EMKミュージカルカンパニーが、現在に至る大劇場ライセンスミュージカル制作の礎を築いた『モーツァルト!』。今年で初演から10周年を迎え、記念ポスターと映像を公開した。
併せて10年前と同じ特別価格で発売するチケット情報も発表された。
『モーツァルト!』は『エリザベート』『レベッカ』『マリー・アントワネット』などを手掛けた劇作家ミヒャエル・クンツェと作曲家クリストファー・リーヴァイのコンビが、1999年にオーストリア ウィーンで初演。日本では2002年に初演されている。
韓国版は2010年1月20日から世宗文化会館大劇場で初演されたが、制作にあたり、すでに作品の人気を確立していた日本版をロールモデルにしたと言われている。
韓国初演時の主人公ヴォルフガング役はイム・テギョン、パク・コニョン、パク・ウンテ、キム・ジュンスの4名が努めた。なかでもキム・ジュンスは本作でミュージカル俳優デビューを果たし、チケットは連日完売。以降アイドル歌手のミュージカル出演が急増する契機を作った。また、パク・ウンテは本作への大抜擢を機に大劇場作品に多数主演するようになるなど、彼ら以降もチョン・ドンソク、パク・ヒョシン、キュヒョンなどヴォルフガングを演じた多くが『モーツァルト!』を通してミュージカル俳優としてキャリアアップを果たしている。
『モーツァルト!』韓国10周年記念公演オフィシャルティザー映像
初演から10年を経て、約4年ぶりに上演される『モーツァルト!』韓国版に寄せられる期待は大きく、公式インスタグラムで「#위시모차르트(♯ウィッシュモーツァルト)」のハッシュタグをつけた希望キャストの投稿募集にも熱い反応が寄せられ、出演候補を当てるイベントも実施された。
ヴォルフガング役“候補”として名前が挙がっている俳優は以下の10名。出演者は、4月1日に正式発表される。
キュヒョン、キム・ジュンス、ドギョム、パク・ガンヒョン、パク・ウンテ、パク・ヒョシン、イム・テギョン、チョン・ドンソク、KAI、ホン・グァンホ(カナダラ順)
初演と同じく、世宗文化会館大劇場で上演される『モーツァルト!』は、同劇場で上演されるライセンス公演としては最多の219回を記録。10周年の節目を迎え、最高のキャストとEMKが積み上げたノウハウを生かして、次なる10年へ向けて制作に邁進してるという。
10周年記念公演の演出は2014年版の『モーツァルト!』や『バンジージャンプする』初演(2012年)、『ハムレット:アライブ』(2017年)などを手掛けたエイドリアン・オズモンド。2014年版では、演出から衣装、セットまで斬新な改革を遂げて話題を呼んだ彼だが、今回はどのような手法で記念公演を演出するのか期待がふくらむ。
10周年公演を記念して「リメンバー2010」と題し、10年前と同じ価格設定の特別価格チケットを6月11日~18日の10公演限定で先行発売される。特別価格は、各定価からVIP・R席-2万ウォン引、S・A席-1万ウォン引となる。
チケットは、インターパーク、メロンチケット、世宗文化会館ホームページの3か所で発売。韓国初演が行われた同じ日時である1月20日(月)午後8時から発売開始と、チケット発売も記念日にこだわりをもつ韓国らしい演出が施されている。
【公演情報】
ミュージカル『モーツァルト!』韓国10周年記念公演(<모차르트!> 10주년 기념 공연)
2020年6月11日~8月9日 世宗文化会館大劇場
総括プロデューサー:オム・ホンヒョン/プロデューサー:キム・ジウォン/脚本・作詞:ミヒャエル・クンツェ/作曲・オーケストレーション:シルベスター・リーヴァイ/芸術監督:ユ・ヒソン/演出:エイドリアン・オズモンド/韓国語歌詞:パク・ヨンミン、イ・ソンジュン、パク・インソン、キム・ムンジョン、クォン・ウナ、パク・チョンフィ/協力演出:クォン・ウナ/音楽監督・指揮:キム・ムンジョン/振付:ジェイミー・マクダニエル/舞台:ソ・スクジン/衣装:ハン・ジョンイム/照明:グ・ユニョン/映像:ソン・スンギュ/小道具:チョ・ユンヒョン/音響:キム・ジヒョン/舞台監督:チョン・ウニョン
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