思うようになりました」と述べ、誰よりもキャラクターに密着している姿を見せています。「何よりも素敵な先輩たちと一緒に演技することができてとても楽しいです!」と言っている彼は劇中でその先輩を殴らなければならないのですが……。でも、少し乱暴だけど、自分のことを理解してもらいたがる少年らしい一面も持っている人物なので、目には見えない太郎の心境がどのように表現されるか注目したいです。

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40代引きこもり和夫役のイ・ナムヒ(左)と20代引きこもり太郎役のキム・ドンウォン

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引きこもりの3人以外の登場人物たちにもドラマが

実は、この三人以外の登場人物一人一人にもそれぞれのストーリーがあるため、この作品は誰を中心に観ればいいのか分からなくなるくらいです。ますます韓国版になっていく―もっと狭く言えば、ますますパク・グニョン版になっていく―『ヒッキー・ソトニデテミターノ』の舞台が公開されるとき、果たして韓国の観客とこの物語との距離はどこまで近くなれるでしょうか。そしてこの韓国版を日本の皆さんにも見ていただけたら嬉しいです。ぜひご期待をお願い致します。


hikkiposter【公演情報】
演劇『ヒッキー・ソトニデテミターノ』
(韓国語題『ひきこもり外に出た(히키코모리 밖으로 나왔어)』

2015年5月26日~6月20日 ドゥサンアートセンター Space111
出演:森田登美男役:チェ・グァンイル/黒木役:カン・ジウン/鈴木かなこ役:ファン・ジョンミン/鈴木きよし役:ユン・サンファ/鈴木太郎役:キム・ドンウォン/ベテラン寮生役:ぺ・スベク/森田綾役:シム・ジェヒョン/斉藤よしこ役:キム・へガン/斉藤和夫役:イ・ナムヒ

演出:パク・グニョン(劇団コルモッキル)

●『ヒッキー・ソトニデテミターノ』 公式サイト
●岩井秀人主宰「ハイバイ」公式サイト⇒ http://hi-bye.net/

⇒『ヒッキー・ソトニデテミターノ』稽古場フォトギャラリー

取材協力:ドゥサンアートセンター ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。


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[PLAY]岩井秀人作『ヒッキー・ソトニデテミターノ』韓国版を上演!

[PLAY]岩井秀人作『ヒッキー・ソトニデテミターノ』韓国版を上演!

 

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登美男役のチェ・グァンイル

2013年にスタートし、毎年ひとつのテーマをもとに、劇場での公演、講演会、映画上映会に加え、アートギャラリーでの展示もリンクさせ、ドゥサンアートセンターの空間を活用して行われる企画プログラム「ドゥサン人文劇場(두산인문극장)」が開催中。今年は「例外(예외)」というテーマで6月末まで実施されている。

なかでも人気が高いのが、小劇場Space111で上演する新作演劇の上演で、現在は天安門事件を追う米国記者の視点から事件を浮き彫りにしていく『チャイメリカ(차이메리카)』を5月16日まで上演中。次に上演されるのが、日本原作の『ヒッキー・ソトニデテミターノ』だ。

『ヒッキー・ソトニデテミターノ』は2012年に吹越満主演で、パルコ劇場にて初演された作品。作・演出の岩井秀人が、この作品に先駆けて自身のひきこもり体験をもとに発表した第1作、『ヒッキー・カンクントルネード』(2003年)の続編的な作品だ。
10年もひきこもっている主人公、登美男のために母親がカウンセラーの“出張お兄さん”を依頼したことで巻き起こる人間模様を描いた第1作から、今作では“元ひきこもり”としてカウンセラーになった登美男が新たなひきこもりの青年や家族などに出会う物語となっている。

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吹越満主演の日本公演の様子 ©Wakana Hikino

このユニークな作品の韓国版演出を担当するのは、『青春礼賛』『そんなに驚くな』『満州戦線』など日本でも多数の上演歴をもつ劇団コルモッキルの代表パク・グニョン。市井の人々のひきこもごもを描き続けてきた演出家は、岩井秀人も演出部に所属する青年団をはじめ、日本の劇団や俳優とも長年の交流があるため、原作がもつ独特の世界観やニュアンスをしっかりと韓国の観客に見せてくれそうだ。

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鈴木太郎役のキム・ドンウォン(写真中)と、父きよし役のユン・サンファ、母かなこ役のファン・ジョンミン

主人公の登美男役には多数の演劇のみならず『ワニとジュナ』『破壊された男』など映画にも多数出演しているチェ・グァンイル。そして登美男がカウンセリングすることになるひきこもりの青年、鈴木太郎を劇団コルモッキル作品ではおなじみのキム・ドンウォン、その父きよし役に昨年の主演作『ジュリアス・シーザー』が東亜演劇賞作品賞を受賞したユン・サンファ、母かなこ役を『地球を守れ!』『怪しい彼女』などの映画でも知られる劇団木花出身の女優ファン・ジョンミンが演じる。また40代のひきこもり、斉藤和夫役をベテランのイ・ナムヒが演じるなど、韓国演劇界ではそれぞれ主役を張る実力派俳優が見事に揃っており、日本作品ならではのちょっとコミカルでシュールな人間関係をどう再現してくれるのか期待される。

