韓ドラ温故知新 第1回『冬のソナタ』20周年!③

パート③では、『冬のソナタ』を日本語字幕付でオンライン視聴できるサイト情報をはじめ、おすすめドラマなど関連作品情報を紹介。リンクをクリックして配信サイトや韓国発の動画をご堪能ください。


①『冬のソナタ』オンライン視聴リンク

■hulu (新規会員は2週間無料トライアルあり)

■Amazonプライムビデオ ※5話までお試し見放題(新規加入時は30日間プライム無料体験あり)

■Abema TV ※1~3話を無料配信中(4月10日現在)。4話以降はプレミアム(有料)

■FOD(フジテレビオンデマンド) (4月10日まで期間限定初月200円)

■みるアジア ※各動画5分間お試し視聴可(全セリフを字幕にした“まるわかり字幕”&高画質)

■韓国KBS公式サイト ※全話無料視聴可能(韓国語字幕のみ。日本語字幕なし)

■TSUTAYAディスカス(DVD宅配レンタル)

韓流の原点だけあって、旧作ながら今も多くの国内配信サービスで視聴可能です。日本語字幕がなくても、画質が悪くてもいいからとりあえず観たい!という方は、韓国KBS公式から無料“タシポギ(다시보기=アーカイブ)”へどうぞ。韓国では地上波3局(KBSSBSMBC)が昔の旧作ドラマを全話完全開放しているのが凄いです。昔のドラマを観てみたい方は要チェックですよ。


②『冬のソナタ』キャストの他の作品は?

韓国の地上波3局はそれぞれ公式YouTubeでも旧作ドラマ映像を公開中。そこで、主要キャスト3人の必見作をセレクトしました。ほとんどの映像で自動翻訳機能を使えば(あまり精度は高くありませんが)日本語字幕で見られるので、ぜひお試しください。

<YouTube日本語字幕設定方法>

  1. 映像右下にある、⚙歯車マークの「設定」をクリック⇒字幕⇒韓国語(自動生成)
  2. 韓国語字幕が表示されるようになったら、再度「設定」⇒字幕⇒自動翻訳から日本語を選択

■ペ・ヨンジュン

ヨン様の強引な“壁ドンキス”シーンが話題に。ペ・ヨンジュンが韓国系米国人のM&A専門家ドンヒョクを演じた『ホテリアー』は『冬ソナ』に並ぶ人気作だった。

『パパ』(96年)/『初恋』(96年)/『愛の群像』(99年)/『ホテリアー』(01年)/『太王四神記』(07年)/『ドリームハイ』(11年)
俳優としての活動期間に対し、作品数が多いとは言えないペ・ヨンジュン。しかし主演作の多くが韓国で高視聴率を弾き出したのはさすが。愛娘とのやりとりがほほえましいシンパパを演じた『パパ』はイ・ヨンエとの豪華競演作。『愛の群像』は『私たちのブルース』の脚本家ノ・ヒギョンの初期秀作で『シュルプ』『未成年裁判』『シグナル』のキム・ヘスと共演しています。出番は少ないものの作品プロデュースも引き受けた『ドリームハイ』が現時点での最新作。もう一作くらい、“俳優”ペ・ヨンジュンが見てみたいものです。


■チェ・ジウ

『冬ソナ』の大ヒットを受け、NHK韓ドラ枠の後続作として放送された『美しき日々』。チェ・ジウは孤児院出身だが健気に生きるヒロイン、ヨンス役。彼女を愛するミンチョル室長を素敵に演じたイ・ビョンホンのファンが爆増した。

『美しき日々』(01年)/『天国の階段』(03年)/『エアシティ』(07年)/『2度目の二十歳』(15年)/『世界で最も美しい別れ』(17年)

韓流ブーム初期は、主演作が次々と日本上陸して大ヒットを連発。”涙の女王”と呼ばれ、韓流の象徴となったチェ・ジウ。以降、日韓共作ドラマ『輪舞曲(ロンド)』(06年 Paraviで配信中)、日本ドラマをリメイクした『負けたくない!』(11年)や 『怪しい家政婦(原作『家政婦のミタ』)』(13年)など日本と縁の深い仕事も多かったです。近年は「三食ごはん」「村の軽洋食」などのバラエティ番組で見せた気さくな姿と料理スキルが好評で、変わらぬ美貌とキュートさも健在です。


■パク・ヨンハ

パク・ヨンハがユジンと共に連続ドラマ初出演した『Loving You』。ツンデレなリゾート開発会社の御曹司役でサンヒョクとは正反対の魅力を披露。新人時代のイ・ドンウク、イ・ユリと共演している点も見ものです。

『ずっと会いたい』(98年)/『悲歌』(00年)/『Loving You』(02年)/『オンエアー』(08年)/『ザ・スリングショット〜男の物語』(09年)

『冬のソナタ』以前からさまざまなドラマに出演。イ・ビョンホン、ソン・ヘギョ主演の『オールイン 運命の愛』(03年)では主題歌「初めて出逢った日のように」を歌うなど多才だったパク・ヨンハ。日本では歌手活動を精力的に行い、多数のメディアに登場していました。しかしながらYouTubeにドラマの公式動画がほとんど残っておらず、『オンエアー』の関連動画は1つのみ。(SBSの公式HPでは全話無料視聴可)『~男の物語』に至っては、動画はおろかKBSの公式ページもなくなっていて、韓国内でもwavveという有料配信サービスのみで視聴が可能…という状況はかなりの衝撃でした。いつか彼の出演作がしっかりと見直せる日が来ることを願っています。


