駿馬であったが、身体にまだら模様があったため人間にむごい仕打ちを受け続けてきた老馬、ホルストメールの視線から、人間の欲や業、栄枯盛衰を描写する、文豪トルストイの短編「ある馬の物語」を音楽劇にした「ホルストメール」がベテラン俳優を揃えて上演される。
ホルストメールを演じるのは、80年代からテレビドラマ、映画、舞台で幅広く活躍、自らの名前を冠した「劇団ユ」を主宰するユ・インチョン。日本では、前大統領、李明博(イ・ミョンバク)政権時代に、文化体育観光部長官を務めていた人としてのほうが馴染みがあるかもしれない。劇団ユで1997年に演じた作品をひっさげて政治の世界から本業である舞台に8年ぶりに復帰。年齢を重ねて一層深みのある老いたホルストメールの姿を体現してくれそうだ。ほか、時代劇に多数出演、最近ではドラマ「百年の遺産」でコミカルな姿も見せていたキム・ミョンスと、映画『友へ チング』の優等生サンテク役で知られ、ミュージカル女優ソ・ジヨンの実兄でもあるソ・テファが、ホルストメールの才能を見抜き愛馬にする侯爵セルホプスキをWキャストで演じる。重厚な古典演劇の醍醐味を堪能できそうだ。
公演情報:音楽劇「ホルストメール」
2月28日~3月30日 CGV新韓カードアートホール(永登浦CGV内)
出演:ユ・インチョン、イ・ギョンミ、キム・ソンギョン、キム・ミョンス、ソ・テファ、パク・ウォンムク、チ・デハンほか
チケットはインターパーク、CJ E&Mチケットなどで販売中。