ジーザス・クライスト・スーパースター

[MUSICAL]神か救世主か……究極のロックオペラが堂々の帰還『ジーザス・クライスト・スーパースター』開幕

[MUSICAL]神か救世主か……究極のロックオペラが堂々の帰還『ジーザス・クライスト・スーパースター』開幕

 

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イ・ジナ演出家

イエス・キリスト(=ジーザス)の最後の7日間を壮大なロックオペラスタイルで作り上げたミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』が2年ぶりに再演され、6月9日メディアコールが行われた。
2013年公演の制作陣、そして主人公ジーザス役にはマイケル・リーとパク・ウンテの2トップを維持しながらさらにアップグレードを図った待望の再演とあって、多数のメディアが会見に参加し、期待の大きさを伺わせた。

メディアコールでは冒頭から演出家のイ・ジナが試演する楽曲&シーンごとにすべて解説をつけるというスペシャルなものに。「私は無神論者ですが、誰も到達することができないほどのスーパースターになったイエスという人物に興味を持ちました」と語る演出家は、自ら「ファン心(팬심)」と表現していたが、もともとこの作品が好きだったというだけあって、熱のこもった解説からは作品に対する愛着が伝わってくるようだった。

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ジーザス役のパク・ウンテ(左)とマイケル・リー

1971年に初演し、半世紀近くの歴史をもつ作品だけに、これまで世界各国でさまざまなキャスト、ヴァージョンにより上演され、原作者たちもその変化を楽しんでいるという。イ・ジナ演出家は「初演からアンチキリストだ、神への冒涜だとも言われているが、最近は映画『ザ・パッション・オブ・クライスト』などイエスについての多様なファクションが生まれている。いくら原作が素晴らしくても、現代でそのまま上演するには隔たりがあると考えた。イエスとユダの関係を同性愛的に解釈する面白味も加え、原作よりも大幅に脚色し、強いイメージの作品に作り上げた」という。また砂漠のような独特のセットを取り入れているが、これは映画『スターウォーズ』シリーズに出てくるイメージがベースになっているという。「地球ではない他の惑星、もしくは人類が滅亡した後の世界に新しい人類が誕生し、人間の葛藤や救世主(メシア)についての物語のため、このような背景を用いた」と解説していた。

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(写真左から)ユダ役のユン・ヒョンリョル、ハン・チサン、チェ・ジェリム

ジーザス役、マイケル・リーとパク・ウンテをWキャストでトップに据え、ユダ役で俳優として大きく飛躍したハン・チサンなど2013年公演で人気を博した男優3人は再び舞台に上がった。「この作品の最大の魅力は音楽。難しい曲も多いので、何よりも歌唱力を重視してキャスティングした」というイ・ジナ演出家は、ジーザスと対をなすユダ役の新キャストにユン・ヒョンリョルとチェ・ジェリムという歌唱力は申し分ない2人を選んだ。特にチェ・ジェリムについては「今回の再演のために準備した切り札だ」と太鼓判を押していた。

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(写真左から)マリア役のチャン・ウナ、イ・ヨンミ、ハム・ヨンジ

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ヘロデ役のキム・ヨンジュ

苦悩するジーザスにとって唯一の癒しとなるマリア役には、2013年公演でも同役を演じたチャン・ウナに加え、ベテランのイ・ヨンミとデビュー2作目となる新人のハム・ヨンジが演じる。なかでもマリア役の切り札と言えば、イ・ヨンミだろう。イ・ジナ演出家は「長い間いろんな作品を一緒に作ってきたが、昨年出産して母親となり新しいエネルギーを出せると感じた。彼女が舞台に重厚感を与えてくれるだろうという期待感もあって推薦した」と出演の裏話も披露した。

そして最大のサプライズキャストがヘロデ役のキム・ヨンジュの出演だ。2年前には2AMのチョ・グォンら男優が演じ、原作はもちろん海外の公演でも過去に女優がこの役を演じたことはなかった。イ・ジナ演出家は「以前にも『TAAL(탈=面)』という作品で女優に男性の役を演じさせたことがあって、このようなチャレンジは以前からよくやっている。ヘロデを男か女か分からないような存在にしてみたくて、独特の雰囲気をもつキム・ヨンジュさんにお願いした。前回が幼い王子のようなイメージだったとすれば、今回はどっしりとしたグロテスクなキャラクターになっている」と世界初の女性版ヘロデに自信を見せていた。

他のミュージカルとは一線を画する世界観と怒涛のロックサウンドは今回も健在。さまざまな“切り札”を揃えて、新たな醍醐味も十分に用意された『ジーザス・クライスト・スーパースター』は、9月9日まで上演される。
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jcsp【公演情報】
ミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』
2015年6月12日~9月13日 シャーロッテシアター
出演:マイケル・リー、パク・ウンテ、ハン・チサン、ユン・ヒョンリョル、チェ・ジェリム、イ・ヨンミ、チャン・ウナ、ハム・ヨンジ、キム・テハン、チ・ヒョンジュン、キム・ヨンジュ

