ソ・ヒョンチョル

[PLAY]お茶の間で人気のおじさま俳優が集結!『僕らの女たち』開幕

[PLAY]お茶の間で人気のおじさま俳優が集結!『僕らの女たち』開幕

 

 

サイモン役のウ・ヒョン(左)とポール役のユ・ヨンス

サイモン役のチョン・ソギョン

韓国でいまトレンドになっている“アジェファタール”なベテラン俳優たちによる演劇『僕らの女たち』が開幕し、プレスコールが開催された。

(※注 アジェファタール=아재파탈。おじさん(アジェ)+オムファタールを組み合わせた流行語。「素敵なおじさま」の意味。)

35年来の親友である、ポール、サイモン、マックスという3人の中年男性が“妻抜き”で集まった、ある一夜の出来事を描く本作は、フランスで最も権威ある戯曲賞モリエール賞を二度受賞経験のある劇作家エリック・アスーが2013年に発表したコメディ。仏初演時には、リシャール・ベリー、ジャン・レノ、ダニエル・オートゥイユなど、日本でも映画を通じて知られている有名俳優を起用して上演。その後、映画版も2015年に制作されたというヒット作だ。

(写真左から)ポール役のユ・ヨンス、サイモン役のウ・ヒョン、マックス役のキム・グァンシク

アジア初演となる今回、俳優チョ・ジェヒョンが主宰するスヒョンジェカンパニーの制作作品だけあって、ドラマ、映画界で“シーンスティーラー”と呼ばれる名優たちがズラリと揃った。なかでも注目は、名門、延世(ヨンセ)大学神学科の同級生で、大親友を公言しているアン・ネサンとウ・ヒョンの舞台初共演だ。(ドラマ撮影の都合でアン・ネサンはプレスコール不参加)
しかし、ウ・ヒョンは当初舞台出演を躊躇していたという。「ネサンがこの作品の台本を読んで“これは演らなきゃならない”と執拗に誘ってきた。意外にもテレビで『SHOW ME THE MONEY』(※注 ヒップホップのラッパーが多数出演する大人気サバイバル音楽番組)か何かで、失敗しても果敢に再挑戦するスターたちの姿を見て“人生は常に挑戦するものなんだ、諦める必要はない”と思って出演を決めた」とあくまで親友の誘いに乗ったわけではない点を強調。「見た目では演劇出身で長年苦労してきた俳優だと思われがちだが、18年くらい前に一度出ただけで今回が舞台デビューのようなもの」と語り、笑いを誘っていた。

(写真左から)マックス役のイ・ウォンジョン、サイモン役のチョン・ソギョン、ポール役のソ・ヒョンチョル

本作は『僕らの女たち』というタイトルに反して、女性キャラクターはひとりも登場しない。マックス役のイ・ウォンジョンは「男3人しか出てこないので、息つく暇もない。女優が一人でもいれば稽古も楽しいのに、男しかいないからつまらないし大変だ。加えてマックスは後半にラップをやるシーンがあるが、生まれて初めてラップをやった。でもダメなものはダメだ(笑)」と自らダメ出ししていたが、おじさまたちのラップシーンは見どころのひとつとなるだろう。

サイモン役のウ・ヒョン

劇中冒頭で、「妻を殺してしまった!」と青い顔をしてやってきたサイモンのため、親友ポールとマックスは一緒にさまざまなアリバイ工作を考えようとする。その間、3人は過去の恨みごとを掘り返したりと、すったもんだの展開となっていく。イ・デウン演出家は「普遍的情緒を盛り込みながら、騒動を通して彼らが再び友情を確かめ合い、人生を振り返るような話だ。タイトルのように、3人の男たちが嫉妬や猜疑心などまるで女性のような姿を見せるところが観客の共感を得られるのではないか?」と作品の魅力を紹介していた。

脚色を担当しているのは、ミュージカル『ラフマニノフ』『僕とナターシャと白いロバ』の演出など、今年は八面六臂の活躍で、韓国舞台シーンでいま最も注目を浴びる劇作家、演出家のオ・セヒョク。「海外の戯曲は初めて脚色したが、言葉は違ってもコメディの言語は同じだと感じた。人間は完璧ではなく足りない部分が多くて厄介なものだということを、可愛らしく包み隠してあげたかった」と原作への共感と愛着を見せていた。

