今年で死後125年。世界中でその名を知らない者はいないほど、独特の作風で美術史に偉業を刻む“炎の画家”ゴッホの劇的な半生をミュージカルにした『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』の再演が6月6日に開幕する。
ゴッホの画業を支えた弟テオとの700通にもわたる書簡をベースに、名画の誕生秘話も織り交ぜながら画家として最も活発に活動した晩年の10年間を描く2人芝居のミュージカル。何と言っても凄いのはゴッホの絵の世界に飛び込んだような臨場感あふれるプロジェクションマッピングを駆使した演出だ。近年、映像やCGを駆使した作品は増えているものの、背景から絵画まで、そのほとんどを映像で表現しているのは、本作ならではの特長。今年の再演では、昨年にはなかった新たな名画の映像も登場するという。
またKBSの人気音楽番組「ユ・ヒヨルのスケッチブック」でMCをつとめている人気ミュージシャン、ユ・ヒヨルが「尊敬するミュージシャンの一人」と公言している女性シンガーソングライターのソヌ・ジョンアが創り出した、独特メロディーをもつスコアにも注目だ。作曲家としてのみならず音楽監督も兼任している彼女は、新たに「To.ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」というナンバーを追加して、音楽面でもバージョンアップを図っている。
さらに今年はゴッホ、テオともにトリプルキャストとなり、2人の顔合わせの妙を堪能する楽しみが増えたことも話題だ。なかでもゴッホ役のキム・ギョンスとチョ・ヒョンギュン、テオ役のソ・スンウォンと今回初出演するニューキャストがどのようにキャラクターを演じこなすか、注目されている。
ゴッホの波瀾の半生のなかで、弟テオとの厚い兄弟の絆が感動を呼ぶ『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』は8月2日まで、忠武アートホール 中劇場ブラックで上演される。
【公演情報】
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』
2015年6月6日~8月2日 忠武アートホール 中劇場ブラック
出演:ゴッホ役=キム・ボガン、キム・ギョンス、チョ・ヒョンギュン
テオ役=キム・テフン、パク・ユドク、ソ・スンウォン
演出:キム・ギュジョン/脚本:チェ・ユソン/作曲・音楽監督:ソヌ・ジョンア
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