演出:イ・ジナ/音楽スーパーバイザー:チョン・ジェイル/音楽監督:キム・ソンス/舞台デザイン:オ・ピリョン/衣装デザイン:ハン・ジョンイム

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[MUSICAL]マイケル・リー『アレジアンス』でブロードウェイ復帰

[MUSICAL]マイケル・リー『アレジアンス』でブロードウェイ復帰

 

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『アレジアンス』出演のマイケル・リー(左)とレア・サロンガ

『ジーザス・クライスト・スーパースター』再演の開幕を控えたマイケル・リーが、ジョージ・タケイ、レア・サロンガ主演のミュージカル『アレジアンス(Allegiance)』で母国・米ブロードウェイの舞台に復帰することが発表された。

michaellee忠誠、義務という意味をもつ『アレジアンス』は、『スタートレック』のヒカル・スールー役をはじめとする数々の映画、ドラマにも出演した日系人俳優の第一人者ジョージ・タケイの幼少時の実体験をもとにしている。
第2次大戦中、日系アメリカ人収容所で偏見と抑圧に満ちた苦難の日々を送るキムラ一家を中心に、深い家族の絆や愛を描くヒューマンストーリーだ。2012年にカリフォルニア州サンディエゴのオールドグローブ劇場で初演され、劇場の興行記録を塗り替えるほどの好評を得ていた作品が待望のブロードウェイ進出を果たすことになる。

マイケル・リーが演じるのは、正義感に溢れ、優れたリーダーシップを発揮して自由を得るための反乱を導く大学院生のフランキー・スズキ役。彼は作品の企画段階から参加し、2009年に最初のリーディング公演を経て、2012年の初演から出演。2013年にはオールドグローブ劇場のプロデューサーが創設した「クレイグ・ノエル・アワード」で主演男優賞を受賞している。その後、韓国で『ジーザス・クライスト・スーパースター』に主演して韓国に拠点を移し精力的に活動していた彼が、満を持してブロードウェイ作品にカムバックとなる。

マイケルは「すでにブロードウェイでいくつかの作品に出演しましたが、ブロードウェイはいつも夢の舞台。このような機会を得られてとても感謝しています。初期段階からキャラクターを作っていったのは初めてでしたが、とてもエキサイティングな仕事でした。子供のころ、アジア系アメリカ人として自分も“アメリカ人”ではあるが、常に“外国人”と感じられた。だからこそ、この作品をより深く理解することができたようです。美しい音楽と物語、そして、ブロードウェイ最高の俳優たちと一緒に出演できて光栄です」語っている。
また、「ブロードウェイに戻ることを決めるのは容易ではなかった。韓国で過ごした2年間は本当に幸せで、ここが私の家だと思います。ブロードウェイに戻りますが、必ずまた帰ってきて韓国の作品に出演したい」と韓国のファンに変わらぬ愛情も表している。

演出はオリビエ賞ノミネートの経験もあるスタフォード・アリマ、作詞・作曲には『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『アメリカン・イディオット』の共同プロデュースも務めたジェイ・クオなど日系アメリカ人スタッフが揃った『アレジアンス』は10月6日からプレビュー公演で幕を開ける。

各界の知識人や著名人、スペシャリストが特別講義を行う「TED」において、ジョージ・タケイが『アレジアンス』について語る動画が公開されている(日本語字幕付き)。マイケル・リーが日ごろから限りないリスペクトを贈るジョージの講義から作品世界を感じてみてほしい。

「My Broadway Debut at Age 75: George Takei at TEDxBroadway」(TED公式YouTubeチャンネルより)


allegianceposter【公演情報】
ミュージカル『アレジアンス(Allegiance)』
2015年10月6日~(プレビュー)、11月8日~(本公演) Longacre Theatre(NY)

出演:サム・キムラ/おじいさん役:ジョージ・タケイ(George Takei)
ケイ・キムラ役:レア・サロンガ(Lea Salonga)
サミー・キムラ役:テリー・レオン(Telly Leung)
フランキー・スズキ役:マイケル・リー(Michael K. Lee)
タツオ・キムラ役:クリストフェレン・ノムラ(Christpheren Nomura)
ハンナ・キャンベル役:ケイティ・ローズ・クラーク(Katie Rose Clarke)
マイク・マサオカ役:グレッグ・ワタナベ(Greg Watanabe)ほか

演出:スタフォード・アリマ(Stafford Arima)/作詞・作曲:ジェイ・クオ(Jay Kuo)/脚本:マーク・アクティオ(Mark Actio)、ジェイ・クオ、ロレンツォ・ティオーネ(Lorenzo Thione)

●公式サイト⇒ http://allegiancemusical.com/

写真提供:Blue Stage ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

<2013年LA初演ハイライト映像>

<マイケル・リー出演 2013年LA初演稽古場(音声+写真)>

<KPBS 2013年LA初演ニュース映像>

[MUSICAL]マイケル×ウンテ ジーザス再び!『ジーザス・クライスト・スーパースター』キャスト発表!

[MUSICAL]マイケル×ウンテ ジーザス再び!『ジーザス・クライスト・スーパースター』キャスト発表!

