イ・ジョンヒョク

[PLAY]大学路の劇場“精米所”閉館作『娘への手紙』6月上演

[PLAY]大学路の劇場“精米所”閉館作『娘への手紙』6月上演

 

ユン・ソクファ

1970年代から、舞台を中心に活動してきた女優ユン・ソクファが、劇場街大学路(テハンノ)で運営してきた劇場「精米所(ジョンミソ)」の閉館を前に、最後の作品となる一人芝居『娘への手紙』を上演する。
5月16日に行われた制作発表会は、ユン・ソクファと、演出家キム・テフン、作曲家チェ・ジェグァンが出席。司会進行を、当劇場とは縁の深い俳優イ・ジョンヒョクが努めた。

ユン・ソクファは1975年に演劇『蜜の味』でデビュー。多数の演劇、ミュージカルに出演してきたが、現在でも上演されている作品のなかではミュージカル『ガイズ&ドールズ』『明成皇后』などがある。また、80年代にはシン・ソンイルと共演した『レーテの恋歌』(1987年)をはじめ、映画、ドラマでも活躍してきたベテラン女優だ。

「精米所」は、彼女が2002年に沐浴湯(목욕탕=銭湯)だった建物を買い取り、建築家チャン・ユンギュらとともに劇場に改装してオープン。「精米所」という一風変わった名前は、「精米所が米をつくように芸術の香りを咲かせ、隠れた原石を磨きたい」と命名したという。

大学路で17年運営され、多くの名作を生んだ「設置劇場 精米所(ジョンミソ)」

この日MCを務めたイ・ジョンヒョク

当時としてはモダンな造りで、開館から切れ目なく様々な公演が行われていたこの小劇場では、2015年にカン・ハヌルが主演した『ハロルドとモード』の基となったパク・チョンジャ主演の演劇『19そして80』(2003年)、オム・ギジュン、キム・ムヨル、パク・ホサンらが主演したチョ・グァンファ作・演出の『狂ったキス』(2007年)、チェ・ドンムン、イ・ソクジュンらが主演した劇団メンシアターの『Some Girls』(2008年)、ドラマ『刑務所のルールブック』で注目を浴びたパク・ヘスが頭角を現すきっかけとなった創作ミュージカル『思春期』(2008年)、ホ・ギュ、ジョンミンらが主演した2人劇ミュージカル『ママ、ドント・クライ』初演(2010年)などが上演されてきた。
制作発表で司会進行を務めたイ・ジョンヒョクは、開館直後の2003年にパク・チョンジャと共に『19そして80』に主演。「当時出演中だった楽屋で、のちに彼の出世作となった映画『マルチュク青春通り』のオーディション合格の報せを受けた」と語るなど、新人時代を過ごした思い出深い場所だったようだ。

2010年代までは、ユン・ソクファが主催する作品の上演と併せ、話題作が多数上演される場として知られてきた「精米所」だったが、大学路が劇場街から商業エリアへと急激に移行した近年は、不動産バブルや著しい賃貸料の上昇により、この劇場のみならず劇場運営者にとっては厳しい環境となっている。「慢性的な赤字は、他の仕事をして埋め合わせをしていた」そうだが、ついに劇場ビルの売却が決まり閉館を決めたという。「精米所」も、この商業化の流れに抗うことは難しかったのだ。
劇場を運営してきた17年間で最も幸せだった瞬間は? と質問されたユン・ソクファは、「情熱がある若い後輩たちに少しずつ後援した『精米所プロジェクト』という企画があった。観客は多くなかったが演劇の精神が生きている作品だった」と、あふれ出る涙をぬぐいながら邂逅していた。

「静かに劇場のドアを閉めようと思っていたが、観客の皆さんと最後に笑って泣ける作品を選んだ」という『娘への手紙』は、英国の劇作家アーノルド・ウェスカーが1990年に発表した戯曲を劇団サヌリム(산울림=こだま)のイム・ヨンウン演出、ユン・ソクファ主演で1992年に韓国初演した作品。未婚の母である歌手のメラニーが、12歳となり思春期を迎えた娘に宛てこれからどう生きるべきかを伝えていく物語だ。本作は2020年にロンドンで公演が予定されており、今回は台詞も歌詞も全編英語で進行。公演は韓国語字幕をつけて、英国公演を控えたオープンリハーサルという形式で上演される。
「上手くできるか心配ではあるが、やらなければ後悔しそうだった。韓国で上演するつもりはなかったが、初演当時にこの作品を好きだった娘が、今は母親となったんだな、と思った。彼らに謙虚に挨拶をしていくことが美しい道理だと思い、最善を尽くして準備している」と語っていた。

演出は、演劇『RED』『大虐殺の神』の演出や、ミュージカル『ビリー・エリオット』『ONCE』『シカゴ』の協力演出など、シンシカンパニーで裏方を務めてきたキム・テフン。劇中歌の作曲を『ブロードウェイ42番街』『アサシンズ』『ナンセンス』など多くの作品で音楽監督を務めてきたチェ・ジェグァンが担当している。