韓国でも“ひきこもり”という単語が一般にも普及しているほど、社会問題化しつつあるなか、「例外」という人文劇場のテーマにピッタリなこの作品を、韓国の演出家と俳優たちがどのように消化して表現するのか、日本人の立場から見てみるのも一興だろう。
『ヒッキー・ソトニデテミターノ』は5月26日からドゥサンアートセンターSpace111で開幕する。

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40代で引きこもりを続ける斉藤和夫役のイ・ナミ

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hikkiposter【公演情報】
演劇『ヒッキー・ソトニデテミターノ』
(韓国語題『ひきこもり外に出た(히키코모리 밖으로 나왔어)』

2015年5月26日~6月20日 ドゥサンアートセンター Space111
出演:森田登美男役:チェ・グァンイル/黒木役:カン・ジウン/鈴木かなこ役:ファン・ジョンミン/鈴木きよし役:ユン・サンファ/鈴木太郎役:キム・ドンウォン/ベテラン寮生役:ぺ・スベク/森田綾役:シム・ジェヒョン/斉藤よしこ役:キム・へガン/斉藤和夫役:イ・ナムヒ

演出:パク・グニョン(劇団コルモッキル)

●『ヒッキー・ソトニデテミターノ』 公式サイト
●岩井秀人主宰「ハイバイ」公式サイト⇒ http://hi-bye.net/
写真提供:ドゥサンアートセンター ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[MUSICAL]ファン・ジョンミン&チョ・スンウ主演 三谷幸喜原作『オケピ!』韓国版キャストオーディション実施

[MUSICAL]ファン・ジョンミン&チョ・スンウ主演 三谷幸喜原作『オケピ!』韓国版キャストオーディション実施

 

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写真:『オケピ!』韓国公式ブログより

ファン・ジョンミン&チョ・スンウという映画、舞台、ドラマと縦横無尽に活躍している名優2人の主演がすでに発表されているミュージカル『オケピ!』が公開オーディションを実施する。

ミュージカル『オケピ!』は作・演出:三谷幸喜、音楽監督:服部隆之で2000年に初演された作品。
ミュージカルを上演中のオーケストラ・ピット(通称オケピ)を舞台に、コンダクター(指揮者)と個性あふれる演奏者12人の人間模様をユーモアをたっぷりに描いた、三谷幸喜お得意の群像劇だ。2003年には若干キャストを変えて再演も行われている。
⇒2003年公演 パルコ劇場公式サイト

韓国では『笑の大学』『君となら』、そして5月から大学路のトンスンアートセンターで上演する『酒と涙とジキルとハイド』(紹介記事参照)など三谷幸喜作の演劇はこれまでも上演されてきたが、ミュージカルは初めての上演となる。ファン・ジョンミンとチョ・スンウが主演というだけでも十二分に注目に値するが、どんなキャラクターも自分のものにし、演じこなす2人が三谷作品に挑む姿を見たい日本のファンも多いはずだ。

今回のオーディションでは、オーケストラのメンバー12名が募集される。
バイオリン(30代女性)、ビオラ(40代男性)など、キャラクター別に年代と性別が細かく指定してあり、4月20日に行われるというオーディションでは、課題曲の演奏が必須とされている。
最近はミュージカル『ONCE』をはじめ、出演者が実際に演奏までこなさねばならない作品が増えているが、このハードルを超えてどんなキャストが揃うのか期待がふくらむ。

今年下半期最大の話題作になることは間違いないミュージカル『オケピ!』韓国版は、LGアートセンターで12月18日より開幕予定だ。


【公演情報】
ミュージカル『オケピ!』(오케피!)
2015年12月18日~2016年2月28日(予定)

出演:ファン・ジョンミン、チョ・スンウ
音楽監督:キム・ムンジョン
●公式ブログ http://blog.naver.com/orchestrapit

土田真樹の「エーガな日々」Vol.4

土田真樹の「エーガな日々」Vol.4

 

「2014年韓国映画総括&2015年の期待作は?」

新年の挨拶が遅くなってしまいましたが、今年もよろしくお願い致します。久々のコラム更新は2014年を振り返ると同時に2015年に向けての展望を占ってみようと思います。

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李舜臣(イ・スンシン)将軍を演じたチェ・ミンシク(写真左)、来島通総(くるしまみちふさ)役のリュ・スンニョン  <『鳴梁』プレス試写会より>©Maki Tsuchida

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主要キャストが勢ぞろい!『鳴梁』プレス試写会より ©Maki Tsuchida

