女優ウ・ヒョンジュを代表に、チョン・ミドら女性メンバーが多数所属する劇団「メンシアター」の新作演劇『フローズン-Frozen』が全公演完売の快挙を成し遂げ、観客の声に応えて追加公演を実施する。
戯曲の選定眼と、俳優たちの安定した演技、クオリティーの高い美術や衣装で、韓国演劇ファンの間でも評価の高い「メンシアター」作品だが、当初6月9日~28日までの約20日間の上演を予定していたものの、発売直後に全公演のチケットが完売。改めて動員力を実証した。
演劇『フローズン-Frozen』は、英国の女性劇作家ブライオニー・ラヴェリー(Briony Lavery)が1988年に発表。2004年にはトニー賞作品賞にもノミネートもされるなど、彼女の代表作となっている。
物語の舞台はイギリス。幼い少女が誘拐され、のちに死体で発見されるという無残な殺人事件が起きる。犯人は小児性愛者の連続殺人犯ラルフ。そして娘を失い、深い哀しみに陥る母親ナンシーが登場する。そこにニューヨークからラルフを研究するためにやってきた精神分析医のアグネーシャが加わり、3人の内面の葛藤と変化が描かれる。それぞれのモノローグから他の2人を浮き彫りにしていきながら、観客は3人の交錯するストーリーを見ることになる。
韓国初演となる『フローズン』は、劇団「メンシアター」の看板女優であるウ・ヒョンジュとチョン・スヨン、さらに劇団外の作品にも多数出演して安定した演技力を誇るパク・ホサン、イ・ソクジュンというベテラン男優2人も出演するとあって、観客の期待を膨らませる豪華キャストが揃っている。
さらに、錚々たる顔ぶれの制作陣にも注目だ。演出は演劇『M.Butterfly』を大ヒットさせ、7月にはソウル芸術団の新作ミュージカル『神と共に-チョ・スンピョン』の演出も話題のキム・グァンポ。潤色のコ・ヨンオクは、キム・グァンポが主宰する劇団「晴雨(청우 チョンウ)』の作品、『私の名前は川』『主人がいらっしゃった』などで長年タッグを組んできた女性劇作家だ。そして舞台美術は『レベッカ』『モーツァルト!』『フランケンシュタイン』などの大作ミュージカルで見せた独特のデザインに評価が高いチョン・スンホ、照明を『家族という名の部族』『雄鶏たちの闘い』などNONAME THEATER COMPANYの作品を手掛けたチャン・ハンソルが担当する。
今回も争奪戦が必至の追加公演は6月30日~7月5日までの6日間、7公演分のみ。チケットは、5月26日(火)午後3時よりインターパークで発売開始される。
【公演情報】
演劇『フローズン Frozen』
2015年6月9日~7月5日 アルコ芸術劇場 小劇場
出演:ウ・ヒョンジュ、パク・ホサン、イ・ソクジュン、チョン・スヨン
演出:キム・グァンポ/翻訳:チャ・ヨンファ/潤色:コ・ヨンオク/舞台:チョン・スンホ/照明:イ・ドンジン/音楽:チャン・ハンソル/衣装:パク・ソヨン/扮装:ペク・ジヨン
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<俳優インタビュー映像>
https://www.youtube.com/watch?v=ur25B3LnUWc
https://www.youtube.com/watch?v=oUYmXAcTILA
https://www.youtube.com/watch?v=-dEwobG4dCg
https://www.youtube.com/watch?v=5GMhujLJEbQ