韓国系アメリカ人で、2006年に『ミス・サイゴン』で韓国上演作品に初出演。2013年『ジーザス・クライスト=スーパースター』に主演後は韓国を拠点に精力的な活動を続けているミュージカル俳優、マイケル・リー。彼がイタリアのヴェローナで毎年開催されているオペラ音楽祭「アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭」に参加することが発表された。
この音楽祭は、イタリア北部の街ヴェローナにある、古代ローマ時代から残る円型競技場「アレーナ・ディ・ヴェローナ」で毎年6月~9月にかけて開催。19世紀に活躍し『椿姫』『アイーダ』などのオペラを制作したことで知られる作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ生誕100年を記念して1913年に始まった、由緒ある野外オペラ音楽祭だ。
今回の出演は2013年に韓国で上演され、マイケルがグランゴワール役で出演した『ノートルダム・ド・パリ』の作曲家、リッカルド・コッチャンテの招きにより実現したもの。6月1日に行われる音楽祭の開幕式の舞台で、フランスをはじめとする同作に出演した6カ国の俳優が、1つのナンバーを異なる2つの言語で歌うという趣向を凝らしたスペシャルガラが行われるという。マイケルは、フランスの2006年版公演でグランゴワールを演じたリシャール・シャレとともに、名曲「大聖堂の時代」を歌う予定だ。イタリア全土に生中継されるこの開幕式には、アメリカの人気女性シンガー、アナスタシアやイタリアの国民的歌手・俳優のマッシモ・ラニエリ、イタリアでアイドル的な人気を誇るポップオペラ・トリオ、イル・ヴォーロ、映画版『ジーザス・クライスト=スーパースター』に主演した伝説のジーザス、テッド・ニーリーなど錚々たる顔ぶれが一堂に会する、まさに夢のステージだ。
今年の「アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭」は9月までの3カ月間、『カルメン』『トゥーランドット』『アイーダ』など数々の人気オペラの上演や、イスラエル出身の世界的指揮者ダニエル・オーレンの指揮による世界三大テナー、プラシド・ドミンゴのスペシャルステージなども行われる。
世界的なオペラの祭典の舞台に立ち、ますます活動の幅を広げているマイケル・リーは、7月からLGアートセンターで開幕するミュージカル『プリシラ』で初のドラァグクイーン役に挑み、新たな姿を披露する予定だ。