授賞式

[MUSICAL]第4回韓国ミュージカルアワーズ ノミネート発表

[MUSICAL]第4回韓国ミュージカルアワーズ ノミネート発表

 

韓国芸術文化委員会と、韓国ミュージカル協会の共同主催で2016年から開催されている「韓国ミュージカルアワーズ」が今年4回目を迎え、1月6日、候補作品/俳優の発表会が行われた。

記者発表会は進行役をイ・ジフンとチャン・ウナが努め、主催者側からイ・ユリ共同組織委員長、キム・ジョンホン候補推薦委員長、そして執行委員長を務める俳優チョン・ヨンジュが出席した。

司会進行を務めたイ・ジフン(左)とチャン・ウナ

「第4回韓国ミュージカルアワーズ」は2018年12月1日~2019年11月30日まで韓国で開幕した作品のなかから7日間以上、または14回以上有料公演を実施した作品がエントリー対象となっている。
候補作品/候補者は、俳優、制作者、評論家などで構成される専門家100名と、事前に一般観客から募集したマニア投票団100名による投票により選定された。

(写真左から)イ・ユリ共同組織委員長、チョン・ヨンジュ執行委員長、キム・ジョンホン候補推薦委員長

今回は「作品賞」を上演した劇場の座席数400席を基準に大劇場と小劇場に区分して候補作を選定。また「音楽賞」を作曲と編曲・音楽監督とに分けて表彰し、「舞台芸術賞」は美術、衣装など多くのパートがあるため上位2名を表彰するなど、賞の設定が再編成されていることが、昨年とは異なる点だ。

イ・ユリ委員長は「(映画やドラマなどと異なり)報道機関が主催しておらず、収益や興行を目的としていない公共的な授賞式」と説明し、授賞式の前に、海外進出、活動へ向けたトークイベントやカンファレンスも行い、ミュージカル俳優や制作者を夢見る次世代に向けた韓国ミュージカルの祭典にしようと努力している面もアピールしていた。

今年のノミネート作品/俳優は以下の通り。
『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』が最多12ノミネート。次点に『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』が11ノミネートと、中劇場サイズの創作ミュージカルが威力を見せている。

2019年の韓国ミュージカル界最高の栄誉となるアワードの授賞式は1月20日(月)夜7時よりブルースクエアインターパークホールで俳優イ・ゴンミョンの司会進行により開催。授賞式の模様は、KAKAO TVの「メロンチケット公演実況」チャンネルで生中継予定だ。

(写真左から)大賞候補作『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』(©PLエンターテインメント)、『エクスカリバー』(©EMKミュージカルカンパニー)、『黎明の瞳』(©SUKI COMPANY)、『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』(©R&D Works)

【作品部門】

●大賞(400席以上/初演作品)
『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』
『エクスカリバー』
『黎明の瞳』
『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』

●作品賞(400席以上/創作、ライセンス/初演・再演不問)
『ダーウィン・ヤングの悪の起源』
『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』
『スウィーニー・トッド』
『シラノ』
『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』

(写真上段左から)作品賞(400席以上)候補作『ダーウィン・ヤングの悪の起源』(©ソウル芸術団)、(『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』(©PLエンターテインメント)、『スウィーニー・トッド』(©ODカンパニー)、(下段左から)『シラノ』(©CJ ENM) 『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』

●作品賞(400席以下/創作、ライセンス/初演・再演不問)
『君のための文字』
『ランボー』
『シデレウス』
『阿娘歌(アランガ)』
『伝説のリトルバスケットボール団』

(写真上段左から)作品賞(400席以下)候補『君のための文字』(©Double K Film and Theater)、『ランボー』(©LIVE)、『シデレウス』(©RANG)、(下段左から)『阿娘歌(アランガ)』(©インサイトエンターテインメント)、『伝説のリトルバスケットボール団』(©IM CULTURE)

【俳優部門】

●主演賞(女優)
キム・ソニョン『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』
シン・ヨンスク『エクスカリバー』
オク・ジュヒョン『スウィーニー・トッド』
ユン・ゴンジュ『アイーダ』
チョン・ソナ『アイーダ』
チャ・ジヨン『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』

●主演賞(男優)
オ・ジョンヒョク『あの日々』
イ・フィジョン『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』
チョ・スンウ『スウィーニー・トッド』
チョ・ヒョンギュン『シラノ』
KAI『エクスカリバー』
ホン・グァンホ『スウィーニー・トッド』

●助演賞(女優)
キム・グッキ『口腔内科病院』
キム・ソヒャン『エクスカリバー』
キム・ヒオラ『ファンレター』
イ・イェウン『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』
チャン・ウナ『マリー・アントワネット』