イ・デウン演出家(左)と脚色を担当したオ・セヒョク

また、大統領についての会話が出てくるなど、セリフには原作にはない時事風刺が多数盛り込まれている。イ・デウン演出家は「面白い作品を良い先輩たちと準備している間に、時局が良くなくなった。週末の抗議集会にも行けず、稽古した。その無念な思いを作品に反映してみてはどうか、と観客が共感できるセリフを追加した。観客の反応も良い」と説明していた。

最後にウ・ヒョンは「男性の観客が見たいと思う作品はヒットするらしいので、男性に見てもらいたい。そしてお金がある方は、キャストの組み合わせでまったく違った印象があると思うので、何度も見に来てほしい(笑)」と、ユーモアたっぷりにアピールしていた。

お茶の間でも人気のベテラン俳優たちの名演を、直に堪能できるヒューマンコメディ『僕らの女たち』は、2017年2月12日まで、大学路のデミョン文化工場3階にあるスヒョンジェシアターで上演される。


【公演情報】
演劇『僕らの女たち』(우리의 여자들)
2016年12月2日~2017年2月12日 スヒョンジェシアター

<出演>
●ポール役:アン・ネサン、ソ・ヒョンチョル、ユ・ヨンス
●サイモン役:ウ・ヒョン、チョン・ソギョン
●マックス役:イ・ウォンジョン、キム・グァンシク

原作:エリック・アスー(Eric Assous)「Nos Femmes」/翻訳:イム・スヒョン/演出:イ・デウン/脚色:オ・セヒョク

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[PLAY]三谷幸喜原作『笑の大学』韓国版 2年ぶりの帰還!

[PLAY]三谷幸喜原作『笑の大学』韓国版 2年ぶりの帰還!

 

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(上段左から)検閲官役のソ・ヒョンチョルとナム・ソンジン(下段左から)作家役のパク・ソンフンとイ・シフン

三谷幸喜の代表作のひとつである『笑の大学』が2年ぶりに大学路(テハンノ)の劇場に帰ってくる。

三谷幸喜が1994年に発表したラジオドラマをもとに1996年に初演した『笑の大学』は、太平洋戦争を目前にした昭和15年が舞台。娯楽を規制するために警視庁の検閲官が、劇団「笑いの大学」の座付作家を呼び寄せ、台本の書き換えを命じるやりとりを描いたコメディだ。笑いを排除しようとする検閲官と、修正の要望に応じながらも独自の笑いを盛り込もうとする作家の神経戦のなかで、当初は相容れなかった二人の間に徐々に友情のようなものが生まれていく巧妙なプロットは、日本のみならず海外でも支持され、ロシア、カナダ、イギリスなどでも上演されている。

韓国では2008年に初演。検閲官役にソン・ヨンチャン、作家役にファン・ジョンミンという豪華キャストで上演され、完売日続出の大ヒットとなった。以降も演劇のみならず、映画界でも活躍する実力派が出演して再演を重ねてきたが、2年ぶりの上演となる今回も、演技派俳優をそろえている。

一見すると厳格で融通が利かない人物に見えるが、お茶目な一面ももつ検閲官役には、ミュージカル『あの日々』に初演から出演。今年MBCのバラエティ番組「ラジオスター」で究極の話術を披露し、お茶の間を席巻したコメディキング、ソ・ヒョンチョル。そして演劇『イワノフ』『ハムレット』などへの出演や『広開土大王』『大祚榮(テジョヨン)』などの人気時代劇で硬派な演技を見せてきたナム・ソンジンが演じる。なお、ソ・ヒョンチョルは『笑の大学』『君となら』『酒と涙とジキルとハイド』と、韓国で上演された演劇3作品すべてに出演し、韓国で観劇した三谷が太鼓判を押すほど、三谷作品には欠かせない俳優だ。

