イ・ユンテク

[PLAY]秀作演劇を映画館で!『惠慶宮 洪氏』6月4日公開

[PLAY]秀作演劇を映画館で!『惠慶宮 洪氏』6月4日公開

 

DSC_0006

『恵慶宮洪氏』2014年公演より 恵慶宮役のキム・ソヒ(左)と正祖役のイ・ギドン

舞台作品を映画館で堪能できる、韓国では初の試みとなる「DnC Live(Drama & Cinema Live)」の第1弾作品として、演戯団コリペのイ・ユンテク演出、キム・ソヒ主演の『惠慶宮 洪氏(ヘギョングンホンシ)』が6月4日から上映される。
『惠慶宮 洪氏』は、国立劇団の制作で2013年に初演された作品。父である朝鮮王朝21代王・英祖(ヨンジョ)の怒りを買い、米びつに閉じ込められ死去した逸話で有名な思悼世子(サドセジャ)の妻。のちにドラマ『イ・サン』の主人公となった正祖(チョンジョ)の母となる人物の物語だ。
⇒韓劇.com 2014年公演紹介記事

DSC_0186

『恵慶宮洪氏』2014年公演より 恵慶宮役のキム・ソヒ(左)と思悼世子役のペク・ソッグァン

母、惠慶宮 洪氏が還暦を迎えるにあたり、正祖は新たに建築した「華城行宮」で祝賀式典を開く。そこで正祖は父・思悼世子の称号を“荘献”として追尊し、名誉回復させるが、その夜、思悼世子の霊が惠慶宮のもとに現れる……。
物語は、婚姻に至るまでの若年期から、父王の権威に屈して放蕩の限りを尽くす世子と惠慶宮の苦悩など、過去の回想を織り交ぜながら惠慶宮の劇的な半生が描かれていく。なかでも惠慶宮の少女期から老後までをひとりで演じこなす、主演キム・ソヒの演技に圧倒される作品だ。
ステレオタイプな王室の人間模様というよりも、登場人物それぞれの人間臭いエピソードを交えながらエンターテイメント性高く仕上げてあり、スクリーンでも十分に観客を引き込むだけの見ごたえある作品となるはずだ。

日本では「ゲキ×シネ」「シネマ歌舞伎」など、舞台作品を映像化して映画館で鑑賞することはもはや常識となっているが、韓国ではまだ舞台は“生で観るもの”という認識が強い。よってテレビの劇場中継などの映像アーカイヴ化や、DVDとして商品化されることもほぼ皆無の状態だ。
だが、近年は国立劇場で上映されたNTLive(英国ナショナルシアター作品の映像上演)が、爆発的人気を博して数千席が完売する作品も出るなど、作品力さえあれば集客できる手ごたえを得ている。また、大型シネコンが飽和状態の韓国では、映画館の多角的利用への道は急務。今後はこのような舞台作品の映像化や、コンサートやイベントのライブビューイング的上映も増えていきそうだ。

DSC_0665

『恵慶宮洪氏』2014年公演より 側近に捕えられ米びつに閉じ込められる思悼世子役のペク・ソッグァン

公開劇場情報は、DnC Liveの公式Facebookなどを通じて今後公開予定。
なお、演劇『惠慶宮 洪氏』は、今年も12月12日~27日に国立劇場タルオルム劇場で再演される。チケットはインターパークで絶賛発売中だ。


【映画情報】
DnC Live『惠慶宮 洪氏』(혜경궁 홍씨)
6月4日公開
監督:チャン・ドンフン(『となりの男』『クリスマスに雪が降れば』)
作・演出:イ・ユンテク(演戯団コリペ)
出演:ユン・ヨソン、キム・ソヒ、チョン・テファ、パク・ヒョンスク、ファン・ソクジョン、イ・サンホンほか

●公式Facebook⇒ https://www.facebook.com/dnclivekorea

<トレイラー映像>

©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[PLAY]イ・サンの母の壮絶な生涯―『恵慶宮洪氏』プレスリハーサル

[PLAY]イ・サンの母の壮絶な生涯―『恵慶宮洪氏』プレスリハーサル

 

DSC_0522劇団「演戯団コリペ」を主催し、国立劇場の芸術監督なども務めたイ・ユンテクの作・演出で昨年初演され、好評を得ていた演劇『恵慶宮洪氏』(ヘギョングン ホンシ)が1年ぶりに再演。プレスリハーサルが12月15日、国立劇団 ペク・ソンヒ チャン・ミンホ劇場で行われた。

恵慶宮洪氏は、韓国の時代劇にもよく登場し、暴君として知られる思悼世子(サドセジャ)の妻。イ・ビョンフン監督による07年のドラマ『イ・サン』の主人公、正祖(チョンジョ)の母と言えば、ピンとくる人も多いだろう。本作では、父王である英祖(ヨンジョ)の怒りを買い、米びつに閉じ込められて非業の死を遂げた夫君・思悼世子を慕いながらも、生涯ぬぐえない孤独感と闘う女の生き様が描かれている。イ・ユンテク演出曰く、「歴史上の悲劇ではなく、家族の悲劇として描いた」作品だそうだ。

主演は演戯団コリペの看板女優キム・ソヒ。10歳で思悼世子に嫁いだ純真な娘時代から、夫の放蕩~死、そして息子、正祖と対峙する老後の姿までを見事に演じ分ける。皮膚病もちで世子や女官に背中を掻いてもらうなど、世子嬪(セジャビン)とは思えないほど人間臭い一面を覗かせるシーンもあり、キム・ソヒならではの個性的な恵慶宮を見せてくれる。

また、英祖役のユン・ヨソンや、恵慶宮の父、ホン・ボンハン役のチョン・テファなど演劇界の重鎮俳優を筆頭に実力派俳優がズラリと揃う。なかには、ドラマ『未生(ミセン)』に出演して注目を浴びたファン・ソクジョンがハン尚宮役に、今年、野田秀樹『半神』に出演したイ・ヒョンフンが軍官や内侍などを一人多役で演じるなど、硬軟演じ分けられる柔軟な演技力をもつ俳優たちのアンサンブルも面白い。重い史劇というよりも、マクチャンホームドラマを見ているようなエンターテイメント作品に仕上げてあり、韓国時代劇好きはもれなく楽しめるはずだ。


【公演情報】
演劇『恵慶宮洪氏』
2014年12月16日~28日 国立劇団ペク・ソンヒ チャン・ミンホ劇場
出演:キム・ソヒ、ユン・ヨソン、チョン・テファ、パク・ヒョンスク、ファン・ソクジョン、イ・サンフン、イ・ギドン、イ・ドンジュン、ペク・ソックァン、キム・シホン、イ・ヒョンフンほか
チケットはインターパークほかで発売中


<フォトギャラリー>
DSC_0006 DSC_0080 DSC_0089 DSC_0106 DSC_0186 DSC_0191 DSC_0253 DSC_0265 DSC_0314 DSC_0369 DSC_0385 DSC_0485 DSC_0508 DSC_0538 DSC_0582 DSC_0594 DSC_0665 DSC_0792 DSC_0856 DSC_0900