「女神様(ヨシンニム)」って!?

「女神様(ヨシンニム)」って!?

 

DSC_0449まず、このページでは、知っておけば観劇の役に立つ……かもしれない(笑) 「女神様が見ている」のトリビア的小ネタと公演データを紹介します。

jisook女神様が「ご覧になっている」!?

「女神様が見ている」は韓国語で「여신님이 보고 계셔(ヨシン二ミポゴケショ)」というタイトルです。実は、これを直訳すると「女神様がご覧になっている」となります。韓国では親や目上の人(神様なども含む)に対して敬語表現を使わないといけないから、というのもありますが、それでも、こんなタイトルは韓国でもなかなかないユニークなもの。タイトルだけ見てもどんな作品だろう? と思わず好奇心を掻き立てられるはずです。
韓国では「ヨシンニム(여신님)」とか、タイトルの頭文字を取って「ヨボショ(신님이 고 계)」と略して呼ばれています。ちなみに「ヨボショ」は、電話で「もしもし」など人に呼び掛けるときに使うヨボシヨ(여보시요)を略した言葉=ヨボショ(여보쇼)と同じ発音なので、より親しみをもって使われているのです。

名作を生んだのは「恐るべき新人たち」

parksoyoung

パク・ソヨン演出家

10年に1作、誕生するか? と言われるほど斬新で、完成度の高いオリジナルミュージカルを創り上げたのは、3人の若きクリエイターたち。3人のなかで唯一の男性であるハン・ジョンソク脚本家は、中央大学在学時の約9年前、校内で実施されたミュージカルシナリオコンテストに当選し、ミュージカル創作所「火と氷」という団体が運営する教育プログラムに参加。そこでパク・ソヨン演出家、イ・ソンヨン作曲家と出会い、3人はもともと長年の親交があったのです。
そしてハン脚本家が創作に着手したのは6年ほど前。ベルギーの作家メアリー・ノートンの「硫酸」という小説にインスパイアされたそうで(この小説は強制収容所を舞台にしたリアリティショーで非情なサバイバルが繰り広げられるなか、一人の美しい女子大生が捕えられたことで攻防が変化していくという物語)、その後もパク演出家、イ作曲家と企画を温め、創作を続けながら、「CJ CREATIVE MINDS」の創作支援公募作品に2011年選定され、日の目を見ることになったのです。

2度のリーディング公演、そして本公演へ

juminjin

2013年初演からジュハ役を演じているチュ・ミンジン

「女神様が見ている」に光を当てた「CJ CREATIVE MINDS」は、CJ文化財団が2010年に新作ミュージカルの創作を支援するために創設された公募プログラム(翌2011年からは演劇も開始)。このプログラムから、ミュージカル部門では「風月主」「女神様が見ている」「ラスト・ロイヤルファミリー」「ギュン」などがこれまで本公演に上がりましたが、なかでも「女神様」は3度目の再演も成功裏に終了するほど別格の大ヒットに。リーディングの時点から最も期待される創作ミュージカルと呼ばれ、本公演に上がったとたん人気爆発! 筆者も初演を見に行ったとき、端から端までびっしりと埋まった客席に驚いたものです。同年の「韓国ミュージカル大賞」では並み居る大型ライセンス作品を押しのけ、脚本賞も受賞。韓国オリジナルミュージカルをもっと制作していこう! という気運の盛り上げにも一役買った作品となりました。

また、作品のヒットは新たなスターも生み出しました。特に、最初のリーディング公演から昨年までずっとシン・ソック役を演じていたチェ・ソンウォンはここ1年で4作に出演するほど多忙に。ほかにも“永遠の女神様”と呼ばれているイ・ジスク、チュ・ミンジン、イム・チョルス、カン・ジョンウは「女神様」で好演して名を上げ、いまや主演級俳優として活躍するようになりました。ほとんどの出演者が、劇場街・大学路(テハンノ)ではすでにそれなりの経験を積んでいた俳優でしたが、本作への出演により、皆がさらなるキャリアアップを果たしたのです。

【上演データ】

●CJ CREATIVE MINDS リーディング公演(2011年4月25日@CJ AZIT)
出演:チェ・デフン、チョ・ガンヒョン、チョン・ウォニョン、パク・ジュヒョン、キム・ヌルボム、ペク・ソンチョル、チェ・ソンウォン、イ・ジスク
<公演当時の記事(CJ AZIT公式ブログより)>

<CJ CREATIVE MINDS公式動画>
●チョン・ウォニョン(スンホ役)「悪夢に祈る」
●キャスト全員「誰のために」
●チョ・ガンヒョン&チョン・ウォニョン「女神様が見ていらっしゃる」

●イェグリンアンコール公演(2012年8月8日@忠武アートホール 小劇場ブルー)
出演:チェ・ホジュン、チェ・ソンウォン、パク・ヘス、ムン・サンヒョン、チェ・ホスン、チョン・ソンウ、ホン・ジヒ

<イェグリンアンコール公演ダイジェスト映像(「ザ・ミュージカル」公式チャンネルより)>

●初演(2013年1月15日~3月5日@忠武アートホール 小劇場ブルー)
出演:チェ・ホジュン、イ・ジュニョク、シン・ソンミン、チョン・ソンウ、ユン・ソホ、イム・チョルス、チ・ヘグン、チェ・ソンウォン、チュ・ミンジン

●再演(2013年5月3日~8月25日@大学路アートワンシアター1館)
出演:キム・ジョング、チェ・ホジュン、イ・ジュニョク、チョン・ウォニョン、パク・ジョンウォン、ユン・ソホ、パク・ヘス、イム・チョルス、カン・ジョンウ、ムン・サンヒョン、チェ・ソンウォン、アン・ジェヨン、キム・ナムホ、チュ・ミンジン、イ・ジスク

●再再演(2014年4月26日~7月27日@ドゥサンアートセンター ヨンガンホール)
出演:キム・ジョング、チョン・ムンソン、チョ・ヒョンギュン、シン・ソンミン、リョウク、イ・ジェギュン、チョン・ソンウチン・ソンギュ、チェ・デフン、アン・ジェヨン、チョン・スンウォン、チュ・ミンジン、ムン・ソンイル、ユン・ソッキョン、ペク・ヒョンフン、イ・ジスク、ソン・ミヨン

※キャスト名赤字は、来日公演出演キャストです。