●助演賞(男優)
パク・ガンヒョン『エクスカリバー』
ソ・ヨンジュ『スウィーニー・トッド』
ユク・ヒョンウク『シラノ』
イ・チャンヨン『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』
チョ・プンレ『尹東柱:月を射る』

●新人賞(女優)
キム・スハ『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』
キム・ヨンジ『マリー・アントワネット』
イ・ユハ『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』
ハン・ジェア『グリース』

●新人賞(男優)
ドギョム『エクスカリバー』
ヤン・ヒジュン『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』
イム・ギュヒョン『阿娘歌(アランガ)』
ファン・ミンヒョン『マリー・アントワネット』
ファン・スンジョン『伝説のリトルバスケットボール団』

●アンサンブル賞
『ベン・ハー』
『ボディーガード』
『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』
『アイーダ』
『エクスカリバー』

(写真上段左から)アンサンブル賞候補作品『ベン・ハー』(©NEW CONTENTS COMPANY)、『ボディーガード』(©CJ ENM)、『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』(©PLエンターテインメント)、(下段左から)『アイーダ』(©シンシカンパニー)、『エクスカリバー』(©EMKミュージカルカンパニー)

【創作部門】

●プロデューサー賞
CJ ENM
カン・ビョンウォン(LIVE)
シン・チュンス(ODカンパニー)
オ・フンシク(R&D Works)
ハン・スンウォン(HJ Culture)

●演出賞
キム・ドンヨン『シラノ』
エリック・シェーファー『スウィーニー・トッド』
オ・ギョンテク『ダーウィン・ヤングの悪の起源』
オ・ルピナ『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』
ウ・ジンハ『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』

●脚本賞
カン・ナム『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』
パク・チャンミン『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』
パク・へリム『伝説のリトルバスケットボール団』
イ・ヒジュン『ダーウィン・ヤングの悪の起源』
チョン・ヨン『影を売る男』

●音楽賞(作曲)
キム・ヒョウン『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』
ミン・チャンホン『ランボー』
パク・チョンフィ『ダーウィン・ヤングの悪の起源』
イ・ジョンヨン『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』
イ・ハンミル『阿娘歌(アランガ)』
フランク・ワイルドホーン『エクスカリバー』

●音楽賞(編曲/音楽監督)
キム・ギリョ『ダーウィン・ヤングの悪の起源』
キム・ソンス『光化門恋歌』
シン・ウンギョン『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』
ヤン・ジュイン『伝説のリトルバスケットボール団』
ウォン・ミソル『スウィーニー・トッド』

●振付賞
キム・ウンチョン『スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!』
ムン・ソンウ『ベン・ハー』
シン・ソンホ『あの日々』
イ・ヒョンジョン『神と共に:現世編』
チョン・ドヨン『シラノ』

●舞台芸術賞
クォン・ドギョン『スウィーニー・トッド』音響
キム・スッキ『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』ヘアメイク
パク・ジュン『シティ・オブ・エンジェル』映像
オ・ピリョン『HOPE:読まれていない本と、読まれていない人生』美術
チョン・スンホ『エクスカリバー』美術

●特別賞
功労賞(ミュージカルへの功績を讃え、候補選定委員会により選定)


【公演情報】
「第4回韓国ミュージカルアワーズ」
2020年1月20日(月)ブルースクエア一帯
●グローバルミュージカル人材育成のためのトークコンサート;13時~14時半 カオスホール
●Kミュージカル グローバル ネットワーク カンファレンス:15時~17時 カオスホール●授賞式レッドカーペット:17時~18時半 ブルースクエア屋外
●授賞式:19時~22時 インターパークホール
●ネットワーキング パーティー:22時~23時 カオスホール

※公式サイト⇒https://awards.kmusical.kr/

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創作ミュージカル強し!第6回「イェグリンミュージカルアワード」授賞式

創作ミュージカル強し!第6回「イェグリンミュージカルアワード」授賞式

 

韓国の二大ミュージカル授賞式のひとつ「イェグリンミュージカルアワード」の第6回授賞式が11月20日、ソウル市中区にある忠武アートセンター大ホールで開催された。

授賞式の司会はナム・ギョンジュ(左)とパク・キョンリム

イェグリン(예그린)とは、1966年に韓国初の創作ミュージカルを制作したイェグリン楽団から名前を取り、当初は韓国創作ミュージカルのみを表彰する賞として創設された。昨年から受賞枠を海外ライセンス作品まで広げ、韓国ミュージカル界全体を盛り上げるべく、受賞式自体も大型化させて開催されている。

今年は、2016年10月~2017年までの1年間にソウル市内で10日以上上演された作品が審査対象とされた。創作ミュージカル65作、ライセンスミュージカル22作、計87作品がエントリーされ、6分野21部門に分けて授賞された。

最多4部門で受賞した『もしかしてハッピーエンディング』(プレスコール写真より キム・ジェボム、チョン・ミド)

