ファントム

[MUSICAL]開幕を控えた『ファントム』稽古場公開

[MUSICAL]開幕を控えた『ファントム』稽古場公開

 

ファントム役KAIとクリスティーン役キム・スンヨン

12月からの開幕を前に、ミュージカル『ファントム』のシッツプローブ(sitzprobe=着座してのリハーサル)が公開された。

シッツプローブ開始前に挨拶をするキム・ムンジョン音楽監督(左)とロバート・ヨハンソン演出家

マスコミを稽古場に入れて公開されたシッツプローブでは、ファントム役のイム・テギョン、チョン・ソンファ、KAIをはじめ、アンサンブルまで全キャストが揃い、自身が担当するパートになるとマイクの前に出て、着実に歌と演技をこなしていった。今年の再演では、ミュージカル俳優としてキャリア豊富なキャストを揃えているだけに、とてもスムースに進行していたのが印象的だった。

ファントム役チョン・ソンファとアンサンブルたち

ファントム役イム・テギョン(左)とクリスティーン役キム・スンヨン

この日はチョン・ソンファが「私の悲劇的な物語(Hear My Tragic Tale)」を歌ったのを皮切りに、「ファントムのフーガ(Phantom Fugue)」をKAI、キム・スンヨンが。「クリスティーン(Chiristine)」をイム・テギョンとイ・ジヘが歌うなど、全16曲が披露された。

これまでパート別に稽古を進めていたキャストが、初めてオーケストラと歌合せをする場だけに、和やかな雰囲気のなかにも緊張感も漂う独特の空気を感じられる貴重な機会となった。

耳に残る美しい旋律のナンバーの数々と哀しくも深い見守り愛のストーリーが多くの観客の心をとらえる『ファントム』は、12月1日から、忠武アートセンター大劇場で開幕する。

稽古前に談笑するロバート・ヨハンソン演出家とファントム役の3人

クリスティーン役キム・ユジンとフィリップ・ド・シャンドン伯爵役ペク・ヒョンフン

(写真左から)ジェラルド・カリエール役ユン・ヨンソク、ショーレ役イ・サンジュン、マダム・カルロッタ役チョン・ヨンジュ

マダム・カルロッタ役チョン・ヨンジュの熱演にはキャストから大きな歓声が沸いた

(写真左から)マダム・カルロッタ役チョン・ヨンジュ、クリスティーン役イ・ジヘ、フィリップ・ド・シャンドン伯爵役パク・ソングォン

フィリップ・ド・シャンドン役パク・ソングォン(右)が歌詞を間違い、笑いがこぼれるクリスティーン役イ・ジヘ

ショーレ役イ・サンジュン(左)とジェラルド・カリエール役パク・チョルホ

実力派ぞろいのアンサンブルキャストも自身のパートをしっかりとこなしていた

同じ声楽出身で、稽古中も親しげに会話していたファントム役のイム・テギョン(左)とKAI


【公演情報】

ミュージカル『ファントム』

2018年12月1日~2019年2月17日 忠武アートセンター 大劇場

●ファントム役:イム・テギョン、チョン・ソンファ、KAI

●クリスティーン役:キム・スンヨン、キム・ユジン、イ・ジヘ

●ジェラルド・カリエル役:パク・チョルホ、ユン・ヨンソク

●マダム・カルロッタ役:チョン・ヨンジュ、キム・ヨンジュ

●フィリップ・ド・シャンドン伯爵役:パク・ソングォン、ペク・ヒョンフン

●ムッシュ・ショレ役:イ・サンジュン、チェ・ソクジュン

●バレリーナ役:キム・ジュウォン、チェ・イェウォン

●若いカリエル役:イ・ヒョンジュン、ユン・ジョンイル、アレックス


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[MUSICAL]『マタハリ』『モンテクリスト』…EMK 2016年ラインナップを発表

[MUSICAL]『マタハリ』『モンテクリスト』…EMK 2016年ラインナップを発表

 