演出のキム・テフン(左)と、劇中歌を作曲したチェ・ジェグァン(右)

ユン・ソクファが自ら作り上げた劇場を自らの手で、幕を下ろす『娘への手紙』は6月11日~22日まで上演される。


【公演情報】
演劇『娘への手紙』<딸에게 보내는 편지>
2019年6月11日(火)~22日(土) 大学路 設置劇場 精米所(ジョンミソ)

<出演>
ユン・ソクファ

原作:アーノルド・ウェスカー/演出:キム・テフン/作曲:チェ・ジェグァン

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[MUSICAL]『ブロードウェイ42番街』20周年公演にソン・イルグク&イ・ジョンヒョク主演

[MUSICAL]『ブロードウェイ42番街』20周年公演にソン・イルグク&イ・ジョンヒョク主演

 

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ジュリアン・マーシュ役のソン・イルグク’(左)とイ・ジョンヒョク

ミュージカル制作の裏側と人間模様をショーミュージカルスタイルで描く『ブロードウェイ42番街』が今年で韓国初演20周年を迎え、アニバーサリーにふさわしい豪華キャストが発表された。

1933年の同名ミュージカル映画を原作に1980年にニューヨークで初演し、同年のトニー賞最優秀作品賞と振付賞を受賞した本作は、1996年に韓国初演。30数名のアンサンブルとともに繰り広げる華麗なタップダンスと群舞、超大型移動式ターンテーブルを使ったシンクロナイズドダンスなどショーミュージカルの醍醐味を存分に味わえる作品だ。“NEW GENERATION”というスローガンが掲げられた今回の公演は、ブロードウェイから振付家レジーナ・アルグレン(Regina Ahlgren)を総括振付と演出に迎え、一層ハイクオリティなパフォーマンスを披露する予定だ。

そして、注目の出演陣も過去20年の公演を支えたレジェンドキャストと新キャストを織り交ぜた最強の俳優たちをそろえている。自らの引退をかけて新作ミュージカル『プリティ・レディ』を制作する大演出家ジュリアン・マーシュ役は、ソン・イルグクとイ・ジョンヒョクが引き受けた。時代劇『チャン・ヨンシル』主演を終えたばかりのソン・イルグク、『紳士の品格』でのコミカルなキャラクターが話題を呼んだイ・ジョンヒョクと、ともに子育てバラエティ番組でも愛息たちと人気を博した二人がブロードウェイ最高のカリスマ演出家役に挑む。本作でミュージカルに初挑戦するソン・イルグクは「ミュージカルは本当に魅力あるジャンルだと思ってきたし、舞台に立ちたかった。『ブロードウェイ42番街』を経てきた多くの先輩たちが脳裏をかすめるが、20周年もさらに輝かせられるよう緊張感をもって最善を尽くしたい」と意気込みを見せている。一方、『シカゴ』『壁抜け男』など、舞台経験豊富なイ・ジョンヒョクは「20周年公演に参加できて光栄です。私だけのジュリアンをお見せするために厳しい練習に汗を流しています」と語った。個性を生かした二人のジュリアンを見比べるのも観劇のポイントとなりそうだ。

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シドニー・ポラック役:キム・ソンギョン(左)とチェ・ジョンウォン

ジュリアンが手掛けるミュージカルの主演女優ドロシー・ポラック役はキム・ソンギョンと、チェ・ジョンウォンというミュージカル界の第1世代女優がWキャストとなった。キム・ソンギョンは11年ぶりの出演、チェ・ジョンウォンは1996年の初演に新人女優として参加していたという。

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ペギー役のイム・ヘヨン(左)と、ビリー役のエノク

そして、夢を追ってブロードウェイにやってきたコーラスガールのペギー・ソーヤー役は『ファントム』『レベッカ』『ドラキュラ』など大作のヒロインには欠かせないイム・ヘヨンが2009年公演以来の出演。また、女心を揺さぶるルックスに卓越したダンスの実力まで兼ね備えたビリー・ローラー役はエノクが初挑戦する。そのほか、『レ・ミゼラブル』のテナルディエをはじめ、コメディリリーフと言えばこの人、と呼ばれるイム・ギホンや、キム・ギョンソン、ホ・ジョンギュなど実力派俳優たちがしっかりと脇を固めている。
豪華キャストと制作陣がそろい、グレードアップした20周年公演に期待が集まる『ブロードウェイ42番街』は6月23日から芸術の殿堂CJトウォル劇場で開幕。1次チケットは、4月28日(木)午後2時より発売される。


【公演情報】
ミュージカル『ブロードウェイ42番街』(브로드웨이 42번가)
2016年6月23日(木)~8月28日(日)芸術の殿堂CJトウォル劇場

<出演>
●ジュリアン・マーシュ役:ソン・イルグク、イ・ジョンヒョク
●ドロシー・ポラック役:キム・ソンギョン、チェ・ジョンウォン
●ペギー・ソーヤー役:イム・ヘヨン
●ビリー・ローラー役:エノク
●バート・バリー役:イム・ギホン
●マギー・ジョーンズ役:キム・ギョンソン
●パット・デニング役:ホ・ジョンギュ

