[PLAY]三谷幸喜原作『酒と涙とジキルとハイド』韓国版上演!

 

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『笑の大学』『君となら』など、韓国でも人気の高い三谷幸喜作品。新たに『酒と涙とジキルとハイド』作品の上演が決まり、注目のキャストが発表された。

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作・演出の三谷幸喜と、2014年日本公演の様子 Photo by Takajiro Watanabe ©2015 HORIPRO INC

『酒と涙とジキルとハイド』は、韓国ではミュージカルが大人気の『ジキル&ハイド』の基になった、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説を原作に、三谷幸喜が戯曲を書き下ろし、演出も務めて2014年に上演した作品。
原作小説ではジキル博士が善と悪に人格を分ける新薬の開発に成功し、ストーリーが展開していくが、本作では新薬の学会発表を控えていたものの、薬がまったく効かないことに気づいたジキル博士が、急遽悪の人格「ハイド」を演じる無名の俳優ビクターを雇い……という、古典や歴史ものをベースにオリジナルのコメディに仕上げるのが上手い三谷らしい作品になっている。
⇒2013年公演公式ページ(東京芸術劇場)
日本オリジナル版では、三谷作品の常連になりつつある歌舞伎俳優の片岡愛之助や藤井隆、そして本作で舞台初挑戦となった優香が出演して話題を呼んだが、韓国版も魅力的なキャストが揃った。

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ジキル博士役のチョン・ウンイン(左)とチェ・ウォニョン

主人公のジキル博士役にはテレビ、映画でも活躍するチョン・ウンインとチェ・ウォニョンがWキャストで出演する。
なかでもチョン・ウンインは韓国版『笑の大学』で台本の検閲官を長年演じており、三谷作品の魅力を熟知しているはず。近年ではドラマ『君の声が聞こえる』の強烈な悪役キャラが話題となったが、『家門の栄光』シリーズなど映画ではコメディに多数出演している人だけに、今回も間違いない演技を見せてくれそうだ。
一方、最近はドラマ、映画でアクの強いキャラクターを多数演じてシーンスティーラーと呼ばれているチェ・ウォニョンは、6年ぶりに演劇舞台に立つ。スマートなルックスながらトボけたコミカルなキャラクターも上手い彼が、ジキル博士をどう演じるか期待したい。

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(写真左から)助手プール役のソ・ヒョンチョルとパク・ドンウク、恋人イヴ(ハイジ)役のシン・ウィジョン、俳優ビクター役のイ・シフン

ジキル博士の助手プール役には、ソ・ヒョンチョルとパク・ドンウクがWキャストで演じる。ミュージカル『あの日々』をはじめ、数々の舞台に出演し、精力的な活動を続けているソ・ヒョンチョルは『笑の大学』『君となら』に続き、韓国で上演する三谷作品にフル出演となるコメディの達人。一方のパク・ドンウクは『海霧』『インディアブログ』『インサイド・ヒマラヤ』など、劇団ヨヌ舞台制作の演劇作品に出演を続け、演技を磨いてきた若手注目株だ。
そして、ジキル博士の恩人、ダンヴァ―ス博士の娘イヴを演じるのはシン・ウィジョン。2012年のミュージカル『ジキル&ハイド』ではヒロインのルーシー役を演じた彼女だが、昨年は劇団配達サービスカンダの『暑い夏』で演劇に本格初挑戦して安定した演技を披露し、注目を浴びていた。また、ジキル博士に悪の化身となるよう仕込まれる俳優ビクター役は、『秋の蛍』『ぼくに炎の戦車を』など韓国では鄭義信作品の常連としても知られる若手演技派のイ・シフンが演じる。

圧倒的なコメディセンスと確かな演技力をもつ面々が揃い、期待を倍増させられる『酒と涙とジキルとハイド』は、5月1日から大学路のトンスンアートセンターで開幕する。


saketonamidatoposter【公演情報】
演劇『酒と涙とジキルとハイド』(술과 눈물과 지킬앤하이드)
2015年5月1日~7月5日 トンスンアートセンター トンスンホール

出演:チョン・ウンイン、チェ・ウォニョン、ソ・ヒョンチョル、シン・ウィジョン、イ・シフン、パク・ドンウク

プロデューサー:ホン・ギユ/演出:チョン・テヨン/脚本:三谷幸喜/翻訳:キム・テヒ/助演出:キム・イスル/舞台:シン・ジョンハン/衣装:チョ・ムンス/照明:イ・ジュウォン/音楽:イ・ヨンべ/小道具:イム・ジョンスク/扮装:イム・ヨンヒ

チケットはインターパークで発売中

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