2016EMKlineup韓国で大劇場ライセンスミュージカルを多数ヒットさせてきたEMKミュージカルカンパニー(以下、EMK)が、2016年度の上演ラインナップを発表した。

2016年の幕開けはミュージカル『レベッカ』の再演(1月6日~3月6日 芸術の殿堂オペラ劇場)からスタートする。2013年の韓国初演当時、原作者のミヒャエル・クンツェ&シルベスター・リーバイに「韓国版の舞台が世界最高だ」と言わしめた本作は、平均シェア90%を記録した、韓国で最も成功したサスペンスミュージカルとして指折られている。大富豪マキシム・ド・ウインターに見初められ、後妻となったヒロイン“私”のシンデレラストーリーと、マキシムの亡くなった妻レベッカの見えない影に苦悩する人々をスリリングに描いた緊張感溢れるストーリーと、ダンヴァ―ス夫人が歌う代表曲「レベッカ」を筆頭に、記憶に残るナンバーが多いことも観客に愛されているポイントだ。

そしてEMKが初の大型創作ミュージカルに挑む『マタ・ハリ』は3月、ブルースクエア サムソン電子ホールで開幕する。ムーラン・ルージュの踊り子だったが、その美貌に魅了された要人たちを利用し、歴史に名を遺す女スパイとなったマタ・ハリの劇的な半生を描く本作。制作費250億ウォン、作曲フランク・ワイルドホーン&作詞ジャック・マーフィーコンビなどブロードウェイのトップクリエイターの起用、主演にはトップ女優オク・ジュヒョンの主演確定、とすべてが破格の規模だ。これまでのライセンスミュージカル制作のノウハウを生かし、世界進出を視野に入れて入念な準備を経てお披露目されることだろう。

6月には『モーツァルト!』が世宗文化会館大劇場で4回目の再演を迎える。何といっても注目は、演出に日本版『モーツァルト!』を常に成功に導いてきた小池修一郎が初めて韓国ミュージカルの演出を引き受けたことだろう。小池は2002年の日本初演から演出と訳詞を手掛け、モーツァルトの天才的才能と内面の葛藤を浮かび上がらせて原作者に絶賛されたという。「モーツァルトとアマデの感情の変化を繊細で深く表現して観客に、十分に共感してもらえる『モーツァルト!』目指す」と抱負を語っているだけに、小池マジックで韓国版『モーツァルト!』が新たなフェーズに突入することを期待したい。

11月には、『モンテクリスト』が3年ぶりに忠武アートホール大劇場に帰ってくる。アレクサンドル・デュマの小説『巌窟王(モンテ・クリスト伯)』を原作にした本作は、2009年スイスでプレミア上演され、翌年、世界で2番目の公演地となったのが韓国だった。濡れ衣を着せられて10数年もの間投獄され、恋人も奪われた主人公エドモン・ダンテスが、脱獄後、モンテ・クリスト伯爵と名を変え、自分を陥れた者たちに次々と復讐を遂行していく勧善懲悪ストーリーが痛快。フランク・ワイルドホーン作曲のキャッチーなナンバーもあいまって、ミュージカルの醍醐味をたっぷりと味わえる作品となっている。初演から平均客席占有率90%を誇った作品だけに、2016年版も大きな注目を集めるに違いない。

そして、2015年序盤に最高の集客率を誇った『ファントム』が11月、ブルースクエア サムソン電子ホールでアンコール公演を行う。ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を原作に、アンドリュー・ロイド・ウェバー版『オペラ座の怪人』とはまた違った展開で今春のチケット販売数1位を記録した作品だ。ファントムの幼年期にもフォーカスを当てたストーリー、キャストには声楽家やバレエダンサーなども起用した、本格派のクラシカルな舞台が観客を魅了していた。閉幕後も再演の問い合わせが絶えなかったというだけに、年末の興行シーズンをけん引する作品となるのは間違いない。
2016年も究極のラインナップをひっさげて興行神話を独走するEMK作品に期待したい。