2013年のブロードウェイ初演が成功をおさめ、トニー賞やオリビエ賞など多数のアワードをを受賞。ブロードウェイ初演からCJ E&Mが共同プロデュースとして参加し、新たなミュージカル制作のスタイルを開拓した『キンキーブーツ』。2014年に制作陣をそのままに、人気俳優を揃えて上演した韓国版も驚異的な動員を記録して、ミュージカル界に新風を巻き起こした作品だ。
約1年半ぶりの再演にあたり、ニューフェイスを多数揃えた2016年キャストが発表された。
親から譲り受けた倒産寸前の靴工場を経営するチャーリー役には、イ・ジフンとキム・ホヨン。ともに、ミュージカル『ラ・カージュ(オ・フォール)』や『プリシラ』で、美しい女装を披露していた二人だが、今作ではドラァグクイーンのローラとともに、きらびやかなブーツ制作に挑む青年経営者として、凛々しい姿を舞台で見せてくれそうだ。
ブーツ制作のアイデアを提供し、靴工場を経営難から救うことになるドラァグクイーンのローラ役には、チョン・ソンファとカン・ホンソク。韓国版『レ・ミゼラブル』ではジャン・バルジャンを初演から演じ、勇壮な歌声を聴かせていたチョン・ソンファだが、『ラ・カージュ』で演じたゲイカップルの主人公エルヴィン役は絶品で、フェミニンな演技も得意とするだけに、ハマり役となるのは間違いない。そして、韓国初演でソウルフルな歌声とともにローラ役を完璧にこなして話題を呼び、同年度の「ザ・ミュージカル・アワード」主演男優賞も受賞。一気に役者としての株を上げたカン・ホンソクのカムバックは初演からのファンには朗報だ。
靴工場の現場を仕切り、ローラと敵対するドン役には初演で同役を演じたコ・チャンソクとシム・ジェヒョンのWキャスト。唯一無二のキャラクターと味のある演技が光るコ・チャンソクに対し、若手ながらどっしりとした重厚感を見せるシム・ジェヒョンと、対照的な個性を今年も堪能できそうだ。
靴工場の再生のため、チャーリーを支えるスマートな女子社員ローレン役には、結婚・出産後、昨年から活動を再開し『風と共に去りぬ』『エドガー・アラン・ポー』などの大作で存在感あるヒロイン像を披露していたキム・ジウ。チャーリーの長年の恋人であるローレン役にはシン・ウィジョンと、今年は女性キャストがそれぞれシングルキャストで登場する。
また、韓国初演時に大きな人気を博したのがローラのドラァグクイーン仲間として登場する「エンジェル」たち。今回は初演メンバーである、キム・ジュンレ、ウ・ジウォン、クォン・ヨングク、ソン・ユテク、ハン・ソンチョンに加えて、ミュージカル『ニュージーズ』への出演を通じて実力を認められたB-BOYグループ、フュージョンMC出身のダンサー、パク・ジンサンが起用された。美麗な容姿とキレのあるダンスで、物語を盛り上げてくれる彼らの活躍に期待したい。
7月に行われる日本版では三浦春馬と小池徹平が主演し、さらに作品への注目度が上がるのは必至だ。実話を基にした感動的なストーリーと、シンディー・ローパーが手掛けたポップな楽曲。ブロードウェイの一流制作陣による舞台や衣装が堪能できる『キンキーブーツ』は9月2日から11月13日まで、ブルースクエア サムソン電子ホールで上演。1次チケットは6月27日より発売開始される。
【公演情報】
ミュージカル『キンキーブーツ』(킹키부츠)
2016年9月2日~11月13日 ブルースクエア サムソン電子ホール
<出演>
●チャーリー役:イ・ジフン、キム・ホヨン
●ローラ役:チョン・ソンファ、カン・ホンソク
●ローレン役:キム・ジウ
●ドン役:コ・チャンソク、シム・ジェヒョン
●二コラ役:シン・ウィジョン
●エンジェル役:キム・ジュンレ、ウ・ジウォン、クォン・ヨングク、ソン・ユテク、ハン・ソンチョン、パク・ジンサン
脚本:ハーヴェイ・フィアスタイン/作詞・作曲:シンディー・ローパー/演出・振付:ジェリー・ミッチェル/原作:ジェフ・ディーン&ティム・ファース/音楽スーパーバイザー:ステファン・オレムス/協力演出:ディヴィ・ボンズ/協力振付:ラスティ・モワリー/協力音楽スーパーバイザー:ウィル・ヴァン・ダイク/
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<スポット映像>
<メインキャストインタビュー>
<エンジェル役インタビュー>