『もしかしてハッピーエンディング』(プレスコール写真より チョン・ムンソン、イ・ジスク)

今年、最多受賞の栄誉に輝いたのは「今年のミュージカル賞」を含む4部門を受賞した『もしかしてハッピーエンディング』だった。大学路の新たなメッカとなっている小劇場ビルを運営するデミョン文化工場で初演されたこの作品は、同名映画を原作にした『バンジージャンプする』(2012年初演)を創り上げた在米韓国人の脚本家パク・チョンヒュとアメリカ人作曲家のウィル・アーロンソンが再タッグを組んで制作。ミュージカルマニアの間では前年に行われたショーケースの段階からすでに注目を浴びていた。2016年12月に開幕すると、作品性とともに楽曲のクオリティの高さが評判を呼び、本公演に加え、9月~10月に上演されたアンコール公演まで連日完売を記録した。また、歌手SE7ENらの主演で『メイビー、ハッピー・エンド』と題し、日本でライセンス作品としていち早く上演されるほど業界内の評判も高かった作品だ。

『グッパイ、イ・サン』公演写真 ©ソウル芸術団

また、革新賞など3部門で受賞した『グッパイ、イ・サン』はソウル芸術団が自ら実験的な野心作と称して制作した新作舞踏劇だった。1930年代に活躍し、難解な作品世界で知られる天才詩人イ・サンをモチーフにした同名小説を原作に、ソウル芸術団が得意とするダンスと芸術性の高さを生かし、先鋭的な若手クリエイターを揃えて制作。観客にマスクをつけさせて舞台に取り込み、観客参加型の演出も行うなど、まさに革新賞にふさわしい内容の作品であった。

『英雄』で主演男優賞を受賞したヤン・ジュンモ

俳優部門では、日本版『レ・ミゼラブル』でもおなじみのヤン・ジュンモが、韓国独立の象徴とされるアン・ジュングン(安重根)の半生を描く『英雄』で主演男優賞を受賞。一方、『マタ・ハリ』再演でリニューアルした作品の評価を上げる立役者となったチャ・ジヨンが見事主演女優賞に輝いた。

『マタ・ハリ』で主演女優賞を受賞したチャ・ジヨン

そして功労賞的な意味合いをもつイェグリン大賞は、10年以上にわたり大学路でロングラン上演を続けている『洗濯(パルレ)』が受賞し、改めて制作陣、キャストのたゆまぬ努力に光が当てられる好機となった。

創作ミュージカルの授賞式として創設された賞本来の性質はあるものの、今年は受賞した小劇場創作ミュージカルを凌駕するような新作ライセンス作品が少なかった2017年の舞台シーンをそのまま反映したような受賞結果となった。

『西便制』で助演男優賞を受賞したイ・ジョンヨル


【第6回「イェグリンミュージカルアワード」受賞結果】

●今年のミュージカル賞:『もしかしてハッピーエンディング』
●革新賞『グッパイ、イ・サン』
●ベストリバイバル賞:『マタ・ハリ』
●ベスト外国ミュージカル賞:『オー!キャロル』

『密使』で男優新人賞を受賞したホ・ドヨン

●革新賞『グッパイ、イ・サン』
●主演男優賞:ヤン・ジュンモ『英雄』
●主演女優賞:チャ・ジヨン『マタ・ハリ』
●助演男優賞:イ・ジョンヨル『西便制(ソピョンジェ)』
●助演女優賞:ユ・リア『女神様が見ている』
●男性新人賞:ホ・ドヨン『密使』
●女性新人賞:キム・ヒオラ『ヘタレの歴史』
●アンサンブル賞:『ベン・ハー』
●人気賞(男性部門)パク・シファン『ヘタレの歴史』
    (女性部門)チョン・ミド『もしかしてハッピーエンディング』

『ヘタレの歴史』で女優新人賞を受賞したキム・ヒオラ

●演出賞:キム・ドンヨン『もしかしてハッピーエンディング』
●振付賞:イェ・ヒョスン『グッパイ、イ・サン』
●脚本賞:パク・ヘリム『僕とナターシャと白いロバ』
●音楽賞:ウィル・アーロンソン『もしかしてハッピーエンディング』
●舞台芸術賞:ヨ・シンドン『グッパイ、イ・サン』

●外国ミュージカル部門 クリエイティブ賞:オ・ピリョン(美術)、イ・ウヒョン(照明)『マディソン郡の橋』
●イェグリン大賞:『洗濯(パルレ)』

2017「第6回イェグリンミュージカルアワード」授賞式全映像(授賞式本編は映像開始10分後から)


【公演情報】
「第6回イェグリンミュージカルアワード」(제6회 예그린 뮤지컬 어워드)
2017年11月20日(月)忠武アートセンター
司会:ナム・ギョンジュ、パク・キョンリム

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