 

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ジーザス役のパク・ウンテ(左)とマイケル・リー

『オペラ座の怪人』『キャッツ』のアンドリュー・ロイド・ウェバーと『アイーダ』『ライオン・キング』のティム・ライスという説明不要の巨匠たちが70年代に生み出したロック・ミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』。2013年、韓国ミュージカル界に旋風を巻き起こし、次世代スターを生んだ作品が2年ぶりに再演。豪華キャストが公開された。

民に崇められながらも、一人の人間として葛藤するジーザス役は2013年に同役を演じたマイケル・リーとパク・ウンテが務める。
マイケル・リーは、母国アメリカでは本作に400回以上出演してきただけあって、2013年公演で見せたパワフルな歌唱力と神々しいまでのカリスマ性は観客に衝撃を与えた。以降、現在に至るまで彼が韓国に拠点を移し、精力的に活動するきっかけとなった作品だけに、一段とグレードアップした姿を見せてくれそうだ。
対するパク・ウンテも俳優としてエポックメイキングとなった作品に再降臨する。彼曰く「作品に向かう意識が変わった」という本作では、繊細で悩めるジーザスの姿を体現して喝采を浴びていた。2013年公演以降『モーツァルト!』『フランケンシュタイン』そして『ジキル&ハイド』まで、1作ごとに逞しさを身に着けている彼が、改めてどんなジーザスを見せてくれるのか楽しみだ。

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(写真左から)ユダ役のハン・チサン、ユン・ヒョンリョル、チェ・ジェリム

一方、ジーザスを尊敬しながらも、その存在に失望し、破滅の道に突き進むユダ役にはハン・チサン、ユン・ヒョンリョル、チェ・ジェリムの3人が起用された。
前回の公演で、ジーザス役と両翼を担う人気を博したユダ役のなかでも、圧倒的な歌唱力で観客を沸かせたハン・チサンは約1年ぶりの舞台出演となる。ドラマ『バラ色の恋人たち』へのレギュラー出演など、近年は活動の幅を広げているなかで、満を持して再びユダ役を演じるとあって、さらなる注目を集めそうだ。
次に新ユダ役の一人となったユン・ヒョンリョルは『マリー・アントワネット』『アガサ』など、近年話題作にこの人アリ、と言えるほど、多彩な活躍を続けている。ヒールが上手い彼がどんなユダを見せてくれるのか期待が膨らむ。そして注目はもう一人の新ユダ役、チェ・ジェリム。日本版『レ・ミゼラブル』に出演するヤン・ジュンモが昨年初演出したオペラ『リタ』で、オペラ歌手顔負けの歌唱力が話題となっていた。過去には『ネクスト・トゥ・ノーマル』『スプリング・アウェイクニング』などに出演してきた彼が、新たな挑戦となるユダ役でどう化けるか注目したい。

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(写真左から)マリア役のイ・ヨンミ、チャン・ウナ、ハム・ヨンジ

ジーザスを慕い、苦悩する彼にひとときの安らぎを与えるマリア役には前回の公演でも同役を演じたチャン・ウナと、初挑戦となるイ・ヨンミ、ハム・ヨンジが挑む。なかでも『ラ・マンチャの男』『ヘドウィグ』など多数のミュージカルに出演してきたハスキーな声が魅力のイ・ヨンミは、元々はロックボーカリスト。昨年結婚、出産したことでマリアの豊かな母性を体現してくれそうだ。また、ハム・ヨンジはかつてYouTubeに投稿した映像がきっかけで天才ミュージカル少女と呼ばれていた逸材。『風と共に去りぬ』でスカーレット・オハラ役のオルタネートとしてデビューを果たした彼女が本格的にマリア役のキャストの一人として名を連ねることになる。

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(写真左から)ピラート将軍役のキム・テハンとチ・ヒョンジュンと、 ヘロデ役のキム・ヨンジュ

そのほか、ジーザスに引導を渡すピラート総督役にはキム・テハンとチ・ヒョンジュンが引き続き出演。また、2013年公演では男優が演じていたヘロデ王役を『ウィキッド』のマダム・モリブル、『マリー・アントワネット』のローズ・ベルタン役などで知られるベテラン女優、キム・ヨンジュが挑むというサプライズキャスティングも。煌びやかで突き抜けたキャラクターが上手い彼女だけに新しいヘロデを見せてくれそうだ。

演出はイ・ジナ、音楽スーパーバイザーにはミュージシャンのチョン・ジェイルと、前回の制作陣がそのまま再登板してさらなるグレードアップが期待される。6月公演分の第1次チケットは4月9日(木)午後2時より発売。4月30日までの購入で、韓国BCカードの決済限定だが30%OFFの初期購入割引が適用される。

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ミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』
2015年6月12日~9月13日 シャーロッテシアター
出演:マイケル・リー、パク・ウンテ、ハン・チサン、ユン・ヒョンリョル、チェ・ジェリム、イ・ヨンミ、チャン・ウナ、ハム・ヨンジ、キム・テハン、チ・ヒョンジュン、キム・ヨンジュ

演出:イ・ジナ、音楽スーパーバイザー:チョン・ジェイル、舞台デザイン:オ・ピリョン、衣装デザイン:ハン・ジョンイム