【番外編】ライター3人が初期にハマったおすすめ韓ドラ

最後にこの作品で韓流沼落ちした!という初期作品を3作ずつピックアップ。すべて無料視聴できる韓国放送局のドラマ公式ページにリンクしています。(※『フレンズ』のみ日本のParaviにリンク)

青木
青木

青木久美子
●『ノンストップ4』(03年)ユン・ジョンシン、SHINHWA(チョンジン、アンディ)、チャン・グンソク出演
●『サンドゥ、学校へ行こう!』(03年) RAIN、コン・ヒョジン出演
●『ピアノ』(01年)チョ・ジェヒョン、キム・ハヌル、チョ・インソン出演

韓国のシットコム(シチュエーションコメディ)を初めて見たのが『ノンストップ4』で、バラエティとドラマの融合がすごく新鮮で面白かったんです。当時は何も知らずに観てたから、ユン・ジョンシンはコメディアンだと思ってて、歌を歌うシーンで「すっごく上手い!」と思ったら実は有名な歌手だった(笑)。シットコムって、ちょっと出演者の素の部分も入ってたりするし、日本にはない韓国独特の文化、例えばソゲッティング(소개팅:友人、知人などから異性を紹介してもらい会うこと)とか、若者たちのキャンパスライフを知ることができたのも興味深かった。『サンドゥ~』は、KNTVの歌番組にRAIN(ピ)がよく出てて、そのうちドラマも見始めたら、歌も演技も素晴らしい!と。ザ・韓ドラな切ない初恋物語なんだけどストーリーも俳優も『冬ソナ』より好みでした。『ピアノ』はやっぱりチョ・ジェヒョン。映画『魚と寝る女』『悪い男』の彼がドラマに出てる!と見始めたら、がんじがらめの状況で人生が上手くいかないおじさんの純粋さにハマってしまいました。チョ・ジェヒョンは『雪だるま』(03年)という悲恋モノも良かったですね。

杉本
杉本

杉本真理
●『フレンズ』(02年)ウォンビン、深田恭子、ハン・ヘジン出演
●『真実』(00年)リュ・シウォン、チェ・ジウ、パク・ソニョン出演
●『秋の童話』(00年)ソン・スンホン、ソン・ヘギョ、ウォンビン出演

2002年のサッカーW杯日韓共催をきっかけに作られた初の日韓合作ドラマ『フレンズ』は、岡田惠和脚本作ということで見たのですが、ウォンビンが素敵だったことはもちろん、入隊という当時まったく知らない世界のエピソードが出てきたところで一気に韓国への興味が膨らんだ作品でした。ウォンビンがヒロインを呼ぶ「トモコォォォ」は、一生忘れないと思います。そのウォンビンとソン・スンホンという2人のイイ男が不治の病のヒロインを取り合う『秋の童話』に辿りつき、「なあにこの大映ドラマぽい展開!」と思ってときめいていたら、最終話!こんな終わり方あっていいの?と、裏切られたような気持ちにもなり、ジュンソ(ソン・スンホン)の穏やかな顔を複雑な思いで見届けたのを鮮明に覚えています。ある種の韓流ショックにやられたわけですが、その衝撃をあっさりと超えてきたのが視聴率驚異の54%とうたわれていた『真実』です。リュ・シウォン&チェ・ジウが演じた善人カップルが当然主人公と思って見ていたら悪役コンビの比重がどんどん上がっていく!想定外の展開に困惑しつつ、そのジェットコースターぶりにまんまとはまり、今にいたります。おそらく『真実』はいまでも十分仰天できるんじゃないかな。

さいき
さいき

さいきいずみ
●『イヴのすべて』(00年)チャン・ドンゴン、チェリム、キム・ソヨン出演
●『バリでの出来事』(04年)ハ・ジウォン、チョ・インソン、ソ・ジソブ出演
●『屋根部屋のネコ』(03年)チョン・ダビン、キム・レウォン、チェ・ジョンユン出演

『イヴのすべて』はチャン・ドンゴン演じる二枚目御曹司がお気に入りの女子アナ役チェリムにアンクレットをはめたりなど、少女漫画における王子様的なベタなアプローチの仕方にまんまとハマりました(笑)。そしてライバル女子アナ役キム・ソヨンの悪女演技。彼女はこの作品以降では『ペントハウス』シリーズで久々に悪女を演じたと言っていたけど、当時から迫力がレベチでしたね。『バリでの出来事』は最後まで主人公3人はどうなっていくの!? とハラハラしながら観てたらまさかああいう衝撃結末になるとは思いませんでした。あとはチョ・インソンの過剰な演技。バラエティなどでよくパロディにされたくらい情熱的すぎるキャラが面白かったです。当時ドラマにハマった人は“バリ廃人”と呼ばれていましたが、私も重度の廃人になりました。『屋根部屋のネコ』はオクタッパン(옥탑방)=屋上部屋にという日本にはない住居形態で暮らすビンボー娘の生活が興味深かったです。観ているとあの部屋に住んでみたい!と思うはず。キム・レウォンが演じた、ろくでなしなチャラ男ギョンミンにハマって、ファンミーティングにまで参加したほどでした。

「記事長すぎるよ~!」というお声が聞こえてきそうですが、初回から力みすぎて、かなりのボリューム記事となりました。第2回コラムは5月公開予定です。次回もお楽しみいただけますように!

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