一方、不眠不休で脚本を修正しながら、芝居を上演するために検閲官を懐柔しようと苦心する作家役にはテレビドラマでも活躍するイケメンながら、『ヒストリーボーイズ』『プライド』『模範生たち』などの秀作演劇に出演を続けているパク・ソンフン。そして『酒と涙とジキルとハイド』『君となら』への出演に続き、今回でソ・ヒョンチョルと並び三谷作品をコンプリートすることになるイ・シフンが演じる。

硬軟演じ分けられる実力派俳優たちとともに、さらに熟成された再演を見せてくれそうな『笑の大学』は、11月6日から大学路芸術マダン1館で上演される。


waraiposter【公演情報】
演劇『笑の大学』(웃음의 대학)
2015年11月6日~2016年1月24日 大学路芸術マダン1館

<出演>
●検閲官役:ソ・ヒョンチョル、ナム・ソンジン
●作家役:パク・ソンフン、イ・シフン

原作:三谷幸喜/演出:チョン・テヨン

写真提供:マーケティングカンパニーアッチム ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[PLAY]三谷幸喜原作『酒と涙とジキルとハイド』韓国版上演!

[PLAY]三谷幸喜原作『酒と涙とジキルとハイド』韓国版上演!

 

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『笑の大学』『君となら』など、韓国でも人気の高い三谷幸喜作品。新たに『酒と涙とジキルとハイド』作品の上演が決まり、注目のキャストが発表された。

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作・演出の三谷幸喜と、2014年日本公演の様子 Photo by Takajiro Watanabe ©2015 HORIPRO INC

『酒と涙とジキルとハイド』は、韓国ではミュージカルが大人気の『ジキル&ハイド』の基になった、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説を原作に、三谷幸喜が戯曲を書き下ろし、演出も務めて2014年に上演した作品。
原作小説ではジキル博士が善と悪に人格を分ける新薬の開発に成功し、ストーリーが展開していくが、本作では新薬の学会発表を控えていたものの、薬がまったく効かないことに気づいたジキル博士が、急遽悪の人格「ハイド」を演じる無名の俳優ビクターを雇い……という、古典や歴史ものをベースにオリジナルのコメディに仕上げるのが上手い三谷らしい作品になっている。
⇒2013年公演公式ページ(東京芸術劇場)
日本オリジナル版では、三谷作品の常連になりつつある歌舞伎俳優の片岡愛之助や藤井隆、そして本作で舞台初挑戦となった優香が出演して話題を呼んだが、韓国版も魅力的なキャストが揃った。

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ジキル博士役のチョン・ウンイン(左)とチェ・ウォニョン

主人公のジキル博士役にはテレビ、映画でも活躍するチョン・ウンインとチェ・ウォニョンがWキャストで出演する。
なかでもチョン・ウンインは韓国版『笑の大学』で台本の検閲官を長年演じており、三谷作品の魅力を熟知しているはず。近年ではドラマ『君の声が聞こえる』の強烈な悪役キャラが話題となったが、『家門の栄光』シリーズなど映画ではコメディに多数出演している人だけに、今回も間違いない演技を見せてくれそうだ。
一方、最近はドラマ、映画でアクの強いキャラクターを多数演じてシーンスティーラーと呼ばれているチェ・ウォニョンは、6年ぶりに演劇舞台に立つ。スマートなルックスながらトボけたコミカルなキャラクターも上手い彼が、ジキル博士をどう演じるか期待したい。

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(写真左から)助手プール役のソ・ヒョンチョルとパク・ドンウク、恋人イヴ(ハイジ)役のシン・ウィジョン、俳優ビクター役のイ・シフン

ジキル博士の助手プール役には、ソ・ヒョンチョルとパク・ドンウクがWキャストで演じる。ミュージカル『あの日々』をはじめ、数々の舞台に出演し、精力的な活動を続けているソ・ヒョンチョルは『笑の大学』『君となら』に続き、韓国で上演する三谷作品にフル出演となるコメディの達人。一方のパク・ドンウクは『海霧』『インディアブログ』『インサイド・ヒマラヤ』など、劇団ヨヌ舞台制作の演劇作品に出演を続け、演技を磨いてきた若手注目株だ。
そして、ジキル博士の恩人、ダンヴァ―ス博士の娘イヴを演じるのはシン・ウィジョン。2012年のミュージカル『ジキル&ハイド』ではヒロインのルーシー役を演じた彼女だが、昨年は劇団配達サービスカンダの『暑い夏』で演劇に本格初挑戦して安定した演技を披露し、注目を浴びていた。また、ジキル博士に悪の化身となるよう仕込まれる俳優ビクター役は、『秋の蛍』『ぼくに炎の戦車を』など韓国では鄭義信作品の常連としても知られる若手演技派のイ・シフンが演じる。

