チョン・ソナ

イ・ホンイの「ソウルde演劇めぐり」Vol.4

イ・ホンイの「ソウルde演劇めぐり」Vol.4

 

韓国版『デスノート』、ついに幕が上がる!

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制作発表での2ショット ホン・グァンホ(左)とキム・ジュンス ©CJeS Culture

いよいよ明日のプレビューからミュージカル『デスノート』が開幕します! 本公演は、6月20日から8月9日まで、約1800席の座席数を誇る、京義道・城南(ソンナム)市にある、城南アートセンターのオペラハウスにて上演されますが、チケット発売日にあっという間に全席完売を記録し、すでに韓国では上半期最高の話題作になっています。栗山民也演出、フランク・ワイルドホーン作曲、ジャック・マーフィー歌詞、アイヴァン・メンチェル脚本といった豪華なクリエイターたちとともに、夜神月(ヤガミライト、以下ライト)役にホン・グァンホ、L(エル)役にはキム・ジュンスがキャスティングされ、いま城南アートセンターには、まさにアメリカ、日本、韓国のミュージカル界のスターたちが集結しているのです。

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夜神月(ヤガミライト)役のホン・グァンホ ©CJeS Culture

作品のクオリティは4月に東京・日生劇場で上演された日本版ですでに証明されましたが、韓国版を制作するにあたり、少々変更された部分もあります。音楽の面ではキーが変わったり、弦楽器がさらに追加されたりしましたし、振付も俳優の役作りに合わせて修正したところがあります。この細かな変化を加えるために、日本版に参加していたスタッフたちがブロードウェイや東京から、ソウルに来ていたのです。そのため、今回私は久しぶりに通訳スタッフに変身して制作に参加しました。これまでコラムでは私が翻訳した作品を紹介してきましたが、それに負けないくらいの愛情を込めて本作品をお勧めします!

何より本作品はミュージカル化されることで、ストーリーはシンプルに、その代わりキャラクターはより鮮明になったと思います。まるでキャラクターの力でドラマが展開されるかのような気までしています。韓国版では登場人物を演じる俳優それぞれの個性によって作品の印象も大きく変わるでしょう。

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L(エル)役のキム・ジュンス ©CJeS Culture

例えば、少年のような明るさと集中する時の鋭さを両方持っているホン・グァンホさんは、「そこまで自分の信念に確信を持てるか」と思わせるライトの性格を、観客が納得できる方向に作り上げています。加えて、ライトの衣装は韓国にいるごくふつうの男子学生とそれほど変わらないため、普遍的な“目の前にいるひとりの人間”としても、リアリティのある人物像を感じさせます。一方、日本語がとても上手で日本の演出部とも自由に意見を交わしていたキム・ジュンスさんは、実存しないようなキャラクターをとても繊細に描いています。Lに感情が入っていくことで、彼の純粋さと狂気は客席の隅から隅まで届くことでしょう。この二人が自分の中の確かな何かを信じながら「我こそ正義(ネガジョンイダ/내가 정의다)」と歌い出すとき、それぞれの違う音色はパワフルな争いを連想させ、劇的な効果を生みだすはずです。

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爆発的なエネルギーに期待! 死神リューク役のカン・ホンソク ©CJeS Culture

ほかにも、死神リュークを演じるカン・ホンソクさんは、彼特有のはつらつとした愉快な人柄を生かし、ライトのパートナーになります。それからアイドル・スター、弥 美砂(アマネミサ)役のチョン・ソナさんと彼女を守るもう一人の死神レム役のパク・へナさんのケミストリー(化学反応)も絶対逃してはいけない見どころです!

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韓国版ミサミサはかなり大人っぽいキャラに? 弥美砂役のチョン・ソナ ©CJeS Culture

最高のエンターテインメントを見せてくれるはずの韓国版『デスノート』。しかしこの作品は「このような腐った世界を作った神」と「世の中の腐っている人たちを審判するキラ」のうち、どちらが正しいのか? という質問を投げかけ、今まで護られていた「正義」と「信念」という言葉に疑いを持たせます。現キャストの組み合わせでは今後見たくても見られない幻の舞台になるかもしれない韓国版『デスノート』ですが、超満席になっている客席を想像しながら、「ハラハラ、ドキドキ!」幕が上がることを楽しみにしております。

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韓国のイディナ・メンゼルの異名を持つ歌唱力に期待 死神レム役のパク・ヘナ ©CJeS Culture


【公演情報】
ミュージカル『デスノート』(데스노트)韓国版
2015年6月19日(プレビュー公演)、6月20日~8月9日(本公演)
城南アートセンター(⇒会場までのアクセス、劇場紹介)

出演:ホン・グァンホ、キム・ジュンス、チョン・ソナ、カン・ホンソク、パク・ヘナ、イ・ジョンムン、イ・スビンほか
演出:栗山民也/作曲:フランク・ワイルドホーン/作詞:ジャック・マーフィー/脚本:アイヴァン・メンチェル/音楽監督:キム・ムンジョン

写真提供:CJeS Culture ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。


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[MUSICAL]リュ・ジョンハン、キム・ジュンス主演『ドラキュラ』コンセプトフォト公開!