プロデューサー:パク・ミンソン/クリエイティブ・プロデューサー:キム・ミヘ/演出・振付:レジーナ・アルグレン/協力演出:パク・インソン/振付助手:ダイアナ・グレイ/協力振付助手:クォン・オファン/音楽監督:チェ・ジェグァン/舞台:ソ・スクジン/照明:ぺク・シウォン/音響:ヤン・ソクホ/衣装:キム・ミジョン/ヘアメイク:キム・ユソン/小道具:チョ・ユニョン/技術:イ・ユウォン/舞台監督:キム・サンフン

写真提供:CJ E&M ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。

[MUSICAL]イ・ジョンヒョク、IVY出演、2015年版『シカゴ』上演!

[MUSICAL]イ・ジョンヒョク、IVY出演、2015年版『シカゴ』上演!

 

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今年で韓国初演から15年を迎えたミュージカル『シカゴ』。昨年、歴代最高の客席占有率を記録したキャストが2015年にも再集結する。

今年で韓国版公演は12回目を迎える『シカゴ』は、ソウルだけでも500回以上、55万人以上の観客を魅了した定番作品。2000年の初演時には世宗文化会館大劇場を全席完売にする興行神話を記録し、その後2003年から2014年まで平均観客占有率80%以上を維持してきた。特に今年6月には12年ぶりにオリジナルプロダクションの来韓公演も実施して、『シカゴ』への注目度が高まっていたなかでの再演となる。

本作は狂騒の20年代と呼ばれ、経済、文化など社会全体が急成長を遂げた1920年代の米国シカゴが舞台。ジャズとギャングの隆盛が目覚ましかった時代に、痴情のもつれで殺人を犯した二人の女性ヴェルマとロキシー、そして彼女たちの弁護を引き受けた敏腕弁護士ビリーを中心にストーリーが展開する。裁判で無罪を勝ち取り、ショービズ界への復帰をもくろむヴェルマとロキシーの攻防、彼女たちを操るビリーや、裁判をこれ幸いとネタにするタブロイド紙の記者メアリーなど、欲望や裏切りが交錯する人間模様がみどころ。そして、ブロードウェイの伝説ボブ・フォッシーが生み出したシンプルながらドラマチックな振付、ビッグバンドが奏でるジャズの軽快でスウィンギ―なサウンドなど、1920年当時のシカゴで流行していたというヴォードヴィルショー形式ミュージカルが楽しめる作品だ。

韓国版の魅力は、何といってもミュージカル界で活躍してきたベテラン俳優たちの名演を楽しめることだ。
夫と妹の不倫現場を目撃し、二人を殺害して刑務所行きとなったヴォードヴィルダンサー、ヴェルマには同役を長年演じてきたチェ・ジョンウォン。そしてヴェルマと同様に愛人を殺害して収監されたものの、メディアを利用して陪審員を惑わせ、無罪に持ち込もうとするナイトクラブの歌手ロキシー役には2012年以来、この役を演じているIVYが務める。また、二人の弁護を引き受けた負け知らずの敏腕弁護士ビリー役にはソン・ギウンと、ドラマやバラエティでもおなじみのイ・ジョンヒョクが演じる。そのほか、ヴェルマとロキシーが収監されている監獄の看守ママ・モートン役にはチョン・スギョンとキム・ギョンソンと、実力派キャストたちがずらりと名を連ねている。

ショーミュージカルの醍醐味をたっぷりと味わえる2015年版『シカゴ』は11月14日から、2016年2月6日まで新道林(シンドリム)のD-CUBEアートセンターで上演される。


【公演情報】
ミュージカル『シカゴ』(시카고)
2015年11月14日~2016年2月6日 D-CUBEアートセンター

<出演>
●ヴェルマ・ケリー役:チェ・ジョンウォン
●ロキシー・ハート役:IVY
●ビリー・フリン役:イ・ジョンヒョク、ソン・ギウン
●ママ・モートン役:チョン・スギョン、キム・ギョンソン
●エイモス役:リュ・チャンウ
●メリー・サンシャイン役:キム・ソンジュン
ほか、チェ・ソンデ、ソ・マンソク、チャ・ジョンヒョン、チョン・ホジュン、ユ・チョルホ、キム・シヨン、キム・ジュンテ、ペク・ドゥサン、キム・ソイ、チェ・うんじゅ、イ・スヒョン、パク・ミホン、ヨン・ボラ、ハ・へミン、ペク・ヒョンジュ、キム・ジウン

脚本:ジョン・カンダー(John Kander)/作曲・作詞:フレッド・エッブ(Fred Ebb)/振付:ボブ・フォッシー(Bob Fosse)/演出:ターニャ・マリア(Tania Maria Jesus Da Silva)/音楽監督:ロバート・ボウマン(Robert Bowman)/振付:グレゴリー・バトラー(Gragory Kenneth Butler)

写真提供:シンシカンパニー ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。