『ピローマン』『ステディ・レイン』『ヒストリー・ボーイズ』と海外の名作戯曲を翻訳上演して演劇ファンに評価されているNONAME THEATER COMPANYの4番目の作品となる『雄鶏たちの戦い_COCK』が7月、上演される。
この作品は2013年にイ・ソンギュン、チョン・へジン夫妻の共演で話題を呼んだ演劇『Love, Love, Love』の作者でもある英国の劇作家マイク・バートレットが2009年に発表した『COCK(雄鶏)』が原作。明確な性のアイデンティティを持てなかった青年ジョンがM(男)、W(女)、F(家族)という周囲の人間と葛藤する姿を通して“生と性”を問う、という物語だ。英国での上演時には、『007 スカイフォール』のQ役などで知られるベン・ウィショーや人気ドラマ「SHERLOC シャーロック」のモリアーティ役、アンドリュー・スコットなどの人気俳優が主演して注目を浴びた。
韓国初演では、演劇『ヒストリー・ボーイズ』で主人公ポスノや教師アーウィンを翻弄する生徒デイキンを演じたパク・ウンソクが主人公ジョン役に。そしてジョンに関わるM(男)役には、演劇『ピローマン』や『私に会いに来て』で圧倒的な演技を見せたキム・ジュンウォン。W(女)役には『私とおじいちゃん』『海霧』『君となら』など小劇場演劇には欠かせない演技派女優ソン・ジユン。そしてF(Mの父親)を『デモクラシー』など数々の演劇に出演してきたベテラン、ソン・ジュンナムが演じる。
今年は英国発の戯曲上演がさかんな韓国演劇シーン。実力派俳優を揃えた本作も観劇ファンの耳目を集める作品になりそうだ。
■公演情報■
「雄鶏たちの戦い_COCK」
- 7月11日~8月3日 ドゥサンアートセンター Space111
- 演出:ソン・ジョンアン(演劇「ヒストリー・ボーイズ」やミュージカル「バンジージャンプする」で助演出)
- 翻訳:イ・インス(演劇「ピローマン」「私は私の妻だ」ほか翻訳)
- 舞台デザイン:シン・スンリョン(「メディアの子供たち」「アンニョン、マイ・バタフライ」ほか)
- 照明デザイン:イ・ドンジン(「愉快な下女マリサ」「ステディ・レイン」「モビーディック」ほか)
- 出演:パク・ウンソク、キム・ジュンウォン、ソン・ジユン、ソン・ジュンナム
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