[MUSICAL]リュ・ジョンハン、キム・ジュンス主演『ドラキュラ』コンセプトフォト公開!

 

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リュ・ジョンハン&チョ・ジョンウン/キム・ジュンス&チョン・ソナ

この夏、韓国内外のファンが注目している超話題作、ミュージカル『ドラキュラ』のコンセプト写真がついに公開された。観客の想像力を刺激する主要キャラクターのイメージを創り上げたのは、『ジキル&ハイド』『ラ・マンチャの男』など過去ODミュージカルカンパニーのビジュアルイメージを担当してきたウ・ミヨンデザイナー。映画『霜花店(サンファジョム)』『マラソン』『国家代表』などのポスター撮影を手掛けたユン・ヒョンムンカメラマンをはじめ、ヘアメイク、スタイリストなども韓国トップクラスのスタッフを起用して制作された。

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リュ・ジョンハンとキム・ジュンスが演じる主人公ドラキュラ伯爵のイメージコンセプトは「The Charisma of Power or Sadness」。冷徹で強力なカリスマ性溢れる姿のなかに、ヴァンパイアとして生きなくてはならない哀しみも感じさせる 。リュ・ジョンハンは「柔らかさ・重厚さ・クラシック」、キム・ジュンスは「熱情、女心、モダン」というキーワードで2人の個性を生かしながらドラキュラのイメージを表現しているという。

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そしてドラキュラ伯爵のファムファタール(運命の女性)ミナのコンセプトは「Innocent and Strong」。表面的には純粋ながら、芯の強さを感じさせる女性像を表現したという。チョ・ジョンウンのイメージカラーは「純粋な白と強力な赤」。チョン・ソナの場合は「女性的なピンクとシックな黒」のドレスをまとい、対照的な色使いとイメージでミナが劇中でどう変化していくのか興味をそそられる。

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ドラキュラ伯爵とミナが美しい口づけをする記事最上の写真は「The most beautiful KISS ever」というコンセプトで撮影。ゾクゾクするような緊張感を漂わせ、ドラキュラから逃れたくても逃れられないミナの切ない愛が見事に表現されている。

イメージカットが公開され、ますます注目度が上昇している『ドラキュラ』は7月17日に芸術の殿堂オペラ劇場で開幕する。

■公演情報■

ミュージカル『ドラキュラ』
7月17日~9月5日(7月15、16日はプレビュー公演) 芸術の殿堂オペラ劇場
作曲:フランク・ワイルドホーン、作詞・脚本:ドン・ブラック、クリストファー・ハンプトン、演出・振付:デイヴィッド・スワン
出演:リュ・ジョンハン、キム・ジュンス、チョ・ジョンウン、チョン・ソナ、ヤン・ジュンモ、KAI、チョ・ガンヒョン、イ・ジヘ、パク・ウンソク

[MUSICAL]「ウィキッド」6月から新グリンダ役が登場!

[MUSICAL]「ウィキッド」6月から新グリンダ役が登場!

 

6月からグリンダ役として出演 キム・ソヒョン

6月からグリンダ役として出演 キム・ソヒョン

世界中のミュージカルファンに厚く支持されている名作ミュージカル「ウィキッド」。昨年の韓国版開幕から、愛嬌溢れるグリンダを演じて公演を牽引してきたチョン・ソナに代わり、「エリザベート」「太陽王」などで知られるキム・ソヒョンが6月から新たに投入される。

美しいソプラノと天性のキュートさをもつキム・ソヒョンはオーディション当時、海外制作チームの満場一致でグリンダ役に選出されたという。作曲家のスティーブン・シュワルツは「ラブリーな声に多くの人が魅了されるはずだ。彼女のグリンダを早く観たい」とコメント。一方キム・ソヒョンも「グリンダはデビュー後に経験してきたノウハウを総動員させて挑まなくてはいけない役」と気合十分だ。最近はミュージカル俳優の夫ソン・ジュノとともに子育てバラエティにも出演し、親しみやすい素顔を見せている彼女だけに、幅広い支持を集めることができそうだ。

6月でグリンダ役とお別れ!チョン・ソナ

6月でグリンダ役とお別れ!チョン・ソナ

 

 

なお、「オリジナルを超える」と評され、天使のような愛らしさと、パワフルな破格のコミカルなキャラクターを兼ね備えたグリンダを披露し、観客に愛されてきたチョン・ソナは、4月13日にグリンダ役100回出演を迎えた。「俳優としても個人としても特別な意味がある瞬間だった。またとない幸せな時間を、観客の皆さんに最後まで最高の舞台をお見せしたい」と語った。チョン・ソナ最後の舞台と、キム・ソヒョンの出演がスタートする6月のチケットは4月下旬に発売開始予定。