圧倒的なコメディセンスと確かな演技力をもつ面々が揃い、期待を倍増させられる『酒と涙とジキルとハイド』は、5月1日から大学路のトンスンアートセンターで開幕する。


saketonamidatoposter【公演情報】
演劇『酒と涙とジキルとハイド』(술과 눈물과 지킬앤하이드)
2015年5月1日~7月5日 トンスンアートセンター トンスンホール

出演:チョン・ウンイン、チェ・ウォニョン、ソ・ヒョンチョル、シン・ウィジョン、イ・シフン、パク・ドンウク

プロデューサー:ホン・ギユ/演出:チョン・テヨン/脚本:三谷幸喜/翻訳:キム・テヒ/助演出:キム・イスル/舞台:シン・ジョンハン/衣装:チョ・ムンス/照明:イ・ジュウォン/音楽:イ・ヨンべ/小道具:イム・ジョンスク/扮装:イム・ヨンヒ

チケットはインターパークで発売中

写真提供:赤道 ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[PHOTO]ミュージカル『あの日々』稽古場公開

[PHOTO]ミュージカル『あの日々』稽古場公開

 

ミュージカル『あの日々』稽古場公開

10月6日(月) ソウル市内某所

出演:ユ・ジュンサン、イ・ゴンミョン、カン・テウル、チェ・ジェウン、キュヒョン、チ・チャンウク、オ・ジョンヒョク、キム・スンデ、キム・ジヒョン、シン・ダウン、イ・ジョンヨル、ソ・ヒョンチョル、パク・ジョンピョ、チェ・ジホほか

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[PLAY]人気演劇シリーズ「演劇列伝5」ラインナップ発表

[PLAY]人気演劇シリーズ「演劇列伝5」ラインナップ発表

 

engekin52004年からスタート。過去には、チャン・ジン作・演出の「タクシードリブル」「不器用な人々」や三谷幸喜原作「笑の大学」「君となら」、新人時代のオム・ギジュンも出演していた「男子衝動」、劇団チャイムの人気作「老いた泥棒の話」、劇団コルモッキルの代表作「青春礼賛」、今年再演される「M.Butterfly」「観客冒涜」「彼と彼女の木曜日」「エクウス」などなど、テレビドラマ、映画界でも活躍する人気俳優や韓国内外の注目戯曲を積極的に上演している「演劇列伝」シリーズの第5弾のラインナップが発表された。

5月から上演される1作目の「愛別曲」にはバラエティ番組「花よりおじいさん」で大人気のイ・スンジェや、“国民の母”コ・ドゥシムなど、豪華大御所俳優が総出演!
「演劇列伝」は、韓国演劇を見たことがない人でも劇場に足を運びたくなる、キャストの豪華さでも毎回話題を呼ぶ演劇シリーズだけに、今後のキャスト発表にご注目を。

<演劇列伝5 ラインナップ>

●「愛別曲」
(韓国 チャン・ユンジン作/演出:グ・テファン)

5月2日~8月3日 東崇(トンスン)アートセンター トンスンホール

出演:イ・スンジェ、コ・ドゥシム、ソン・ヨンチャン、ソ・ヒョンチョルほか

●「プライド」

(英国 アレクシ・ケイ・キャンベル作/演出:キム・ドンヨン)

8月~10月 劇場未定

●「フランケンシュタイン」

(英国 ニック・ディア作/演出:チョ・グァンファ)

10月10日~11月9日 芸術の殿堂CJトウォル劇場

●「ワーニャ、ソーニャ、マーシャ&スパイク」

(米国 クリストファー・デュラン作/演出未定)

12月5日~14日 大学路芸術劇場 大劇場

●「趣味の部屋」

(日本 古沢良太作/演出未定)

12月~2015年2月 劇場未定