2014年の韓国映画界における最大イシュー(話題)は、やはり慶長の役における豊臣水軍と朝鮮水軍の海戦を描いた『鳴梁(명량 ミョンリャン)』の大ヒットだったでしょう。それまで韓国映画界最大のヒット作は観客動員数約1300万人を動員した『グエムル 漢江の怪物』だったのですが、『鳴梁』は、更に400万人以上を上回る1700万人以上の観客動員数を記録しました。朝鮮軍が豊臣軍を破った史実を描いているのですが、細部や歴史解釈に関する部分は日本のモノとは違っており、日本から見ると国辱映画となるかもしれませんが、ともあれ韓国では大ヒットとなりました。
日本の大河ドラマにおける明治維新や戦国時代の武将のように、これまで何度も映像化されてきた物語なのですが、様々な登場人物の人間模様を描いて、感情移入しやすいキャラクターを散りばめたこと。そして上映時間の半分を占める迫力ある海戦シーンなど、確かに見どころはたくさんあったのですが、最大のカタルシスは、日本に勝つという爽快さではなかったでしょうか。キム・ハンミン監督は前作『神弓-KAMIYUMI-(原題:최종병기 활)』(2011年)で、満州族の清軍との戦いを描いて観客動員数800万人を超える大ヒットを記録しており、ナショナリズムを刺激するエンターテイメント作りがお得意なのかもしれません。

一方、このような大作の影に隠れている感もありますが、韓国インディーズの躍進も見逃せません。特筆すべきは、大手の配給会社がインディーズ映画に投資・配給を行うようになったことは、インディーズ映画界にとって新たな配給モデルとなりました。中でも、最も話題となったのは、『ハン・ゴンジュ 17歳の涙(原題:한공주)』に主演して、第35回青龍映画賞で主演女優賞も受賞したチョン・ウヒの発見ではないでしょうか。チョン・ウヒは1987年生まれ。女優としては遅咲きと言えるでしょうが、今年はファン・ジョンミンと共演する『哭声(곡성)』(仮題)などへの主演が決まっており、第2のムン・ソリになるのでは? と、私が注目している女優です。

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青龍映画賞で4冠を達成!『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』のポスターと主演のチョン・ウヒ ©Maki Tsuchida

2014年の公開作の中には、韓流スターが出演しているにもかかわらず、興行面で惨敗する作品も目立ちました。ソン・スンホンが不貞の夫を演じた『情愛中毒(原題:인간중독)』は、露出シーンが話題になりましたが、観客動員数には直結しませんでした。ソン・へギョ、カン・ドンウォンと、2大韓流スター主演の『ドキドキ私の人生(두근두근 내 인생)』もしかり。興行失敗の最大の原因といえるのが、映画で最も大事な要素であるキャラクターに共感できないことでした。
一方、2014年に観客動員数1000万人を超えた映画の主人公は、『弁護人(변호인)』(※公開は2013年12月)ソン・ガンホ、『鳴梁』はチェ・ミンシク、12月に公開し、2月現在もまだロングラン上映している『国際市場で逢いましょう(原題:국제시장)』はファン・ジョンミンと、いわゆる韓流スターではなく、演劇畑出身の実力派中堅俳優であることがわかります。それと同時に観客層にも変化がありました。これまでの映画館の観客は若い人が中心だったのですが、これらの作品は明らかに中高年が多いのです。
韓国では2014年のトレンドが映画のみならず、様々な分野で復古風(복고풍 ポッコプン)という言葉で表現されるレトロ感覚が幅をきかせていました。この流れは2015年も続いており、ユ・ハ監督の“街(거리)3部作”の最終章となるイ・ミンホ主演の『江南1970(강남 1970)』、1960~70年代にフォークブームの拠点となった音楽喫茶を舞台にした『セ・シ・ボン』など、1960年代、70年代を時代背景にした作品が劇場公開され、興行面でも成功を収めています。

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『ブラザーフッド』『シルミド』などを超える大ヒット作となるか!? ソル・ギョング&ヨ・ジング主演『西部戦線』

ところで、2015年は復古風だけではなく、多様な映画がラインナップしています。
朝鮮時代を背景にした映画では、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン主演の『侠女、刀の記憶(협녀, 칼의 기억)』。義兄弟の絆を裏切った男とそれを許さない女が、時を経て対峙するストーリーで、劇中では舞うような剣アクションを見せてくれることでしょう。一方、リュ・スン二ョン、ペ・スジ(miss A)、ソン・セビョク、キム・ナムギル出演の『桃李花歌(도리화가)』は朝鮮時代に実存したパンソリの名手、シン・ジェヒョの愛の物語を描いた作品で、こちらも見逃せません。
愛の物語といえば、主演のチョン・ウソンが制作も手掛け、キム・ハヌルと豪華共演を果たした『私を忘れないで(나를 잊지 말아요)』は、事故で記憶を失った男が、自分の過去を思い出せないまま新しい恋に落ち、消えていた10年間の記憶を埋めていくというストーリーです。
他にも1953年6月25日の朝鮮戦争を背景に南北の兵士が孤軍奮闘する、ソル・ギョング、ヨ・ジング主演の『西部戦線(서부전선)』や、リュ・スンワン監督が『国際市場』で再ブレーク中のファン・ジョンミンと『生き残るための3つの取引(原題:부당거래)』以来、約4年ぶりにタッグを組んだ『ベテラン(베테랑)』は、ベテラン刑事の活躍を描くアクションノワールです。
2015年も魅力的な作品が劇場公開を控え、韓国映画から目が離せない年になりそうです。

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