[PLAY]60歳年の差カップルの心温まるラブストーリー『ハロルド&モード』プレスコール

 

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社会現象的大ヒットとなったドラマ『未生(ミセン)』で好演し、大勢男(대세남 テセナム=注目の男性)と呼ばれているカン・ハヌルが初のストレートプレイに挑む『ハロルド&モード』のプレスコールが1月15日、国立劇場 タルオルム劇場で行われた。『未生(ミセン)』人気が冷めやらぬなか1月9日に開幕した本作は、チケット発売開始直後から圧倒的な売れ行きを誇り、カン・ハヌルの人気を証明している。

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多忙ななかでも、ひとつひとつの仕事を丁寧にこなしているとパク・チョンジャに褒められていたカン・ハヌル

本作は1971年の米映画『ハロルドとモード~少年は虹を渡る』が原作。裕福な家庭で育ちながら、母親の前で狂言自殺ショーをすることが唯一の趣味、という死に囚われた孤独な少年ハロルドが、ある日参列した赤の他人の葬儀で、天真爛漫な老女モードに出会い、始めて恋心を抱く……という物語。演出家ヤン・ジョンウンによれば「2人のロマンスの部分だけではなく友情、人間愛など存在するすべてを含んだ、大きな意味での愛を描いた」作品とのこと。

今回で6回目のモードを演じるパク・チョンジャは現在74歳。制作発表会では「モードと同じ80歳になるまで演じたい」とこの作品への愛着を見せていた。「80歳まで舞台に立てていたら、この作品を演りたいです。これまでモードを演じながら、モードが私のロールモデルになりました。老若男女問わず、この作品を見て“あ、こういう風に生きたい”と思えるような物語になっています。私にはこの人物や人生を伝える義務があると思っています」と、今後もライフワークにしていきたい意気込みを感じさせた。

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「空(ハヌル)に舞い上がるように人気者なってしまった」と身振りも交えて語るパク・チョンジャ

 

ミュージカル『アサシンズ』以来、約2年ぶりの舞台に立ったカン・ハヌルはドラマ『未生(ミセン)』の撮影前から、この作品に出演することが決まっていたそうだ。
「『未生(ミセン)』に出てから、空(=ハヌル)に舞い上がるように人気者になってしまった。公演が終わってから劇場の外で待っているのはハヌルのファンばかり。私のファンは一人もいないのよ」と褒めるパク・チョンジャに、「僕がこういう風に言うと偉そうに聞こえるかもしれないけど、先生はとっても可愛くて愛らしいんです(笑)。稽古のとき、僕はあれこれ演技を試行錯誤するほうなんですが、それを水が流れるように受けてくださる。“あぁ、だから先生なんだな~”と思いました」と、お互いをリスペクトしている様子がうかがえた。

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夜食提供の公約を掲げるカン・ハヌル

観客が1万人を超えたときの公約を求められたカン・ハヌルは、「1万人を超えたらその日に“夜食車”(おでんやトッポッキなどの間食が食べられる屋台カ―)を自腹で提供します」と約束。一方パク・チョンジャは「普段、公演を見に来ることができない人たちを無料招待して特別公演を開きたい」とさすがのコメント。それを聞いてカン・ハヌルは「僕はコーヒーとか夜食車とかしか思いつかなかったのに(笑)」と照れていた。DSC_0397

微笑ましい2人の心の交流が、そのまま舞台にも表れている『ハロルド&モード』は2月28日まで国立劇場タルオルム劇場で上演される。

【公演情報】
演劇『ハロルド&モード』(해롤드&모드)
2015年1月9日~2月28日 国立劇場タルオルム劇場
出演:パク・チョンジャ、カン・ハヌル、ウ・ヒョンジュ、ホン・ウォンギ、キム・デジン、イ・ファジョン
チケットはインターパークほかで発売中

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